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東大現代文過去問2000年度~2024年度第4問(文系のみ)

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東大現代文の2000年度から2024年度までの第4問(文系のみ)をセットにしたものです。
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記事一覧

東京大学2024年国語第4問 『クレリエール』菅原百合絵

問題文はこちら 設問(一)「ガラスは薄くなっていくが、障壁がなくなる日は決して来ない」(傍…

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togenka
3か月前
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東京大学2002年国語第4問 『転校生とブラック・ジャック』永井均

 入試の受験会場で初めて読まされ、短時間で解けと言われたら途方に暮れるような難問。  こ…

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togenka
1年前
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東京大学2016年国語第4問 『青空の中和のあとで』堀江敏幸

 とても解答しにくい問題という印象だ。  普通の人は晴れた日に外を歩いていて「これから降…

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togenka
1年前
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東京大学2023年国語第4問 『詩人であること』長田弘

 端的に言って、問題文は難解であり、設問は難問である。  問題文が難解だというのは、筆者…

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togenka
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東京大学2000年国語第4問 『海辺の博物館』三木卓

 筆者の感性にもとづく心象風景が、かなり抽象的な言葉で表現されているため、なんとなくは理…

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togenka
1年前
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東京大学2004年国語第4問 『写真論集成』多木浩二

 含蓄に富むが、読みやすさの面では、意味が十分に説明されない比喩が現れるなど読者の読解力…

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togenka
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東京大学2001年国語第4問 『言葉の重力』岡部隆志

 東大は2021年度国語第4問の「出題の意図」に、「行間が雄弁な文章なので、表面的な読み取りでは太刀打ちできません。『拙』の語に込められた万感の思いをどこまで丹念にくみ上げ、心情という一見曖昧模糊とした領域で明確な理解を組み立て、適切なことばでそれを表現できるかどうかが問われます。豊富な語彙を自在に操れるだけの読書量が要求されているともいえるでしょう。」と書いた。  つまり、本文に忠実なだけでは不十分で、行間を読み取り、自分の語彙を駆使して解答を作成することを求めることがある

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東京大学2003年国語第4問 『言の葉の交通論』篠原資明

 東大国語第4問らしい文章だ。詩など、必ずしも論理性にしばられない文章でもなんなく読める…

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togenka
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東京大学2005年国語第4問 『背・背なか・背後』小池昌代

 東大国語第4問にときどきあらわれる、なかなか共感できない文章。  冒頭から、「待ち合わ…

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togenka
1年前

東京大学2006年国語第4問 『学校を糾弾するまえに』宮澤康人

 東大国語第4問には珍しいといっていい論理的文章。個性的、感覚的表現がほぼないので理詰め…

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togenka
1年前
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東京大学2007年国語第4問 『手の変幻』清岡卓行

 レンブラントの絵をモチーフに芸術表現の深さについて述べているが、詩人らしく抒情的な文章…

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togenka
1年前
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東京大学2008年国語第4問 『思想する「からだ」』竹内敏晴

 東大現代文には、芸術をテーマとする問題文が多いが、そのなかで演技に関するものはきわめて…

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togenka
1年前
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東京大学2009年国語第4問 『山羊小母たちの時間』馬場あき子

 かなりの難問と思われる。設問(二)だけは、傍線部の前の記述内容を要約すれば足りるが、それ…

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togenka
1年前

東京大学2010年国語第4問 『想像力』小野十三郎

 東大国語第4問にはときおり本問のような詩やことばに関する文章が出題されることがある。感覚的な表現や明確でない比喩表現が少なくないが、本問の文章はまだ比較的読みやすい方ではないだろうか。  それにしても、本問題文のキーワードでもある「経験」や「体験」は特に近年の第4問における重要語句になることが多い。2016年の「体験の質」、2020年の「民族の経験の総体」2023年の「具体的な経験の言葉」「経験の具体性の裏書き」などがその典型である。  また、「詩」がテーマまたはモチーフに

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