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63. 第4章「行け行け東映・積極経営推進」

第9節「信用で売る東映不動産」

 1961年9月18日、多角化経営を目指す東映は、京都撮影所内に子会社東映不動産(株)本社、西銀座にある東映本社内に東映不動産東京支店を置き、不動産業に乗り出しました

1961年10月31日発行 社内報『とうえい』第45号

 早速、オープンセット東端の道を隔てた向かいに本社事務所、西京極にガソリンスタンド、二つの施設の建設にとりかかります。

1961年11月30日発行 社内報『とうえい』第46号

 1962年正月の年頭方針にて大川はガソリンスタンドの経営に続いて不動産売買やそれに伴う保険代理業に乗り出すことを発表しました。

1962年1月27日発行 社内報『とうえい』第48号

 そして、1月19日、東映不動産新事務所とガソリンスタンド東映西京極給油所が営業を始めます。

1962年2月28日発行 社内報『とうえい』第49号

 3月5日には西京極タクシー改め東映タクシーも西京極球場前に開業しました。

1962年3月30日発行 社内報『とうえい』第50号

 6月には太秦のオープンセット動物園跡にガソリンスタンド太秦給油所の地鎮祭を行います。

1962年6月30日発行 社内報『とうえい』第53号

 9月、太秦給油所もオープンし、6月に着工した大覚寺前建売住宅も9月中旬に完成しほぼ完売、不動産販売も順調に歩みだしました。
 そして、各地区での営業を強化するために東京支店大阪営業所に加え、10月7日、新宿ヒカリ座内に新宿営業所を設け、不動産業が各地で本格的に稼働し始めます。 

1962年10月31日発行 社内報『とうえい』第57号

 1963年に入ると不動産販売は京都本社、東京支店を中心にますます営業を拡大、東京は柏市初石建売住宅土地分譲、京都は天竜寺椎野町とオープンセット向かい太秦一ノ井町建売住宅販売を開始しました。

1963年1月31日発行 社内報『とうえい』第60号
1963年1月31日発行 社内報『とうえい』第60号

 3月1日には今後の首都圏での不動産需要の拡大を鑑み、東映不動産本店東京に移し、東京支店京都支店大阪営業所新宿営業所と組織を改編しました。

1963年3月30日発行 社内報『とうえい』第62号

 4月には、大阪営業所を大阪支店とし、新たに札幌名古屋北九州福岡に支店を設け、これでの東京支店、京都支店と合わせて7支店とし、支店長を集めて第1回支店長会議を開催。と、怒涛の如く営業拡大を目指して行きます。 

1963年4月30日発行 社内報『とうえい』第63号

 柏市初石の売れ行きは好調で、第2次、第3次、第4次と計画も進んでいき、他の場所にも着々と手を広げていきました。

1963年4月30日発行 社内報『とうえい』第63号

 それに対抗するように京都支店も撮影所周りの住宅開発に加え、京都のベッドタウン亀岡市つつじヶ丘で大規模住宅開発に着手。東映は住宅分譲会社として信用を高めて行きます。

1963年4月30日発行 社内報『とうえい』第63号

 東京では柏に続いて千葉県佐倉での住宅開発東映志津ニュータウンを発表します。

1963年6月30日発行 社内報『とうえい』第65号
1963年7月31日発行 社内報『とうえい』第66号
1963年7月31日発行 社内報『とうえい』第66号

 昨年正月に大川が発表した保険代理業についても認可が下り、東映不動産は損害保険販売も始めました。

1963年8月30日発行 社内報『とうえい』第67号

 不動産販売の拡大に合わせ、これまで東映不動産が運営してきた京都の給油所は、施設人員と共に経営東映タクシーに移行することになりました。
 また不動産の担当者17名が受験した第6回宅地建物取引員国家試験全員合格し、不動産取引事業者として益々信用を高めます。

1963年8月30日発行 社内報『とうえい』第67号

 東京、京都とも住宅販売は好調に推移、新たに土地を購入し次々と開発を進めました。 

1963年11月30日発行 社内報『とうえい』第70号

 1964年も新たに土地を購入し開発を進め、不動産取引はますます拡大、損害保険代理店業務も順調に伸び、6月には2度目の表彰を受け、代理店資格が乙から手数料歩率の高い甲に昇格しました。
 また、全国各支社内に設けた支店を本格的稼働させ、全国的に土地開発を行い、分譲建売営業を積極化することを計画します。

1964年9月30日発行 社内報『とうえい』第80号

 1965年、東京では東映志津ニュータウン開発についで、千葉市八千代台分譲地、同じく千葉市東映豊四季分譲地、柏市松尾の開発を手掛け、京都は瑳峨新宮町の開発分譲計画など東京、京都両支店全員が営業に邁進しました。

1965年11月30日発行 社内報『とうえい』第92号
1966年1月3日発行 社内報『とうえい』第95号  
1966年12月17日発行 社内報『とうえい』第106号

