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さらば自由な香港! Newsweek香港特集

 Newsweekの最新号(7/7発売)の香港特集が面白い。
 「香港の挽歌 ~さらば自由な香港~」
 当然、先日施行された国家安全維持法の話し。
 前半は、これまでのあらすじ。
 後半の「香港で次に起きる6つの悪夢」が興味深い。
 同法が施行されたことにより、具体的に何が起こるかを予測する。
 ①ジャーナリストの逮捕
 ②反体制的なメディアへの圧力
 ③法の遡及的適用(過去にSNS等へ投稿した内容への法適用)
 ④デジタル空間の表現への抑圧(ネットの自由制限)
 ⑤芸術・学術的表現の規制
 ⑥宗教団体の弾圧
 一言で表すと言論弾圧ですな。
 香港の活動家の一人で「学民の女神」と呼ばれる周庭(アグネス・チョウ)さんは日本語が堪能で、よくtwitterで日本語での投稿を見かけるが、もう今後は投稿できなくなるだろう…。
 ちなみに記事によると香港の抗議活動家は「水になれ」を合言葉にしているらしい。
 これは、香港の英雄ブルース・リー(俳優・武道家)の言葉で、組織的に行動すると捕まるので、各人がバラバラで行動するという意味だという。

 私も水になって何かできるといいのだが、何も思いつかない。。。

 記事にもあったが、中国がかかえる問題は香港だけではない。
 新疆ウイグル地区でのイスラム教徒の弾圧、台湾に対する軍事的圧力、南シナ海への軍事的進出、長年の産業スパイ活動、新型コロナウィルスをめぐる不透明な動き。
 日本で言えば、尖閣諸島周辺における連日の領海侵入。
 数えあげたらきりがない。
 反社会勢力。
 それが現在の中国。
 とにかく世界がタッグを組んで中国に対抗しなくてはならない。
 日本が中立などという甘いポジションに立たないよう望む。
 習近平を国賓として呼ぶなど、とんでもない話だ。

 それにしても相変わらずNewsweekは、今一番大事な問題をきちんと取り扱ってくれる。
 そして表紙を含めて、写真が素晴らしい。
 一方、日本の週刊誌は、またしょうもない政界・芸能界スキャンダルなんだろうなぁ…。

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