見出し画像

電子書籍『毎年受けている健康診断のお話です』を読む(1)

 
 「電子書籍は質が悪い」というのは、よく言われていること。ただ、多くの人や会社が関わる所謂普通の「出版」と、電子書籍のそれを同列に考えるのは、ちょっと無理がある。
 出版方法が違うのだから、同レベルを求めるのは筋違いだろう。
 
 とはいえ、電子書籍の質がすべて悪いというわけではない。莫大な数が出ているのだから、その中には良書もあるし、また一般には良書といえなくても自分に合った「響く」本もある。ブログだってそうなのだから、電子書籍だってそうだろう。
 
 電子書籍『毎年受けている健康診断のお話です』という1冊を読んだが、これは面白かった。良書、と思う。
 

 
 ぼくはこの作者と知り合いでもないし、この本を読むまで名前も聞いたことがない。利害がない相手への評価という、この「状況」に関しては信頼できる意見であることだろう。
 あとはぼくの、「本を評価する能力」が十分であれば、良書と決定付けられる。しかしまぁ、能力があるかどうかは判断できないだろうから、この点は割引だ。
 
 そしてもう一つ、割引材料があって、ぼくが元々健康診断に懐疑的だということだ。だから、著者が利害関係人ではなくても、本の内容を肯定的にとらえやすいということがある。内容に肯定的であれば、良書と推しやすくなるというものだ。
 
 この本の内容をふまえながら、数回、書いていこうと思う。

駄文ですが、奇特な方がいらっしゃいましたら、よろしくお願いいたします。