「その本は」
Twitterでこのトークイベントのことを知り、応募。
以前、テラスモール湘南でヨシタケシンスケさんの
イベントだったりサイン会が行われていて、
その当時、私はテラスモール湘南に勤めていたので、
「これは、いずれヨシタケシンスケさんにお会いできる!
いや、必ず会うんだ!」と
もはや使命のようになっていました。
10/31(月)に当選のメッセージが来てびっくり!
当たると思ってないので、本当に驚いて
心の準備が何もできないまま、当日を迎えました。
とりあえず、発売日当日に購入した本を携えて
会場へ。
トークの内容をメモしようと思ったけれど
今日は荷物を最小限にしてきたので、
ボールペンはあるけど、紙がない!
財布の中の、書けるレシート、カードなどをかき集めて
お二人のおはなしを書き留めました。
会場は、
この結果発表が行われた ゆいの森ホール。
このイベントの後、2人で立ち話をしていて
それを見ていたポプラ社の方が
「これは2人での企画ができるんじゃないか?!」と
思ったことがきっかけだそうです。
その思い出の地として、今日もこの会場でトークイベントが行われました。
・「その本は」どうやってできたの?
・一番苦労したこと
・お互いのお話で好きなもの
・どんな本が好き
・最近買ったステキな本
・「本」って◯◯なもの
【参加者からの質問】
・読み進めてみたら苦手だった〜ことに気がついてしまった。
お二人だったら、どうしますか?
・世に出せるものと、出せないもののボーダー
・小さい頃は本を読み聞かせていたのに、中学、小学生になった息子は
動画ばかり見て本を読まない。最近の子供達についてどう思うか。
・「その本は」のプロローグとエピローグ、お二人に寄せた人物が出てきたのは
どういう発想からなのか
こんな感じの内容でした。(多分)
どれをとっても、お二人の人柄や考え方が滲み出ていて
他では聞けないお話でした。
・星新一さんの「ノックの音が」と同じようなフォーマットにしたら、サクサク進んで行った。
・1人ではできないことを。
・2人だったら責任を相手に持ってもらえる!!
今日も、困ったら又吉さんに(ヨシタケさんに)任せよう!(ヨ)
・出し惜しみしない又吉さん。
このステキなお話は、ご自身の本で書かれても良いのでは?!と思った。(ヨ)
・本を読むのが苦手な人に「おすすめの本は何?」って聞かれる。
その人たちに紹介できる本を、と思って書いた。(又)
お互いの読者に読んでもらって、間口を広げられたら、と思った。
だから、子ども用ということはなく、むしろ絵本ではできない
少し大人向けのものや暗いエピソードも入れた。(ヨ)
・純文学を書く上で、コントでやっていることを文章で表すことができなかった。
この本では、お笑いの要素を文章にできた。(又)
・アイデアを、ポプラ社の担当の方とヨシタケさんが出してくれたので、
自分はプレーヤーとして書いていたから、苦労はなかった。
・自分は5個、やっと書いてきたら、又吉さんは10個ぐらい書いてきてびっくりした。
・考えられている状態だと、数を書くことは可能。一日◯個とかっていう方が難しい。(又)
わかります!「モノを作れる状態に自分を持っていくことが大変だ」と言っていた彫刻家がいて、僕もそうです。(ヨ)
降りてくるのを待っている間は、周りから見たら何もしてないように見えるんですよね。(又)
・好きな話は、第7夜とゴリラがたくさん出てくる話。ゴリラの話は、自分では考えられない、とっかかりが何もなくてツルツルしちゃって、どう考えても自分からは出てこない話。悪魔が出てくる話で「想像以上に悪魔だった。」という文章があり、これは挿絵がない方がいい話だ、と思った。言葉だけで物語を紡ぐ凄さと憧れを感じた。(ヨ)
・好きな話は、自分のことが本になってしまった第8夜。
P,120の下の表紙が顔に重なる構図は、文章ではできない表現。
第12夜の話も好き。世界中の本は読めないだ、とわかってしまった時寂しくなった。(又)
・本は、あんまりたくさん読まない。たくさん買う!本屋に行って、本を選び「これとこれを買っちゃう、オレ。」とレジで浸る瞬間が一番好き。どの本も誰かが上司を説得して作っている、誰かの思いがないと世に出ていない紙の束。その思いを感じて愛おしいと思い、愛でている。紙の束ならなんでもいい。自分の未来を託した本がたくさんある。(ヨ)
・海外に行って、文字や絵、形などが気になって購入する。その時は「え?読めますよ。」という顔で購入。物質的に「この本を自分の本棚に置いておきたい。」と思う。(又)
・色んな屋上の写真を集めた写真集。編集者によくこんな狭い分野の写真集出しましたね、って言ったら「反対されましたよ〜。」って話をしていた。(又)
・同じものを集めた写真集が好き。醤油差しだけとか、◯◯だけとか。見てるとだんだん面白くなってくる。最近は飛行機の写真集が好き。ここを開けるとなかはこんな配線、こんなネジ見たいな写真集。思想も物語もないけれど、見る人によって違う意味を持つ。エンジニアの人が見たら興味深く見ると思う。
ヴォイニッチ手稿、誰がなんのために書いたか分からない本。面白い!
