電子書籍『毎年受けている健康診断のお話です』を読む（３）

　おかしい基準のひとつに、「ＬＤＬコレステロール」がある。
　
　これは悪玉コレステロールのことで、基準値は７０～１４０mg/dl となっている。
　本では、この上限１４０mg/dl がおかしいと、疑問視している。
　
　その前に書いておくけど、この上限、健康診断によってマチマチだ。ぼくは勤め人ではなく、それでいて同じ形態で自営業を続けてきたわけではなかったので、毎年同じ健診場所ではなかった。
　そんなカタチで受けていると、案外、受ける場所によって数値が違う。まぁさほどの違いはないのだが、ＬＤＬコレステロールに関しては、けっこうちがった。
　
　だいたいの場合、１３９mg/dl 以下。これであれば、一般的に言われている「１４０が上限」というものに近いので、気にならない。
　しかし、いくつかの健診場所では、１１９mg/dl 以下と基準値が書かれていた。こちらはただでさえ、１４０台の数値なのだ。当然、「Ｈ」（High＝高い）のマークがついたし、「再検査」と書かれたこともある。
　
　健診時に問診があっても、医者は、数値が医療機関によってちがうなどと説明してくれない。これ、どういうことなのだろう？
　
　そこへもってきて、この本では、１４０mg/dl という上限がおかしいと書いてあるのだ。
　
（つづく）