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#togグラフ ver.2 #12 解説

 本記事では #togグラフ ver.2 #12 の正解の発表・解説を行います。
 まだ解いていない方は、以下の記事を先にお読みください。

 正解だけを見たい方は、目次から「3.1. 正解」に飛んでください。

1. 問題の解説

1.1. 問題

 さて、今回の問題は下図でした。

問題 グラフ

 3要素 で構成された円グラフですね。
 それぞれ 81.3%, 12.5%, 6.3% となっていますね。

 ラベルは「?」が 2つ と、「??」が 1つ ですね。
 円グラフなので 2つ の「?」が同じものを表していることはなさそうです。
 サブジャンルに「言語」があるため、例えば「?」は 1文字、「??」は 2文字 等、何かしらの言語的な法則でカテゴライズされていると捉えられるかもしれません。

1.2. パーセント

 パーセントのままでは分かりづらいため、比率に直してみましょう。
 すべてを 6.3 で割り、比率で表してみると下図のようになります。

問題 グラフ 比率

 およそ 1 : 2 : 13 であると分かりました。
 例えば「??」が「1個」だと仮定すると 1個, 2個, 13個 (計16個) となります。
 あるいは「??」が「5m」だと仮定すると 5m, 10m, 65m (計80m) となります。

 この段階で存在する解き筋は、「全部で 16個 あるものは何か?」「全部で 32個 あるものは何か?」……と 16 の倍数がキーとなるものを挙げていき、この円グラフになりそうなものを探していくことになるでしょう。
 メタ的な解き方をするのであれば、「閃き難易度が ★★★☆☆ なら難しくないはず」と考え、「16個」を中心に、せいぜい「32個」までを探るのが良いかもしれません。
 ただし、難易度表示への過信は禁物です。

 挙げたものが答えか確認する際は、「?」と「??」になりそうなものが存在するかや、それぞれの比率がグラフの通りか等を根拠とすることができそうです。
 例えば「十六茶の原材料」が思いついたら、「もしかして穀物が13種類入っているのでは」のように確認して、可能性を潰していくことになるでしょう。

2. ヒントの解説

2.1. ヒント①

 さて、 ヒント① は下図でした。

ヒント① グラフ (再掲)

 この段階で、全部で 16個 ある何かが答えになると確定しました。
#togグラフ の過去問の傾向やサブジャンルからしても、 1マス に 1文字 が入ることが、まず疑われます。

 この段階でも一番簡単な時筋は「全部で 16個 あるものは何か?」を挙げ、それがグラフに当てはまるかを考えることでしょう。
 後半の作業がノーヒントよりも簡単になっています。

2.2. ヒント②

 さて、 ヒント② は下図でした。

ヒント② グラフ (再掲)

 横軸が 31 までの棒グラフですね。
 31 まであるもの……といえば、 1ヶ月 の日数でしょう。

 棒の値を合計すると 16 になっているため、問題・ヒント① にあった 16個 の要素が、それぞれ何日にあるか?……ということを表していそうです。
 「?月1日」に 1個 あり、「?月2日」には 1個 もなく、「?月3日」には 2個 あるもの……といえば、何でしょうか?

2.3. ヒント③

 さて、 ヒント③ は下図でした。

ヒント③ グラフ (再掲)

 今度は横軸が 12 までになっています。
 ヒント② と合わせて考えれば、これが月を表していることは思いつくはずです。

 6月 や 12月 になく、 5月 に 3個 もあるものといえば、何でしょうか?

3. 正解の解説

3.1. 正解

 さて、正解画像は以下です。

正解画像

  正解は「2022年の日本における国民の祝日」でした!

 問題グラフは、祝日の名前に含まれる「日」を何と読むかを表していました。

正解 グラフ 問題

 ヒント① のサンバーストは、それぞれのマスに祝日名の 仮名1文字 が当てはまります。

正解 グラフ ヒント①

 ヒント②、ヒント③ はそれぞれ、祝日が何日にあるか、何月にあるかを表していました。

3.2. 解説

3.2.1. 元日

 一年最初の国民の祝日は 1月1日 にあります。
 元日、「年のはじめを祝う日」です。

 クイズや謎解きでしか出会わない概念かもしれませんが、唯一「日」を「じつ」と読む国民の祝日です。
 現在は「がんじつ」と読みますが、古語辞典には「がんにち」として載っていて、『土佐日記』や『徒然草』にて用いられています。

3.2.2. 成人の日

 毎年 1月 の 第2月曜日 が成人の日です。
 1948年~1999年 は 1月15日 でしたが、三連休を増やすためのハッピーマンデー制度により現在の日程に変更されました。

 一般的にこの日の前後に成人式が行われますが、 2022年 に成人年齢が 18歳 に引き下げられました。
 以降、新成人である 18歳 を祝うようになった自治体もあれば、「はたちのつどい」等の名前に変更し、引き続き 20歳 を祝い続ける自治体もあるようです。

