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【出産レポ】無痛分娩の全て。実際、無痛分娩を経験して無痛分娩をおすすめするか?!★後編★(旦那の立ち会いについても書いています)

計画無痛分娩2日目の流れを書いていきます。

1日目はこちらの記事に書いてあるのでまだ読んでない方はこちらを読んでください。


計画無痛分娩っていつから痛みがないの?麻酔はいつから入れるの?

無痛分娩の麻酔はいつから?という疑問があると思うので説明します。

★無痛計画分娩の無痛の始めるタイミング★
タイミングは妊婦に決定権があります。
もうそろそろ我慢できない!となったら麻酔を入れます。
『痛みがあまりない時から始めたら良くない?』と思うかもしれませんが、早くから麻酔を入れてしまうと、陣痛が微弱陣痛になってお産が長引いたり、来ていた陣痛自体が無くなることもあり赤ちゃんへの負担が増える可能性があるようです。
なので、我慢できないなと思った時に麻酔を入れます。

麻酔の量はどうやって決めるの?

★無痛計画分娩の麻酔の量★
麻酔をどれくらい入れるかは妊婦に決定権があります。

痛みの度合いによって妊婦がもう少し麻酔を効かせてほしいと思えば追加するといった感じで医師と妊婦が相談して薬の投与を進めます。
※もちろん医学的な上限などは医師が判断します。

ちなみに、無痛分娩の麻酔の最適な効き具合は出産時のきばりなどを考慮すると、「妊婦が足を自力で少しだけでも動かせる程度」が好ましいので、痛みが強すぎると感じたら少し追加するといった感じで調整していきます。

計画無痛分娩の流れ(細かい時間別のスケジュールあり)

0:00〜4:00
深夜4回ほど助産師さんや看護師さんがモニターのずれや赤ちゃんの心拍が弱まったタイミングで様子を観にくる。

6:15
昨日の予定では、陣痛促進剤の内服を6:00からスタートする予定だったが、赤ちゃんの心拍が安定しないので夜勤スタッフから日勤スタッフに交代のタイミングの9:00までは薬の内服をせずに待機することに。

8:00
朝食。陣痛の痛みも全くなく、食欲もあるので通常通り食べられた。

9:00
助産師さんの内診。子宮口は3㎝強開いていること確認。赤ちゃんの頭は前向きになり少し降りてきている様子。自然な陣痛が起きやすいよう歩くように言われた。
内診の結果を助産師が医師に伝えて、今後の薬の内服、点滴の有無の指示を聞きに行くので部屋で待つように言われた。

9:45
陣痛促進剤の内服はせず、点滴(オキシトシン)開始。流量は12ml/h。これから30分ごとに流量をアップさせていく様子。

10:20
オキシトシン流量UP。24ml/h。

10:35
医師による内診。子宮口は変わらず3㎝強の開き。お腹が張れば4㎝になるかもしれないという程度。医師の判断で破水させることに。
破水させたら温かいお水がさら〜と流れ出た。痛みは全くなし。

11:00
少し痛みが出てくる。

11:05
オキシトシン流量UP。36ml/h。

11:15
今までに感じた痛みとは違い、かなり激しい痛みが出てきた。

11:35
オキシトシン流量UP。48ml/h。痛みがかなり強く、うっすらとこれ以上の痛みがきたら我慢できないかもしれない。と思い始め、助産師さんに麻酔を入れたいと伝えたら、内診してみることになる。
内診の結果、子宮口の開きは変わらず3㎝強。内診の結果子宮口が狭くなっていることはなかったので、硬膜外麻酔の準備を始める。

12:50
医師が他の妊婦の処置中であった為時間がかかったが、医師待ちの末、硬膜外麻酔の管の挿入完了
1回目のフラッシュ(麻酔の投与)では痛みは全く変わらなかった。持続的な麻酔の投与は続いたが数分経っても痛みの度合いが変わらなかったためもう一度フラッシュ(麻酔の追加投与)してもらった。
その後痛みがなくなり、尿管挿入。(無痛分娩の場合下半身の感覚がなくなる為、自力でトイレに行くことが不可となる。よって尿管を挿入し、言い方を控えなければ、尿は垂れ流し状態になる)

2度目のフラッシュまでは「もう我慢できない!」と言う度合いを越した痛みあり。痛すぎて、この痛みが陣痛促進剤による痛みなのであれば薬の投与をいったん中止してほしいとお願いする直前だった。(普通分娩の場合これ以上の痛みが長時間続くのであれば、私は無理だと思ったと同時に、普通分娩で私を産んでくれた母を尊敬し、感謝した。)

1時間程前に来ていた昼食を食べる。(痛みはない為、通常通り問題無く完食)
ずっと一緒にいてくれていた旦那もお昼ご飯を食べに少し外に出た。

どれぐらい、どんな感じで痛かったかというと
3分おきに大型トラックに轢かれ続けるような痛みです。

13:00
オキシトシン流量UP。60ml/h。

13:10
足の痺れを感じる。痛みは全くなし。
(少し自分で足をうごかせる状態。足を自分で持ち上げることはできなかった。)

13:40
オキシトシン流量UP。72ml/h。
10分ほど前に旦那が病室に帰ってくる。

13:45
助産師の内診。子宮口がほぼ全開しており、開いた子宮口から赤ちゃんの髪の毛が見える
内診をするため、旦那は病室を出る。

13:50
他の助産師さんの内診。分娩室へ行く必要があると判断されたが、分娩室が満室のため、待機する必要があるためオキシトシン流量を60ml/hに減量した。

13:52
赤ちゃんが出てきてしまう可能性があるため、オキシトシンの点滴中止子宮口は全開。(この展開の速さはだれも予想していなかったようで助産師さん方がかなり慌てていた)

