🟢『骨を掘る男』絶賛コメント到着🟢
沖縄で40年にわたって遺骨収集を続ける具志堅隆松さんを追ったドキュメンタリー、奥間勝也監督『骨を掘る男』。
6/15(土)ポレポレ東中野、第七藝術劇場、京都シネマ、6/22(土)桜坂劇場ほか全国順次公開📽
映画研究家の三浦哲哉さん、アーティスト・詩人の瀬尾夏美さん、映画『戦雲』が大ヒット公開中の映画監督の三上智恵さんなど絶賛コメントが到着!
*順不同/敬称略
具志堅さんは、湿った土の中から
残された遺骨を、遺留品を、素手で掘り出してゆく
この人は兵隊、この人はおじいさん
こっちはお母さんで、こっちは幼い子ども
土色に染まった骨のかけらをくっつけるようにして
ひとりひとりの輪郭を浮かび上がらせてゆく
そして、これは、わたしの想い及ばない人のために
名前も遺骨も残せなかった人たちのこともまた
同じように悼む
——瀬尾夏美(アーティスト、詩人)
具志堅隆松さんという稀有な人物を導き手に、「失われた時」を探求する記念すべき傑作。遺骨と遺影をめぐる深い思索の末、まだ映像にどんな力が残されているかが触知される。本作を見た後は、沖縄の大地の見え方が決定的に変わってしまうだろう。
——三浦哲哉(映画研究者)
砂利とも人間ともつかない土をあてもなく掘り続ける、終わりなき追悼の作業。
暗闇の中、ささやくように骨に語りかけながら冷たい沈黙をすくい上げるガマフヤーの姿に畏怖の念を抱いた。
生きても死しても踏みつけられるのが弱者の定めなのか。そんな条理が認められていいはずない。
——キニマンス塚本ニキ(翻訳者・ラジオパーソナリティ)
ベルが鳴り、暗転した瞬間、劇場がガマになる。あの湿気を含んだ土の匂い。汗ばむ澱んだ空気。ひんやりした地面の感触。掬い上げられる日を待ち焦がれていた死者たちの時間が、スクリーンから沁み出してくる。
「ああ、ようやく見つけてくれましたね」
「ここに娘も居るんです。どうぞ名前を呼んでやってください」
具志堅さんのアンテナに同期し、観客も聞こえないはずの声を聞き、見えないはずのものを共に凝視する体験。これは映画館でしか起きない魔法だと思う。
——三上智恵(映画監督、ジャーナリスト)
ガマに埋もれたままの骨は「国」に見捨てられて、80年近く地中深く眠る。その骨を40年以上堀り続ける。その「行動的慰霊」行為を5年間撮り続ける。まだ骨が埋もれている土は、米軍新基地建設の埋立工事に使われる。
過去・現在・未来の多層な時間も「埋め込まれ」たこの映画は、だから、「埋められて」見えない骨と時間の意味を問う。
——太田昌国(民族問題研究家)
地底の闇に散らばる欠片のひとつひとつを手に包み、繋ぎ合わせ、土塊に焼きつくその姿を具志堅さんの声が浮かびあがらせる。
口伝えの間に映画という身体を挟ませ、その闇と響きが消え失せないように、映画は地上に向かって私たちに向かって投影してくる。
私たちの瞼の裏の闇と地底が繋がり、暗闇で待つ人々と私たちが隣り合わせで生きていることを教えてくれる。
——山城知佳子(映像作家)
どのカットのどのディテイルも、どの言葉も、どの編集の機微も、すべてがゆるがせにできない尊厳をたたえている。
たしきてぃくみそーれー。助けてください。シーンを追う私の眼は、洞窟の中のガマフヤーのそれになる。死者とともにあるのでなければ、私たちは品位を保ちえないのだ。冒頭からエンドロールまで、涙が流れ止まない。こんなドキュメンタリーを、私は知らない。
——池田香代子(翻訳家)
沖縄戦での遺骨混じりの土砂を海に投げ入れてまでして、巨大な軍事基地をつくろうとしている〈奴ら〉がいる。
その軍事基地が再び戦死者の遺骨を生み出す。民間人、軍人を問わず。戦死者の遺骨の無限再生産。
言っておくが、他のどの土地の土砂を使おうとも、戦死者を生み出すことには変わりはない。
ガマフヤーの具志堅さんの渾身の手作業は、着実に〈奴ら〉の足元を突き崩している。
——金平茂紀(ジャーナリスト)
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奥間勝也監督『骨を掘る男』
🎬6/15(土)ポレポレ東中野、第七藝術劇場、京都シネマ、6/22(土)桜坂劇場ほか全国順次✨
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『骨を掘る男』劇場情報ページ
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