見出し画像

脳汁ブシャ〜系サウナ

「気持ちいいね」

サウナに入ると最近こんな感想ばっかり出てくる。
いや、本当に気持ちいいんだけどね。

こんなもんだっけ?ともなるんだよね。


サウナーはそれをととのイップスと言う

昔は新宿のテルマー湯でかるーくサウナに入るだけでととのっていたんだけど最近はうまくととのえなくなってきた。

長く入ってもダメ、短く入ってもダメ。熱ければ良いのか、風呂に入ったらどうなのか?とととのい方を色々試してみたりした。あーもう、ぜんっぜんダメッ

あっでも、あったわ最近。パッキリ👀キマッたとこ。

【新宿オールドルーキーサウナ】


ここはすんげーよマジ。

中村と行ったんだけどいやーー過去1整ったわ。

会員制サウナで入れなかったんだけど最近知ったんだけどビジター会員ってーのがあって1時間半で2000円くらい?で入れるんだわ。

サウナーからしたら普通に払える額だけどさ、一般人はまぁ入らないよねって設定。そんで、予めホームページから入金&顔認証のための登録なんかも済ませないといけないから、入るのには難易度やや高めやな。しかもビジター会員は22時以降しか入れない鬼畜仕様。ホント人厳選してんなー。

最寄りは新宿かと思いきや代々木駅のすぐそばで新宿からだとそこそこ歩かなきゃ行けないのはうーーんってなったわ。まぁ、新宿って付いてたほうがウケが良いってことなんすかね。

駅降りて腹ごしらえの壱角家でてきとーに油そば食べて、サウナのあるビルへ向かったわけ。

駅出てすぐ左の大通り沿いなんだけど、マップ見ながらでもちょっと迷うから行く人は注意な。エレベーター脇に貼ってある注意書きを見ると、複数名で来られるてる方一人ずつ入って下さいと書いてある。


代々木駅徒歩一分


あーはいはい。かるまるタイプね。完全黙浴ね。

いいね、今日は俺本気だし。

中村に先に入って安全確認してこい。と伝えて送り出す。

エレベーターが戻り、目的階のボタンを押す。なんとなく風俗へ行くときと似た感じだな。そう思った。

扉が開くと狭い空間に扉、体温計等があり扉には顔認証のためのカメラが取り付けられていた。

「認証しました」

と表示され扉を開けるとすぐに脱衣所となっている。


無駄のない小綺麗な空間である。


20秒で服を脱ぎ中村を追い越す。

「お先に」

浴室への扉を開けるとそこは、ととのえよと言わんばかりの

「🈂界」であった。


おお〜ん。すげぇなこれ。


シャワールームが左手側に並んで四個程設置され湯船は無しのストロングスタイルだ。さっさと汗流してサウナ入って下さいね。ということか。


右手に水風呂、証明落とされ青く光る水風呂はその冷たさを想像させる。

3人しか入れない
まあ、キンキンすぎて長くも入れないのでこれで充分


サウナは水風呂横にあり窓から橙色に光が漏れている。

通路奥は外気浴所だろう。


サウナ→水風呂→外気浴の導線がまっすぐで整う為の施設というのが伝わってくる。


サクッとシャワーを浴びレッツラGOとサウナ室の扉に触れると

「アッチィ゙!?」


ただならぬ熱気、俺、ここに入るん…?


意を決して扉をそっ…と開けると110℃のドライサウナの熱波の壁にぶつかったように感じる

アツっアツっ…

あっなんだこれ足がアチィ!

歩くだけで焼けていくような感覚に焼き土下座させられたトネガワもこんな気持ちだったのかなぁと思う。

室内には客が一人だけタオルを頭にかけ腕を組んで揺れている。しかし空いてるなぁここは…。

つま先だちで泥棒のように座る場所を探る。上は…?だめだっ熱すぎる…入口付近が良いかと腰をおろして二段目に座る。正面にはどデカいサウナストーブがこちらを睨んでいる。


ジュワ~っとオートロウリュが始まってラッキー

シャワーが5秒10秒…あれ!?長くない?