14:05
分娩室に入っていたが出産までまだ時間がかかりそうな妊婦さんが別室に移され、替わりに私が分娩室に入った。(突然のことだったので、ホワイトボードには直前まで入っていた妊婦さんの名前が書かれていたり、ドタバタの様子。)※13:45に病室をでて外で待機していた旦那は直接この分娩室に案内された。中で何が起こっているが伝わっていなかったため、かなりびっくりした様子。

14:18
出産!
医師の指示のもと、力むように言われたが麻酔が効いていたため、きちんと力めているのかは全くわからなかった。痛みは全くなく、「今私はきちんと力めていますか〜?わからない〜!」などと笑いながらの出産でした。
痛みはなかったものの、赤ちゃんが出てくる時のにゅるんという感覚は感じることができとても不思議な感覚だった。
吸引あり。赤ちゃんの頭は少しだけ伸びていたけれど、吸引していた時間が短かったためか、想像よりは綺麗な形だった。会陰切開は2cm。初産にしてはかなり小さいと誉めてもらいました。(会陰マッサージは妊娠9ヶ月からほぼ毎日実施していました。)
出産前に希望していた通り、臍の緒は私が切らせてもらいました

14:23
胎盤晩出
出産前は見る気はなかったのですが、見れるなら見ておこうと思って見てみました。(自分の臓器を見ることなんてあまりないので)

15:00
病室に戻る。少ししたら助産師さんが赤ちゃんを病室に連れてきてくれて、旦那と3人でゆっくり過ごす。
疲れは全く感じず、ただただ幸せな時間が流れる。

17:00
助産師さんが赤ちゃんを迎えにきてくれる。(私の産院は体力回復のため、母子同室は2日目の朝から開始)

17:15
助産師が病室に来て、出血量についての説明あり。(出産時に通常であれべ200ml程度で済む出血が私の場合960mlと、大量出血だったため絶対安静の指示があった。何かあった時にすぐに対処できるように尿管、硬膜外麻酔の管、点滴の管は全て抜去せず、そのまま)
※出血が1000ml以上の場合は大きな病院に搬送される可能性があるようです。

17:30
足の痺れが大分とれてきた。

18:00
夕食。食欲は通常通りあり、間食。

18:40
就寝。疲れていたのか、すぐに眠れた。

21:00
点滴の管などの違和感で目が醒める。

21:02
医師が病室にきて、異常がないか確認。

22:15
助産師さんが病室にきて、出血の有無や血圧、体温確認。産褥シートの交換をしてくれ、硬膜外麻酔の管が詰まらないように生理食塩水をフラッシュ。尿の回収をしてくれた。
後陣痛の痛みがあり、病院からもらったロキソニンを1錠服用し眠る。

ちなみに絶対安静なのでこの日は出産後一度もベッドから降りることは許可されませんでした。

無痛分娩で出産を終えて感じたこと。思ったこと。(結論:めっちゃおすすめ!)

いかがでしたでしょうか。この2日目の流れを読んでいただくと無痛分娩とはどんな出産なのかのイメージがついたのではないでしょうか。
もちろん出産はイレギュラーなことがあったり、個人差があったりと全く同じようにはいかないですが、私は心の底から無痛分娩をおすすめします

妊娠したてのころに私が抱いていた無痛分娩のイメージと違ったところは、痛みを感じる時間があるということ。
そう、無痛分娩といえど、全く痛みがないわけでは無いのです!
私はそれもとっても良かった点だなと思いました。
赤ちゃんの負担を考え、自分が我慢できるところまで痛みを感じ、もう無理だというタイミングで医療の力を借りるという、母も子も負担の少ないバランスのいい出産だなと感じました。

激しい力みなども、雄叫びを上げることもなく体力をかなり温存して出産できたので、出産後の激しい疲労もなかったのもとても良かったです。

番外編(旦那の立ち会いについて)

私の旦那の立ち会いを希望していましたが、旦那は立ち会いを拒否していました。
旦那は血などを見ることがあまり得意ではなく、立ち会いを乗り切る自信がなかったようです。(医療系の私にはあまり理解ができない感覚でしたが、男性の方が繊細で私の旦那と同じような男性も少なくないようです。)
出産の日まで軽く説得は試みていましたが、無理やり立ち会いしてもらう気はなかったので、一人で出産する心の準備をしていました。
しかし、出産当日に助産師さんが「産まれた瞬間の赤ちゃんに会いたければ立ち会わないと会えない」と説明してくれ、旦那は立ち会いを決心してくれました。
大きな決心をしてくれた旦那には感謝です。

この立ち会いを私が希望できていたのは無痛分娩だったからです。
普通分娩であった場合、雄叫びをあげたり、激しい痛みで余裕がなくなり周りに悪態をついたりすると聞いていたので、そんな姿を旦那に見て欲しくないという気持ちが大きく、普通分娩だったら立ち会いは控えてもらおうと思っていました。

実際、無痛分娩にして、お産自体笑顔が溢れる穏やかなもので気持ちも余裕たっぷりで旦那と赤ちゃんを一緒に迎えられたので最高に良かったです。

ひとことだけ言うと
経験したことのない痛みで心の余裕は本当になくなります!!!
無痛分娩の麻酔処置が終わるまでの激しい痛みを耐えている際に、助産師さんに声をかけられても、心穏やかに返事をすることができず、心の中で「そんなことどうでもいいから早く麻酔入れて!!!」と思ってしまっていました。もし、普通分娩だったら、旦那に心無い言葉をかける可能性はあったなと思います。

旦那さんに女性として見続けてほしいみなさん、無痛分娩がおすすめです!

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