積読、積む徳、フィルムマーク

 読みたいから買った本を読まずに置いておくことを積読と言う。オタめいた読書家たちは、積読も読書の一形態だと語る。積まれてある本から何かしらのエネルギーやら知識やらが知らぬ間に脳内に注がれているだとかうんぬんかんぬん。そんな訳が無いと私は思うが、積読は読書家たちに忌避されておらず、むしろ読書として若干の人権を得ている現状があるのは事実である。積読の今日の地位の高さは、ネームの良さから来るものだと思う。積んでおく、積んどく、積読、という名称の良さが積読の地位を向上させた。
 では積読の映画版に名称を付けるとしたら何だろうか。私は気になった映画をメモする習慣がある。しかしレンタルDVD店に行ったりサブスクを開いたりすると、見たい映画リストにある目的の映画ではなく、何となくその時気になった映画を見るなどして寄り道してしまう。なのでリストは溜まっていく一方である。このリストに載る映画は積まれてある本と同じである。積読の映画版なのだ。であるならば、積読映画版の地位向上の為にも、映画要素を込めた独自の名称を新たに考案すべきだろう。
 「いつか見る」「あとで見る」「お気に入り」「ブックマーク」この辺りの言葉の要素を上手く組み合わせたい。数日考えているが中々良い名称は思いつかず、唯一マシだったものが

フィルムマーク

だ。 
うーーーーん。しっくり来ない。積読ほど光るものがない。仕方が無いので暫定でフィルムマークを積読映画版として用いることにする。さらに良い名称が思い着き次第更新していきたい。

 明日はフィルムマークの1番上にあったLEONを観に行く。



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