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31歳の焦りとおごり。 自分の 今 と これから に向き合って決めたMOSHへの転職

MOSH株式会社で人事をやっています、外川といいます。

先月、自身2回目となる転職をし、MOSH株式会社に入社しました。

入社から怒涛の1ヶ月がちょうど経ったタイミング。

ということで、" 初心を忘れるな "という自戒の意も込めて、自分はなんで転職したのか、なんのためにMOSHにいるのか、書き残すことにしました。

決してまとまった文章ではないですが、想いをそのまま書き綴ってみたので、読んでもらえたら嬉しいです。

これまでを振り返ってみる。金融営業→スタートアップ人事に

まずは自分のこれまでを振り返ってみようかと思います。

新卒で入社したのは、証券会社でした。営業から社会人生活が始まり、その後人事部に異動して新卒採用を担当しました。ここには5年弱在籍しました。

2社目は、株式会社LOBというアドテクベンチャーです。転職のきっかけはLOBの代表である竹林さんに声を掛けていただいたこと。その熱量に感化され、それまで全く縁のなかったスタートアップの世界に飛び込むことにしました。直感というか結構勢いだったかなって思います。

(LOB転職のきっかけになった、竹林さんからのメッセージが残ってた)

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結果的に3年半在籍したLOBでは、様々な経験をさせてもらいました。

1人人事として、主に採用を自身のミッションとし、7人→50人まで組織規模が拡大。その途中で楽天グループ入りが決まり、グループ個社の人事としてPMIなども経験しました。

多くの貴重な経験をさせていただき、多くを学ばせてもらいました。素敵なメンバーにも恵まれ、本当に感謝しています。

そんなLOBの在籍当初を振り返ると、なんとか自分の存在意義を出さなくてはととにかく夢中になっていたのを覚えています。なんとか食らいつこうって文字通り必死でした。

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漠然とした焦りの正体

それがPMIも落ち着いた、LOB在籍後半になってくると少し様相が変わってきて、それが今回の転職に繋がっていきます。

LOBで採用の成果が出ていたことから来る謎の自信がついたり(勘違いも甚だしい!!)、自分自身で意思決定できることが増えてきた頃、仕事に対する慣れや惰性が僕を覆っていきました。

別に日々の業務に手を抜いているわけではないのですが、「現状ステイ」を自分の中で良しとしているような...

完全に自分への甘えでしかなかったなって思います。

ただし、いまいち仕事に熱量が割けていない当時の僕でも、漠然とした焦りやモヤモヤ感のようなものはなんとなく感じていました。

なんだこの引っかかる感じは...

そんな日々が半年くらい続いていたのですが、何に焦っているのか、自分の中で明確に答えが出ないままでいました。

チャレンジなき自分への嫌気

そんな自分のモヤモヤの正体に気づかせてくれた出来事があります。

プロバスケットボール選手として活躍している、後輩との再会です。

とある日に、仕事でホテルに一泊した時のこと。そこで高校時代の後輩とたまたま出くわしました。

その後輩はプロのバスケ選手であり、昨シーズンはBリーグ(バスケのプロリーグ)のチャンピオンに貢献するなど、第一線で活躍しています。

聞けばその日は翌日の試合に備え、たまたま同じホテルに泊まっていたらしく、本当に偶然が重なった再会でした。

(余談ですが...

その彼は身長が170cmほどしかありません。200cmを超える選手が当たり前のプロリーグにおいて、その身体的な差は非常に大きなハンデとなります。

しかし彼は、そのハンデを持ち前の気持ちの強さで跳ね返し、第一線で活躍しています。人一倍小柄ながら、ハードにプレイするその姿は観客を魅了し、ファンから愛される、僕自身とても尊敬している後輩です。

その彼、藤永選手(写真右)

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後輩と再会し、久しぶりに会ったこともあり数時間ほど話していました。

当時の僕は、自分でも腑に落ちていない焦りを感じているモヤモヤ期真っ只中です。そんな自分にとって、彼の活躍やその背景にあるストーリーはとても興味があり、話を聞きいってました。

