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湯河原「食」×ウォーキングイベント レポート

2023年3月4日(土)、神奈川県湯河原町にて、ウォーキングイベントを開催しました!

豆腐向上委員会のこれまでのイベントは、豆腐や大豆を中心に置いた内容だったのですが、今回は土地の食や文化について理解を深めることを目標に、しかも屋外で行うという、ウォーキングイベントという形にチャレンジしてみました。

これまで、イベントの他に在来種の大豆農家さんへの取材も行ったことで、土地に根付いた食文化と豆腐は相性が良いなと思っていました。
今回は湯河原にあるお豆腐屋さん、十二庵さんと共同できることになったことで、湯河原について調べるうちに、湯河原には魅力的な食べ物や文化があることが分かってきました。そこで、豆腐に限らず、湯河原全体の食・文化を体験できるツアーにすることになりました。

当日のスケジュール

当日は以下のお店に伺い、お店についてや湯河原との関わり、湯河原の食文化について教えていただきました。

10:30 みかん問屋石澤商店さん
11:30 湯河原十二庵さん
12:00 ビールスタンドKAODYAさん
14:00 cafe museum and gardenさん

みかん問屋石澤商店さん

石澤商店さんは、駅から徒歩10分程度の場所にあるみかん問屋さんです。曜日を問わず常にお客さんがいる人気のお店で、みかんを試食しながら選ぶことができます。湯河原での活動にも力を入れていて、こどもたちにみかんの種類を覚えてもらう工夫や、みかんの木を植える活動もされています。
たくさんの種類のみかん。300円均一で分かりやすいです。

当日は、石澤さんから、豊富な種類のみかんがあることや、地元での活動について教えていただきました。夏場2カ月を除いて年中みかんがとれることや、みかんの家系図は複雑すぎて3Dになってしまうなど、面白いお話をたくさん聞かせていただきました。
お話の面白さはもちろん、石澤さんの作ったみかんの食品サンプルが4月から観光案内所に置かれるなど、地元でも大きな役割を果たしていることも分かりました。

最後に、みかんソフトクリームもいただきました。ソフトクリームというよりシャーベットに近い食感で、みかんがぎゅっとつまった味がしてとても美味しかったです!
石澤商店さんに限らず、オレンジメンチやみかん最中、みかんジャムなど、湯河原にはみかんやオレンジに関する商品が多くあり、湯河原でどれだけ愛されているものなのかが分かりました


湯河原十二庵さん

石澤商店さんを出、湯河原十二庵さんに向かいました。十二庵さんは、昨年の全国豆腐品評会で農林水産大臣賞を受賞された豆腐屋さんです。こだわりのある美味しいお豆腐が人気で、いつ来てもにぎわっているお店です。

帰りにお豆腐を持って帰るため、一旦お店で選び、予約しておきました。人気のお店なので、イベント終了後は売り切れている可能性があるためです。

持ち帰ったお豆腐は、どれも甘くて濃厚で美味しかったです。

ビールスタンドKADOYAさん

KADOYAさんには、地元のクラフトビールであるHUMANS BEERさんをはじめ、オーナーの相原さんが飲んで美味しかったビールがたくさん集まっています。

今回は、2階にあるスペースをお借りしてビールを飲みながらお話を伺いました。
オーナーの相原さんは、湯河原にビールを扱ったお店がないということから、温泉地にビールスタンドを作られたそうです。このようなおしゃれなお店が増えることで、温泉だけでなく湯河原を歩いて観光する人が増えるのだろうなと思いました。
また、湯河原の歴史についてもとても詳しく、お話を聞くとより観光が楽しくなります。

また、今回は学生団体YUZUさんという、湯河原で温泉地活性化を目的に活動されている団体の鈴木さんにも参加していただいていました。

湯河原という場所は、温泉が有名で文化も豊かである一方、箱根と熱海という観光スポットに挟まれ、あまりにぎわっていない場所でもあります。
そこで、YUZUさんは発信活動やイベント開催を通した活性化を行っており、町とも協力して湯河原でも存在感のある団体です。
学生団体ということ、ターゲットを若者にしていることもあり、若者が温泉やレトロな街並みに興味があることにみなさん驚いていました。