4機あるブロワーからもオラァッ!コレでもかぁ!?と熱風を浴びせかけられる。

熱い、熱い…ホントに熱い。耐えられねぇよおい…こんなの…

室内の温度は110℃近く、半端じゃないオートロウリュによって湿度も高くなってるサウナ室は過去一強烈だわ。

どひゃ~〜あちぃ……じりじりと肌を焼いていく。多分ローストビーフはこんな気持ちなんだろうな。時計を見るとまだ6分ほど、汗でびしゃびしゃの身体をタオルで拭い、逃げ出すように外へ向かった。

外へ出るとサ室との温度差が気持ちがよい。

身体は充分に温まっているのを感じる。
さて、だ。水風呂へ行くか…

かけ湯をし、汗を流し水風呂コーナーにおいてある柄杓で水をすくい指を突っ込むと。

!?

ツメタァッ゙!?



ホントにもうアホかと。

5分入れば動けなくなるほどの温度でしょこれ。

これに入るのか…(゚A゚;)ゴクリ

ええい!しねぇっ俺‼



と右足、左足と水風呂に入る。
きちんと熱気を帯びた身体のためまだ耐えられるが早くせねば…。

意を決して鼻をつまんで水風呂へダイブ…

どひええええええ!

ベーリング海に落ちたカニ漁師は助けてもらえない…とか訳わからんこと考えてしまう。

ここサウナあれば耐えれるかな?

手足に力を入れて冷気に耐えるも30秒ほど入るとギブアップ。あっ立てないっ…

軽く立ちくらみ、アカン、これアカンとふらふらになりながら外気浴スペースへ。

もたれかかるように身体を椅子に預けたとたん、とんでもない多幸感が襲いかかってきた。

あら、これ素晴らしいんじゃないの…?

限界サウナの先には忘れかけていた整いが待っていた。


破格の気持ちよさ、身体の動かし方を忘れてしまうほどにゆっくりとした空間に感動してしまう。

手足がジーンと痺れ、目をつむっているのにボンヤリと光の波が見えてくる。自分の呼吸が小さくなっていた。


ちらほらいる客は死んだように動かない。


気づいたら15分程たっていた。中村もいた。が、完全に脱力してしまっている。気絶してるかもしれない。

二回目のサウナ行くのを躊躇してしまう程だが、先の体験が劇的だったため、

脳がさっさと行け!



と叫んでいる。

行くかぁ、と立ち上がり力の入らない両足を手で支え、流した水分を取り戻すようにゴクリと水を口に含む。タオルでしっかりと水気を拭き取り、再度サ室へ入っていく。

「あぢー」…つい声に出してしまう。中には誰もいなかった。 

奥の方にテレビがあった。オールドルーキーサウナについての説明等が流れていた。


新宿店は熱すぎるのでビーサンを履いてOK
だそーな。

いや、先に言ってくれ、熱すぎて歩けんがな。なぜか可笑しくなって少しニヤけてしまった。

ブロワーからの熱波&オートロウリュはかなりの頻度で行われいる。2回目3回目のサウナのタイミングでも行われたのでどんなタイミングでもしっかり熱くなれる。

最後のととのいは外気浴中にキマり過ぎてしまった俺を、放送の声が遮った。

「お客様、閉店の時間です」

気づいたら寝ていたようだ、中村は俺を起こさず先に出てしまっていた。中村との約束の時間を15分ほど過ぎてしまった。あわてて外に出ると中村が鳳東を打ちながら待っていた。

「寝てた。すまん」と伝え、歌舞伎町のカプセルホテルへ歩いて向かいつつ、感想を言い合ったが声を大にして話した事は、ここは過去1強烈なサウナだったということだ。

脳汁の出し方忘れちまったな〜と悩んでる方、ここをぜひ利用して頂きたい。

あ、みんなは水風呂に入る時間考えてね。病院運ばれちゃうゾ♥




この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?