とても興味深いストーリーがたくさんあったため詳細は割愛しますが、どの話にも共通して印象深かったのは、彼の一貫したスタンスでした。

「現状に満足せず常に高みを目指すこと、そしてそのために取らねばならぬリスクを迎合している。」

厳しいプロの世界です。先程述べたように、彼の体格でそこで戦っていくことは並ではありません。

将来を約束されないその環境で戦い続けることは、他人が見ればリスクと思われるかもしれません。

それでも彼は、日々自問自答し、不安な時も自分を鼓舞し、第一線で戦っている。「まだ高みを目指したい」という貪欲さがそのチャレンジを支えているように見えました。

かつて、同じ窯の飯を食べていた仲間(高校は寮でした)のチャレンジする姿に、ハッとさせられ、自分のモヤモヤの正体に気づいた感覚がありました。

「新たなチャレンジから遠ざかっている自分への嫌気」

これこそが、気付かぬ内に自分から発せられていたアラートの正体でした。

社員数名の時に飛び込んだベンチャーの世界(LOB)でしたが、楽天という日本を代表する企業のグループに入り、外部環境以上に、自分の心境が大きく変わっていました。

給与面での安定感もある、ましてや会社が倒産などしてしまう可能性は限りなく低い...万が一なにかあっても「会社が守ってくれるだろう」という安心感にあぐらを掻き、いつの間にか「現状ステイ」を良しとしてしまっていたのかもしれません。

僕は元から、何かに夢中になっていないといられない人間で、"安定"などは苦手だったりします。

だからこそ、その時の自分に焦りと危機感を覚え、転職を決意しました。

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僕のこれまでの経験で身についた武器は、企業の採用を強化・推進していくことです。

これまで、本業だけでなく、複数社の採用支援を担いましたが、やればやるほど、採用が組織作りの一手段でしかないことを思いしらされました。

(同時に自分の組織作り・強化に対する自分の力の無さを突きつけられました)

事業会社の人事として、自分が組織に対してより価値提供できるようになるために、自分は採用の領域に留まるべきではない。

だからこそ、今回の転職では、組織と徹底的に向き合うという経験を得ることを軸に据えていました。

MOSHに決めた3つのポイントと僕が感じた魅力

実はMOSHには、LOB在籍中から業務委託という形で関わらせてもらっていたんです。ちょうどシリーズAの資金調達を終え、本格的な組織拡大に向け舵を切ってくタイミングで、採用体制作りを一緒にやっていました。

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関わる中で、会社のミッション、そこへの想いの強さ、メンバーの人柄とバランス感に惹かれていき、MOSHへの転職を決断することになります。

ただし、あらゆる可能性を考え、決断する前にはしっかりと転職活動をし、様々な方と話をさせていただきました。

多くの魅力的な方・会社と出会う中で、最終的にはMOSHを選択したのですが、自分なりのポイントを大きく3つに整理したいと思います。

1つ目は事業への共感です。

MOSHは「情熱がめぐる経済をつくる」というミッションのもと、個人が自分の情熱を価値に変えることを支援しています。

その手段として、予約管理や決済、その他サービスをするために必要な機能が備わったサイトを誰でも作成することができる"MOSH"を運営しています。

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ちょっと僕のMOSH体験談を。

僕がいちユーザーとして、MOSHで申し込んだのは、福井のとある農家が提供しているサービス。こだわりが詰まった自分の畑の土と苗を送ってくださり、Zoomで接続しながら一緒に植え付けをするといった、プチ農業体験を提供してくれました。

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また、とあるパーソナルトレーナーは股関節の機能改善に専門性をもっており、自分だとなかなか出来ない股関節に特化したマンツーマントレーニングを提供してくれました。

これらは僕がいちユーザーとして体験した一例ですが、MOSHを利用していただいている事業者(ユーザー)さんは、自分のこだわりや情熱に、人生をかけてチャレンジしている人たちの集まりです。

自分の好きなことで生計を立てて、ご飯を食べていくということが、どれだけ覚悟がいることか。

その難しさをわずかながらでも理解しているからこそ、MOSHのユーザーさん達の凄さを心底感じています。そういった人たちの挑戦を間近で見てきて、これを支援する事業に携わる意義を感じました。

2つ目は、僕の成功を第一に考え続けてくれたことです。

MOSHの創業メンバー(3人)は、相手を理解しようとする姿勢が人一倍あり、その人の成功を第一に考えられる人だと思っています。

実はMOSHから正社員オファーをいただいた時、即決はせずに、決断まで1ヶ月ほどかかったんです。

その検討期間中、様々な会話を重ねましたが、常に僕個人のキャリアを起点に話をしてくれたことを鮮明に覚えています。

僕自身がこれから経験したいことを汲み、その上でMOSHで何ができて何ができないのか、同じ目線で考え続けてくれました。そのスタンスと実際に自分をよく理解してくれているということが、なによりの安心感につながりました。