3.2.3. 建国記念の日

 毎年 2月11日 に建国記念の日があります。
 この 2月11日 というのは、紀元節 (旧暦1月1日) を表しています。
 これは、初代天皇である神武天皇の即位日とされています。

 また、建国記念の日は 「国民の祝日に関する法律」 において、唯一期日が「政令で定める日」とされている祝日です。
 そのため、 「建国記念の日となる日を定める政令」 で 2月11日 と定められています。

3.2.4. 天皇誕生日・みどりの日・昭和の日

 毎年 2月23日 は天皇誕生日です。
 天皇誕生日は別名を「天長節」といい、皇后誕生日は「地久節」と言います。

 天皇誕生日は当然、天皇が変わる度に日付が変わるため、平成の間は 12月23日、昭和の間は 4月29日 でした。
 4月29日 は 2006年 までは「みどりの日」、それ以降は「昭和の日」とされ、平成元年以降も祝日のまま残っています。

 また、 2006年 からは 5月4日 が「みどりの日」となっています。
 元々、祝日に挟まれた 5月4日 は「国民の休日」として休みとなっていましたが、みどりの日の移動により、祝日の仲間入りを果たしました。

3.2.5. 春分の日・秋分の日

 春分の日は 3月20~21日頃 に、秋分の日は 9月23日頃 にあります。
 いずれも昼夜の長さがほぼ等しい春分・秋分に当たる日です。

 春分の日は自然・生物を、秋分の日は祖先・故人を思う日でもあります。

3.2.6. 憲法記念日・文化の日

 日本国憲法が施行された 5月3日 は憲法記念日です。
 また、公布された 11月3日 は文化の日です。

 GW の一角を形成している憲法記念日が 5月3日 であることは簡単に覚えられると思います。
 憲法は公布された半年後に施行されたため、文化の日も 11月3日 と合わせて覚えられます。

3.2.7. こどもの日

 奇数が重なる日のことは節句と呼ばれます。
 3月3日 は上巳の節句、 5月5日 が端午の節句、 7月7日 が七夕の節句、 9月9日 が重陽の節句です。
 1月1日 は元旦なので、代わりの 1月7日 の人日の節句も合わせて「五節句」と呼ばれます。

 人日の節句では七草粥を食べ、七夕の節句では星祭りを行います。
 また、上巳の節句では女児を祝いひな祭りを行い、端午の節句では男児を祝い鯉のぼり・甲冑などを飾ります。
 端午の節句である 5月5日 だけがこどもの日として国民の祝日になっています。

 こどもの日は子供の幸福をはかるだけではなく、母に感謝する日ともされています。
 日本ではアメリカに倣って 5月 の 第2日曜日 が「母の日」とされていますが、これはバレンタイン商戦同様、森永製菓が広めたものです。
 下手したら国民の祝日よりも有名かもしれない記念日・風習を 2つ も広めた森永製菓のビジネス戦略は偉大ですね。

 ちなみに 9月6日 はキョロちゃんの日です。
 みなさん、昨日はちゃんとチョコボールを食べましたか?

3.2.8. 海の日・敬老の日・スポーツの日

 以前は 7月20日 に海の日、 9月15日 に敬老の日、 10月10日 に体育の日がありました。
 しかし、成人の日と同様、ハッピーマンデー制度によって、海の日は 7月第3月曜日、敬老の日は 9月第3月曜日、体育の日は 10月第2月曜日 になりました。

 2020年 に体育の日はスポーツの日に変わり、 2020年 は東京五輪開会式予定日だった 7月24日 に、 2021年 は延期後の東京五輪開会式 7月23日 にありました。
 そして、 2022年以降 は 10月 第2月曜日 に戻ります。

3.2.9. 山の日

 2016年 より実施された新しい祝日が 8月11日 の山の日です。
 スポーツの日と同様に、東京五輪の閉会式に合わせるため、 2020年 は 8月10日、 2021年 は 8月8日でした。

 「八」という漢字が山の形に近い等の理由から、一部の自治体では元々「山の日」が 8月 にあることが多かったようです。
 大正天皇の天長節は 8月31日 でしたが、 8月 は長らく祝日がなかったため、祝日を増やすには持って来いの時期だったのでしょう。

 お盆休み (8月13日~16日) の前日である 8月12日 が有力候補でしたが、山で日航機墜落事故が起こった日だったため、その前日にずらされました。

3.2.10. 勤労感謝の日

 最後に、 11月23日 が勤労感謝の日です。
 令和になり、天皇誕生日が移動したため、一年最後の国民の祝日になりました。

 11月23日 は「外食の日」や「ゲームの日」等も制定されています。
 今年の勤労感謝の日は、仕事からも家事からも解放されて、外食やゲームを楽しんでみるのは、いかがでしょうか?

3.3. おわりに

 問題を解いてくださった方々、ありがとうございました。
 次の問題は未出題です。
 もうしばらくお待ち下さい。

 前の問題は以下です。

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