サンリオの社長交代と若返り
サンリオは社長交代で若返りするのか? ということについて考えてみました。企業の若返りというと、リフレッシュして柔軟になるようなニュアンスがあるように思います。辞書で引くと若かった頃と同じ元気さを取り戻すことあるので、企業で言えば売上や利益を取り戻すということもいえるかもしれません。
確かに、ここ数年元気はなくなっているようです…。
孫に社長交代
2020年7月1日より創業者の辻信太郎氏より孫の朋邦氏に社長を交代しました。経歴をみると割と大卒後すぐサンリオに入社していたようですね。
社内風土の改革
「構造改革」「コストカット」みたいなスローガンではなく、「社内風土」という組織のハートにテコ入れをできるというのはこういったキャリアの背景もあるからなのかなと思いました。大卒後数年で入社しているからこそ、文化の良くないところを深くご存知なのかもしれません。画像は第61期期末決算説明会資料から持ってきました。
これまでのサンリオの中計と比べると、熱…それこそ若さを感じます。
市場でも社長は若くなっているようです
今朝7月10日の日経に2021年上期は前年同期より社長交代が多く、0.58歳若返ったとのことです。60代の比率は34%と一番低い割合だとか。
記事の中で明治屋、マンダム、マツモトキヨシは20歳以上の大幅な若返りとありました。いずれも、サンリオ同様に創業家出身だそうです。ファミリービジネスにはこういった若返りの効果があるのかもしれないですね。
今回の社長交代は素敵なんじゃないかと思ってます
サンリオのビジネスの側面だと、サンリオエンターテイメント社長、ピューロランド館長の小巻亜矢氏のメディア露出をよく見かけられる方もいるかもしれないです。フォーブスに「アジアで影響力のあるビジネスウーマン」に取り上げられたり、一般社団法人SDGsプラットフォーム設立したり、クールで先進的な印象もあります。
それに対して、世襲と聞くととても保守的なイメージがあるかもしれません。でも実は、ファミリービジネスは、長期的目線で企業経営を進められるという利点も注目されていて、研究も進んでいるそうです。(ファミリービジネスのほうが古くから組織が続いているというデータがある) それこそ、持続可能性にとって、保守的ではないんじゃないかな~と思っています。
私は創業者の辻信太郎氏の理念にとても感動していて、サンリオという会社が長く続くことはきっと世界を毎日少しずつ明るくすると信じています。これからもささやかながら応援を続けます。
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