「かもめは空を」のこと

「ひらけ!ポンキッキ」のエンディングテーマで「かもめは空を」という曲があるんだけど、レコードにもCDにも入ったことがなく聴く手段はYoutubeしかない。 聴くと毎回泣いてしまうので、たまにしか聴かないようにしている。

タイトルは「かもめが空を」と表記されることもある。

1980年ごろにかかっていたもの。当時中学生だったのでなんで聴いていたのかはわからない。家にビデオもなかったのでたまたま放送で聴いてずっと耳に残っているのだ。そこがすごいよね。

今は色々調べてくれた人がネットにあげてくれてて、歌は加橋かつみ、作曲はゴダイゴのタケカワユキヒデさんだということなどが分かる。さらに原詞は英語で奈良橋陽子さんらしい。

参考にしたのはこのサイト↑

正確には1979年の放送かな。中1で部活の朝練もあったし朝ポンキッキなど見られるはずがないんだが、夏休みなどに見てたのかもしれない。番組内容などはほぼ記憶にない。とにかく歌が強烈に残っていて、当時の感覚を思い出させるトリガーとしての働きがすごい。

それで、今日気づいたのは、1980年からNHKで放送の「ニルスのふしぎな旅」のOPテーマがまさにこの奈良橋陽子作詞、タケカワユキヒデ作曲、加橋かつみ歌で、内容といい、聞いた感じといい、「かもめは空を」と同じなんだ、ということ。おそらくプロトタイプになったんですね。どちらも大好きです。

さてそれで、これも今日気づいたのだが、ぼくは長年誤読をしていたのだろうか。

「ただひとりでもいい 仲間はきっとみつかる」の所。 これをぼくは、仲間が、ただ一人でも、見つかればいい、というふうにずっと解釈していた。

だが、取りようによっては、というか、そっちの方が正しいのかもしれないのだが、「ただひとり」は「飛び立とう」にかかるという読み方もある。

以下、歌詞全文。

かもめが空をとぶよ
まるで風のように
空は黙っていても
何かを教えてくれる

今 飛び立とう 輝く光の中へ
さあ 描こう 夢を
大空いっぱいに

花は開くときに
何かを教えてくれる

今 歩こう やさしい 風の中を
咲かせよう 夢を
野原いっぱいに

今 飛び立とう
輝く光の中へ
ただひとりでもいい
仲間はきっとみつかる

今 飛び立とう
君の心の中へ
地球も 宇宙も
それが君の世界

はたしてこの歌詞は、

「ひとりで飛び立て」

と言っているのか。
それとも、

「仲間はひとりでもいい」

と言っているのか。

 ぼくは長いこと後者だと思って、この歌詞にグッときていたのだが、
どうだろうか。

と、twitterに投稿したら、早速反応してくれた方が、ぼくの解釈に賛同してくれたのだが、

しばらくして、

<色々考えた結果、今はひとりでもいいんだ、仲間はいつかきっと見つかるから、という意味合いだと感じました。>

とのこと。

やっぱりぼくのは誤読ですかねえ。

それもありな気が今だにしなくもないのだけど。

誤読するにも背景があったのかも、ということにも目を向けておきたい気もする。

歌詞というのは、2行だけ頭の中でなんども繰り返されたり、口ずさまれるということは良くある。

それで意味の変わった2行というのも、それはそれで意味のある詩ではないのかな。

「ただひとりでもいい
仲間はきっとみつかる」

この2行に心を打たれた頃、ぼくは心の底で、まだ会えないたった一人の仲間を渇望していたのかもしれない。











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