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Japanese Accent、どこまで許される?の問題

こんにちは、Harukaです。今日は、私のアメリカでの経験に基づいた発音について話します。これは、発音を良くする方法、私がどうやって発音を良くしたかという学習法及び体験談ではありません。「カタカナ英語でも通じる!」という甘えを推奨するわけでも、「ネイティブ並に発音できなければ一生恥をかく!」という脅しでもありません。

ネイティブ(私は英語圏に住んだのはアメリカなので、アメリカネイティブの見解のみ、他の地域のネイティブについて言われてもわかりません)が私たち日本人及び、外国人の発音をどう思っているか、段階・シーン別についてネイティブと非ネイティブの間の中立の立場で、私の経験、私の考えを紹介します。

発音はTwitterで論争になりがちなトピックなので、一切触れないことにしてる。知らない人と喧嘩してまでで主張したいこともないし。私は条件(発音のレベル、環境、関係性など)まで明確にしてnoteで字数制限を気にせず、誤解が生まれないように非ネイティブがアメリカで直面するリアルについて話したい。

そういう話をしようとしている私は帰国して初めて受けたTOEICは915点。TOEICスピーキングは参考書をパラパラした程度の対策で200点満点中190点。発音レベル、イントネーション/ストレスレベルは3段階中一番レベルが高いものを取れるくらい。年齢非公表のため滞在期間は伏せていますが、英語を話せると世間に言っていいレベルだと言えるでしょう。

「ゆーてお前、発音実際どんなもんよ?」と思う人はこちらをどうぞ。

カタカナではないけど、まだ日本語アクセントが残ってる私。ここまで来るのに何年もかかったけど、このレベルはアメリカでバカにされたり、なめられるほどではない。自分の評価としては英語上級者ではあるけどネイティブではない、といった感じ。

日本に帰国してから知り合ったミネソタ出身の人にはYou sound like so cal.(めっちゃカリフォルニアっぽく聞こえる)と言われたり、テキサス出身の人にはYou look like a Japanese but how you talk, how you react and how you think are like an American. I'm confused.(日本人に見えるのに喋り方、リアクション、考え方はアメリカ人っぽい。混乱する)と言われたことがある。

でも、私も電話を切られたり、話を聞いてもらえない発音レベルの時代もあった。下手な英語でも私の人間性と、聞き手の忍耐力で成立していた会話をたくさん重ねて、育んだ信頼し合える、今でもつながりがある人たちの存在は本当に感謝してる。

間違いなく言えることは、私の初期の会話は、ネイティブの彼らの忍耐と思いやり、読み取(ろうとしてくれ)る力無くして成立しなかったということ。彼らが私に興味を持って、「こいつの話は聞く/話す価値がある」と思って手伝ってくれたから、スムーズでなくともお互い言いたいことは言えて友達になれたと私は思う。

具体的にどんな手伝いなのかというと、渡米したばかりの私はSafewayがどんな店なのか、なぜみんながNordstromからプレゼントをもらうと喜ぶのにTARGETだとしらけるのか、やたら興奮して話してるけどMarch Madnessは一体なんなのか、SEAHAWKSにやたら怒ってるけど、誰なのかわからなかったので、英語以前に話題ポカーンとなることが多かった。今、読者もなんのことやらって感じでしょ。

固有名詞は正解がわからないので聞き取れているかどうかすらわからない。そういうのもいちいち説明してもらわなきゃいけない。

発音も悪くて聞きづらいのに私の言っていることを理解し、地域情報を理解させるというタスクを、ネイティブというだけで彼らに負わせてたわけだ。

そんな時もあったけど、今は言葉・発音の問題だけでなく文化的・地理的なことも説明してもらわなくてもわかるようになったし、今は相手に「理解してもらっている」という感じはしない。

Safeway 近所にあるような食料品スーパー
Nordstrom 高島屋的なデパート
TARGET 広々としたドンキホーテ的な激安店
March Madness 3月中旬〜4月上旬に行われるカレッジバスケットのトーナメント
SEAHAWKS シアトルのプロフットボールチーム

相手に負担をかけない程度のレベルになったんだなと思えるひとつの出来事は、ネイティブが、私ではない外国人のaccentについてどう思っているか、正直に私(外国人)にふと瞬間に言ってくるようになったという変化。それまでは言われなかった。私に言っちゃいけないことだったんだと思う。これは、太っている人の前で、他の太っている人のことを、いかに太っているか笑ったり、揶揄するのと同じだから。

教科書には書いていないステップ(ネイティブに話す努力をする価値があると判断してもらう、地域の固有名詞を頭に入れる、パーティーで全く喋れなくて家で泣き寝入りしてから気持ちを立て直して翌日も普通の顔して下手な英語でも喋り続ける)など色々乗り越えて、今に至る。その壁の乗り越え方などは、また違うnote記事にするつもり。

以下は全て、私の個人的な経験であり、全てはアメリカ人ベースなので「でも私は〜、○○で〜って言われました」的な、私の知らない地域で私の知らない人に「あなたそれは違うよ」的に言われても困るんですが、私くらいの英語の発音(段階別)だと、アメリカではどういう扱いを受けるか、コテコテのカタカナ英語だとどういう印象を与えるかなど、絶対主張論というよりは、私のアメリカ経験談として面白く読んでもらえるかなと思います。

Japanese Accentはだめなのか?

聴きやすかったら、他の英語のこと(語彙や文法)が上手だったらダメじゃない。私はこれを今回言いたくてこのnoteを書いてるようなもんだ。ただカタカナ英語はだめだ。私がJapanese Accentがあることは、ネイティブは一発でわかる。誰もネイティブだと思わない。では、私の現在のJapanese Accentが残る発音を、ネイティブはなんてコメントする?

I love your accent.

Your accent is cute.

You’ve got a cute accent.

現在の私のレベルは、これを言われるレベル。They mean it.本当にそう思ってるんだと思う。これは私が美人だから言われてるわけではない。私のケースや、私の周りの人たちの話だけでなく、テレビでも他の外国人によく言うこと。これらのコメントを言う時、彼らはすごくニコニコしてるし、愛でてる感がある。

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