「どうしたら他人に迷惑をかけない人」になれるのか

2020年初頭から今年2021年の中頃まで、「これまでの人生の悪い部分の総決算?」と言わんばかりに他人に迷惑をかけることが続発した。
ひどい。とにかくひどい。

与えられた仕事は「もういい。こちらで全部やるから、君はもう何もしなくていい。」と言われた。片っ端から。
「私は折角与えられた貴重な機会を満足にモノにすることができず、ほんの些細なことですら誰かの期待に応えることができない」と落胆している。

「お困りのようだから私で良ければ手伝います」と、優しく差し伸べられた手も無碍にした。
相手を尊重し相手の気持ちに寄り添うことよりも先んじて自分の意見を述べてしまうことが多いため、「良かれと思って助言をしたのに。こんなに親切にしてあげたのに。なんだその態度は。もう二度と協力しない」と絶縁状を叩きつけられることが何度もあった。

「CoderDojo関係者と2冊目の合同誌を作った話」にある通り、同人誌をなんとか完成することはできたが、それ以外は途中で放り出した。
相手の考えが理解できないときに状況を調整していくこと、自分の考えを相手に適切に伝わるように伝えることの難しさ、強い主張にすぐ押し負けてしまうことなど、組織的活動を行うことに多大な困難を抱えている。
元々状況の理解力（汲み取り能力）がないことに加えて技術力が全くない上に、時間に対する神経質の度が過ぎるので、最終的に全部後回しして破綻しまうことが多い。そのような自覚があるので仕事の依頼は全て断るようにしているのだけど、「ただ、そこにいたという理由で割り振られた仕事」を断れずやらざるを得なくなったときも上手く立ち回ることができず、結局放り出した。

多くの人は「生きる価値なし。今すぐ死ね。」と思うだろう。
「そうだそうだ、その通り!役に立たない人間は存在自体が迷惑!!」と拍手喝采する人も多いだろう。
本当に、きっと、間違いなく、そうなのだろう。

できれば私も、他人に迷惑をかけたくはない。
とはいえ、現状のままでは「社会に関わったら百発百中で迷惑をかけてしまう」ことは避けることはできない。
「迷惑をかけることはお互い様」とは言え、度が過ぎる。
度の過ぎた迷惑をかけるから「あなたは存在が迷惑なのだから徹底的に搾取されて然るべきだ」という人に尚更まとわりつかれてしまうのだ。

「かける迷惑をゼロにしたい」だなんて贅沢は言わないけれど、かける迷惑を減らしたい。なにをどうすればそのように変わることができるのか。

なにぶん、私は自他共に認める何もできない無能である。
学もないし、頭も悪い。
取った資格をひとつも役立てることすらできない。
言われたこともできない、それ以外のこともできない、一切何もできない。
なのに「口ばかり達者」だと、忌々しく詰られる。

「無能な人は工場の流れ作業をすればいい」と意見をする人が多いが、経験上、作業ミスが多く、1日1回以上怒鳴り散られる「お荷物」である。工場は与えられた指示に対して一挙手一投足正確な動作を求められ、それを休憩なしで長時間行う必要があるが、集中力が欠けているので困難だ。
「何もできない人は内戦地帯で傭兵をすれば良い」と意見する人も多いが、（就職に関する現実的な問題は脇に置くとして）自他共に命の危険と隣り合わせの仕事であり、体力がない上に臨機応変な対応が困難で直ぐに混乱する上に判断力に欠けた人が満足にこなせる仕事なのだろうか。軽度のストレスがかかるだけで激痛が走るくらいだし。実戦ですぐ死ぬことが目に見えているのであれば育成するだけ費用の無駄だし自殺した方が喜ばれるのでは。

「あなたは行動力が全くないのに、口ばかり達者ですぐ口答えするのがいけない。まずは素直になって。すべての人のことに一切逆らわず、すべての言われたことをこなしているうちに、なんでもできるようになる。命令に矛盾が生じても、疑問を口に出したりせず、すべて、やるべき」と長らく言われてきたが、くちごたえせず素直に従っているにも関わらずどの命令も的確に遂行できず、数え切れないほど体調を崩すことはあっても、何も身につかなかった。
質問することも「口答え」として怒られるので、何の質問もできない状態で全て理解するだなんてできない。よくわからないまましたらしたで、命令通りの行動をしないと怒られるし。どうすれば良いのかと途方に暮れる。
だからいつまでも他人に迷惑をかけてばかりだし、無能のままだ。

現在はすぐそばに「社会と関わりを持たず、ただ漠然と生きていても、健康で文化的な最低限度の生活をすること」を許してくれる人がいるので、お言葉に甘えて「なにもせずに漠然と生きる」ことをしているが、この生活をいつまで続けられるか分からない。
ほんの6時間後に終止符を打つ可能性がゼロではない。
現状では自活が明らかに不可能だから、すぐに自殺する以外の道がない。
そんな風に戦々恐々としている。

自殺と他殺以外の解決方法を知りたいものだ。