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(創業メンバーの3人、10年来の付き合いだけあってほんとに息ぴったり)

オファーの返事を待ってもらっている間、MOSHだけにとどまらず色々の話を聞いたほうが良いという背景から、繋がりある他社の代表などを紹介してくれるという提案を代表の籔さんから受けたりもしました。

自社でオファー出している人に転職文脈で知人を紹介するって中々できないことだと思いますが、それをサラッとやるのが彼らの魅力です。

多分、彼らは本気で当然のことだと思っているんだと思います。自分の損得より相手に最良の選択をしてもらうことが何よりも大事だと。

この相手に寄り添うという姿勢は、創業メンバーが形作ったMOSHの誇るべきカルチャーだと思うので、是非ともみなさん感じ取ってほしいです。

3つ目。最後は、家庭環境への理解です。

実は入社前に、MOSH代表の籔さんが家庭訪問してくれたことがあります。

こちらはその時の様子です。

(入社インタビューとして社内向けに公開している記事)

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さまざまなバックグラウンドと情熱を持った個人を支援するサービスを展開するMOSHという会社において、「多様性の尊重」は組織作りの軸です。

これから多様なバックグラウンドやライフイベントを控えた社員が仲間に加わってくれると思います。

僕の場合、子どもがいる社員第一号でした。

育児の大変さって話では聞いていても根っこまでは理解できないこともたくさんある...

だからこそ、育児のリアルを体験することで、今後の組織作りに役立てたい、と籔さんから家庭訪問を提案してくれました。

休日にうちに遊びきてくれて、2人の子どもを連れてスーパーに買い出し行ってくれたり、一緒にご飯食べさせてくれたり。

想像を超える騒がしさにびっくりしたことと思います。

それでも家庭環境まで配慮し、理解してくれよう努めてくれた、その姿勢が嬉しかったし、僕も人事としてこういった安心を担保できる組織作りに最大限努めなくては...と身が締まりました!

みんなで議論し、みんなで組織を作っていけばいい。そのために自分がいる

ここまで、稚拙な文章を読んでいただきありがとうございます。

最後に僕がMOSHで何をやるのか書いていきたいと思います。

改めてではありますが、僕は人事・バックオフィスを広く担当します。

僕がもらったオファーレターにはこのような役割の記載があります。

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領域は広いですが、(採用・制度/仕組み作りなどを通じ)"人"の観点から事業成長に貢献することだと理解しています。

MOSHはまだ11名(2021年7月時点)で、1人目の社員は4月に入社したばかり。4ヶ月前まで、フルタイムは創業メンバーの3人だけで会社運営をしていました。

なのでまだ会社としての未熟さは否めません。未整備なこともとても多いです。でも逆にいえば、「MOSHらしさとは何か」を考え、これから作り上げていくことが出来ます。

僕の最初のミッションは、まずは採用を頑張ること。

加えて、パフォーマンスを発揮しやすい環境作りと各種制度を整えること。

そして、守りの要であるバックオフィス体制を整え、安心して在籍できる会社にするという3つが主な役割になりそうです。

しかし、残念ながら、今の僕ではまだまだ力不足です。

だからこそ、組織作りを1人で背負おうとは思っていません。

ともに働く仲間の声を大事にしながら、みんなで議論し作り上げていけば良いと思っています。

そのために最初に声を上げて議論を始める発起人となったり、それらを最終的に形にすることが僕に期待されていることだと思うので、任された責務に目一杯取り組んでいきます。

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(まだスタートを切ったばかり。これから積み重ね、築いていく)

最後に

MOSHに関わりはじめて10ヶ月、社員となって1ヶ月となります。

手前味噌ではありますが、とても良い組織だなって思っています。

知れば知るほど、良さがわかる個性豊かなメンバーばかりで、みな本気で「情熱がめぐる経済をつくる」ことを目指しています。

もっと多くの人にMOSHのことを知ってほしいので、今転職を考えていたり、僕と同じように漠然と今後について考えていたり、またはMOSHという事業に少しでも興味を持っていただいた方は、お気軽にDMください!

さて、長々と書いてしまいましたが、この辺で終わろうと思います。

今後MOSHが作っていく組織のアップデートは企業ブログにてアップデートしていきますので見ていただけると嬉しいです。

ここまで読んでいただきありがとうございました!

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