何語かなのかも、暗号なのかもわからない。でも「俺が一番最初に読んだんだぜ」って言いたい。そのために解読したくなる。
・持っている本を読むまでのアプローチを変えると、どの本も面白く最後まで読めるはず。待ちに待った本は、前日にフラゲできそうな本屋に電話して売っていないか確認する。売ってないことを確認したら、発売日当日の朝イチで購入。喫茶店で本を眺め、手触り、装丁、詳細を堪能した後、ページをめくっていく。50ページ読むと決めて読み、行けそうだったら100ページ。そこでカレーライスを挟む。食べ終わったら、前半を振り返りつつ、後半へ。ラストは、まとめて読む時間と場所を確保して読む。これは学生時代から。電車でラストが近づくと、一旦止めて、ホームで一気に20ページぐらい読み切って、帰っていた。(又)
・本に携わるようになってからエンドロール(奥付)を見るようになった。面白い本は、同じ人が編集している。売れるても炎上しても作家にばかり注目が集まるが、もっと編集者にも注目と評価を向けるべき。(炎上した時は一緒に責任とって!)(ヨ)
・本は、なくても困る、ありすぎても困る、どっちにしても困るもの。
・退屈がなくなった。ちょっとした隙間時間でも、最高の時間を過ごせる。
体調によって、捉え方が変わる。同じ本なのに振り幅がある。再読できるよさ。(又)
・読んだら好きじゃなかった〜。最初の方だったら、ご縁がなかった。途中だったら最後まで読んで「こんな人もいるよね。」全員と考えが一緒って考えるのも烏滸がましい。
・一度寝かす。お金がない頃は、本屋で1ページだけ読んで、これならこの先展開がなくてずっと読んでいられるって思える本を買っていた。(又)
・世に出せるのは、自分が楽しめるかどうか。(ヨ)
・自分が面白いと思ったら。自分が今まで書くことができなかったことを書けるようになったと思えるものが、一番仕事した感がある。(又)
・編集者や読者の客観的な視点でのオーダーや意見も大事。
・自分史上新しい試みをして「どぉ?見てみて!」っていう仕事がいい。
・自分たちが子供の頃は動画はなかったけど、あったらみちゃう。選択肢が広がったということ。うちの子も見ないから、答えは出ていない。お母さんが楽しそうに読んでいたら読むかも。焦らず。(ヨ)
・こちらが本を読む楽しさを知っているから伝えたくなる。学生の時に夏休み前の職員室の机の上に、小説10冊を載せている先生がいた。漏れ聞こえる内容によると、「俺、この休みでこの10冊読むねん。」ととても楽しみにしているのがわかった。「この先生この10冊読むんやー。」って思ったら、俺もなんか読もうってなった。あと、僕の親は1冊も本読んでいません。2人の姉が「そろそろ直樹の本、読むんじゃないか」って言っていて「まだ読んでないんや」って。姪っ子はヨシタケさんの絵本を読んでいて、今回の本をとても喜んで読んでいた。(又)
読書量と人格は比例しない。(ヨ)
・2人に寄せたのは、2人から始まったから。
物語を紡ぐことは嘘をつくこと。
この2人の部屋にこもって嘘ばっかり書いていた状況は、
コロナ禍でこの本を作った自分たちそのもの。
(自粛期間中に、外出を控えて書いていた。公表できなかった、秘密にしていないといけなかった)
この状況下で書いたことが良かった。
メモおこし完了。
私の解釈も含んでいるので、正確ではありませんが
素敵な2人の考えが、少しでも残せて
後から見た時に、そうそう!って思って
その時の私に役に立てたら、と思います。
ふー!さあ、寝よう!
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