鈴木さんは活動の知識・経験を活かして、湯河原のスポット案内を積極的に行ってくれました!



and gardenさん

今回のツアーのゴール地点として、湯河原町立美術館併設の、十二庵さんがプロデュースするカフェ、and gardenさんにて食事をしました。
十二庵さんよりいただいた写真です

台湾の豆乳スープ、シェントウジャンをはじめ、体に優しいおかずがセットになっていました。
スープは混ぜるうちにおぼろ豆腐のように固まっていきます。また、おからサラダや湯葉、油揚げなど、豆腐を余すところなく楽しめるセットになっていました。

食事をいただきながら、十二庵の社長、浅沼さんからもお話をいただきました。
浅沼さんはお豆腐屋さんを始める前も地域の人が便利に買い物をできるように車で食材を届けるなど、地域の人々の役に立つ活動をされていました。
お豆腐屋さんを始めてからも、「地域が元気になるために必要なのは魅力的なお店が増えることだ」という考えのもと、新しくお店を出す人の支援もされています。
確かに、湯河原には地域うまれの食材は多くないように感じました。しかし、十二庵さんはもちろん、みかんやパン、ラーメンなどが地域で愛されていて、それは人やお店が魅力的だからなのだと分かります。

また、その支援をする根底には、湯河原出身ではない自分が地域で活動することを受け入れてくれた湯河原の人々への感謝の気持ちもあるそうです。



コメントをいただいたお店

残念ながら今回はコースに入れられませんでしたが、栞に載せるコメントをいただいた店舗が2つあります。

栞に載せたインタビューを別のnoteに載せてあるため、詳しくはそちらもご覧ください。

👇栞・インタビュー掲載noteはこちら👇

https://note.com/tofufanjp/n/nfc1c7146ee85

HUMANS BEERさん

HUMANS BEERさんは、KADOYAさんでも取り扱っている、湯河原のクラフトビールです。
カナダ出身の創業者Garyさん一家が営むブルワリーです。「愛と情熱を込めて造るクラフトビールで日本中の人々の心を豊かに、そして人生を彩り豊かにしたい」という想いで経営されているそうです。

自然豊かな湯河原の魅力や、環境配慮について、コメントをいただきました。湯河原の隣、真鶴にお店があるため、お店にも伺ってみたいです。


加藤精肉店さん

加藤精肉店さんは、70年以上続く人気のお店です。湯河原の活性化やお店のある湯元通りを歩く人を増やすことを目標に、2015年にクラウドファンディングをして隣に洋食屋を開店しました。

人気のコロッケ

現在は精肉店のみ経営に携わっている加藤さんですが、お惣菜が人気で全国からお取り寄せがあるそうです。食材のこだわりについてもコメントをいただきました。コロッケ、ビールに合っていて美味しかったです!


イベントを終えて

当日を含め3度、湯河原を訪れましたが、行けば行くほど、湯河原という町の魅力に気が付きます…!

湯河原には、湯河原生まれの食材や食べ物はあまり多くありませんが、熱意をもった人やお店がたくさんあり、それが湯河原の魅力だと感じています。

だからこそ、みかんのお土産が多かったり、豆腐屋さんやビールスタンドがにぎわっていたりと、外部からの人気ももちろん、地元に愛されているのだなと思いました。

今回は食や文化に焦点を当てた観光をしましたが、それらを作る・守る人やお店が地域にとって重要だということがよく分かりました。
美味しい食べ物や街並み、文化はもちろん、人とも交流できたことで、観光スポットだけを訪れるだけではない形の観光を実現できたと感じています。

今回の気づきをもとに、次のイベントではまた少しレベルアップしたものができたらいいなと思っています!

ご参加くださったみなさん、協力してくださったみなさん、ありがとうございました!


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