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AI時代のニーズを考える

AIの話が中途半端になってたので、続き書きます。

前回伝えたかったことをまとめると、「パソコンをカタカタやってる人の仕事は現場の仕事よりもAIに早く奪われるよねって話」。その理由は単にロボットの導入よりもAIの導入の方が低コストだから。

さて、これの意味するところは「みんな現場仕事をしよう!」といった単純な話ではなくて「今、働く上で人間には何が求められているか」を考えなければならないということだ。

結論から言えば、「人間はあるシステムにおいてAIの不得意を補うパーツになること」だと僕は考えている。少し抽象的すぎるので、具体例として工場の生産プロセスをシステムとして考えてみる。(よく知らないのでChatGPTに例を作ってもらった↓)

受注管理→生産計画の立案→材料調達→生産準備→生産開始→品質管理→在庫管理→配送計画→梱包・出荷→配送(完了)

ChatGPT使用

この例では生産開始以降が比較的現場主体で、それ以前がホワイトワーカーの仕事主体となっている。従来だとスケジュールや生産ラインの設定などの管理業務はホワイトワーカーがコンピューターおよびソフトウェアを使って行われていた。そしてAI時代にはこれらの業務がAIによってほぼ完全に自動化されることになる。その後の工程ではAIが整えた生産計画の中で、ロボットの導入などが進んでいない領域などにのみ人間の労働力を利用することになる。

今までは人間がこういうシステムの上流工程に深く介入していたが、その業務の担当がAIに置き換われば、人間の労働はシステムのイチパーツとしての色が強くなる。実際に今までもそうであったがそのポジションがより限定されていく。

ただ、この様な捉え方では聞こえがあまりよくない。人間のポジションが限定されるというのは、言い方を変えると「人間的である作業のみが人間に任される」という事にもなる。工場の例では特に肉体労働の部分で人間が求められる。その理由は人間の体は汎用性が高く、その体一つで細かい動作の作業から大きい動作の作業までをある程度の範囲でカバーできるからだ。これを可能にするロボットの開発はどうやら難しいらしい。

しかし人間が求められるには何に肉体労働という場面だけではない。例えば保育機関というシステムの中で最も人間らしい部分はといえば、それは保育士が子どもと実際に触れ合う時間だろう。それ以外の企画や管理、他事務作業などは人間的な魅力より断然効率や合理性が求められる領域だ。そのため、これからの保育士はより子どもと触れ合う時間にフォーカスするようになると僕は考えている。

これは一例に過ぎないが、”効率性や合理性以外が求められる領域“以外の重要性はかなり上がってきそうだと思っている。これが「今、働く上で人間には何が求められるか?」に対する今の所の僕の答えなんだけど、もう一個発信しておかなければならないことがある。

AIの得意分野以外のスキルを磨くべきではあるが、それはAIの得意分野に対して無知であっていいということではない。保育士が事務作業をAIで自動化することにしたとしても、最初に指示を出すのだけは依然として人間だ。したがって、事務作業を行う上で求められるスキルは「効率的に作業をこなしていく」から「AIに的確な指示を出す」に変化したというのがAIによる業務自動化の正体と言える。この指示を出す作業やスキルのことをプロンプトエンジニアリングなどというが、横文字を避けていうとこれはほぼただの言語化能力だ。
#横文字アレルギー対策

まとめると、人間の仕事はあるシステムのうちで人間がやらなければならない業務のみに限定されていく。そして、人間が頼られるのは特に“効率性や合理性以外が求められる領域“へ移行していく。だが、その移行は自然発生するのではなく言語化能力を向上させるというアクションを起こしたものから実現できるものだ。だから僕はこのスキルがこれから万人に必要になってくると考えている。
#パソコンというツールに近いかも

以上でAI関連の記事はひと段落です。ありがとうございました。

今後はもう少し活動報告もできる様にシフトしていこうと思います。


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