 1967年、年頭のあいさつで大川は東京地区の今後の人口増加を鑑み、より一層不動産事業を拡大するとの方針を語りました。

1967年1月発行 社内報『とうえい』第107号

 大川の語る通り、東映不動産は増資を行い、千葉の東映高柳団地の分譲を発表します。

1967年2月発行 社内報『とうえい』第108号

 東映高柳団地第1期分譲は売り出しと同時にほぼ完売し、第2期の分譲を目指して土地造成を進めました。

1967年5月発行 社内報『とうえい』第111号

 第2期、第3期と分譲した高柳団地は即完売し、続いて、埼玉県に東映南桜井団地を売り出し快調な売れ行きを示します。

1967年11月発行 社内報『とうえい』第117号

 1968年度も年頭あいさつで不動産事業の好調と信用の重視、引き続いての販売拡大について語りました。

1968年1月発行 社内報『とうえい』第119号

 南桜井団地第2期、高柳団地第4期と多くのお客様が詰めかけました。

1968年2月発行 社内報『とうえい』第120号

 売れ行き好調、引き続き、南桜井団地第3期高柳団地第5期と開発に乗り出します。

1968年4月発行 社内報『とうえい』第122号

 一方、京都では嵯峨新宮町の開発販売が順調に進み、第9期の完成に向かいました。

1968年5月発行 社内報『とうえい』第123号
1968年5月発行 社内報『とうえい』第123号

 東京は南桜井団地第4期、京都は長岡京市に新たな分譲地を取得します。

1968年7月発行 社内報『とうえい』第125号

 東京に本店を移して5周年を迎え、8月10日東映不動産は4月に竣工した日本初の超高層ビル霞が関ビルディング31階に会社を移します。社内報『とうえい』では5周年を記念した特集が組まれ、その歩みとこれからが示されました。

1968年8月発行 社内報『とうえい』第126号

 東京では高柳団地の隣に第二高柳団地を造成中であること、神奈川に初進出のため伊勢原市約8万坪土地所沢約5万坪の土地を購入し始めたこと、また、片瀬海岸高層層住宅の建設に着工することなどが述べられます。
 京都ではこれまで開発してきた嵯峨団地の隣に土地を購入してより拡大していくこと、阪急沿線長岡京市の土地の開発計画を進めていること、また京阪沿線に土地を物色中であることなどが語られました。

1968年8月発行 社内報『とうえい』第126号
1968年8月発行 社内報『とうえい』第126号
1968年8月発行 社内報『とうえい』第126号

 高柳団地第6期も順調に販売が進み、続いて第二高柳団地の分譲に取り組みます。

1968年9月発行 社内報『とうえい』第127号

 京都嵯峨団地第11期販売も順調に伸び、増々開発を拡大していきます。

1968年10月発行 社内報『とうえい』第128号

 1969年、大川は年頭の挨拶にて、不動産事業の第二次発展として神奈川県での取り組み、新たにマンション分野への進出について述べました。

1969年1月発行 社内報『とうえい』第131号

 この年、1月の東映嵯峨団地第1回目嵯峨団地としては第12期販売、2月の第二高柳団地第1回目である高柳団地第7期販売、両方とも好調なスタートを切ります。3月には第二柏団地第1回目の販売も始めました。

1969年2月発行 社内報『とうえい』第132号

 4月、マンション販売など増々の業務拡大に向けて東映不動産は増資を行います。

1969年4月発行 社内報『とうえい』第134号

 神奈川小田急沿線の第1次土地購入も順調に進み、京都では嵯峨団地に続き、元東映馬場を開発する常盤団地長岡団地の販売を発表します。

1969年5月発行 社内報『とうえい』第135号

 引き続き、第二高柳団地第8期嵯峨団地第13期を販売。嵯峨は今期で終了し、次は第二柏団地第2期と建物建築中の常盤団地の販売に向かいました。

1969年6月発行 社内報『とうえい』第136号

 7月20日第二柏団地第2期27日常盤団地とも好評に販売を開始します。

1969年7月発行 社内報『とうえい』第137号

 続いて、高層住宅部門進出に向けて片瀬東映マンションの建設に取り掛かりました。

1969年9月発行 社内報『とうえい』第138号

 1970年3月、東映不動産京都支店京都市から優良業者認定を受けます。これは検査を受けた50業者の中から3社のみ選ばれたものでした。

1970年3月発行 社内報『とうえい』第144号

5月1日には再び増資して資本金2億4000万円まで拡大します。

そして6月30日、ついに念願の東映分譲マンション第1号片瀬東映マンションが完成しました。

1970年6月発行 社内報『とうえい』第147号
1970年8月発行 社内報『とうえい』第149号

 1961年ガソリンスタンド経営から始まった東映不動産。戸建て住宅用土地の開発、分譲、建売と試行錯誤をくり返しながらも住宅建設需要に乗り、順調に伸びてきました。
 設立10年を迎え、ここから高層住宅部門への新たなチャレンジが始まります。

東映不動産株式会社販売実績一覧表(1962年から1969年まで)

 その後の東映不動産の展開は後日改めてご紹介いたします。