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#3 性別のヘビ話

 前回、交配の話を書きましたので今回はヘビの性別の話を。
飼育書曰く「オスメスで尻尾の形状が違うので見た目で判る!」らしく、実際に見て分かる方も居られるのですが、自分にはさっぱり分かりません。
なんだろう…愛が足りてない?
コーンスネークは発色が良ければオス(の可能性が高い)
レインボーボアはメスのほうがデカい(ことが多い)
体質的に強いのはメス(の様な気がする)
というざっくりとした傾向はあると思いますが、個人的には個体差だと思っております。
色だってサイズだってハッチしたての小さいのとアダルトで全然違うし…。
 あ、孵化してすぐの頃を「ハッチサイズ」、1年位育ったサイズを「イヤーリング」、それ以上になったら「アダルト」という名称で表現されております。参考まで。

◆器具
 では、ヘビのオスメスをどうやって調べているのか?
ちゃんと性別判定用の「セックスプローブ」という武器が有るのです。
太さ違いで8~9本がセットになっている金属の棒が販売されていて大体3,000円位。サイズによって使い分けるので色々なサイズが用意されていますが、自分の場合はハッチサイズの販売が中心なので細い2種位しか使わないんだよなぁ…
 爬虫類を診てもらえる動物病院にお願いすると1回1,000円位掛かるので何匹も居るなら1個有ればお得に!

プローブ 写真中には6本(9本セットでした)

◆判定写真
 その昔、友人に質問をされた際に送り付けた動画が有ったのですが、記事に動画が埋め込めないので切り取った画像を。
プローブを総排泄口の端から差し入れ、尻尾側に入る長さで判別しています。深く挿し込める方がオス、短い方がメスとなります。

左がオス。右がメス。摘まんでいる部分が止まった位置。

◆ポッピング
 爬虫類飼育経験者であれば「ポッピング」で調べられるじゃないか!と仰られる事かと思います。
「ポッピング」とは手で総排泄口辺りを手で押して性器を露出させる方法で出たらオス・出なければメス。
自分は不器用なので「上手く出せなかった個体を誤ってメス判定してしまう」事も有るためプローブを挿して調べております。
小さい個体や骨の弱い個体の体を押す力加減が分からず、骨折させてしまいそうで怖いのもあったり。いや、プローブで怪我をさせる事が無いかと言えば同じように抑えないと挿せないし、挿した時に体内を傷つけてしまう事恐れが有るのですけれども苦手。

 ただ、どちらの方法でも完璧!とは言い切れないが個体差。
プローブの挿せる長さにしても、「キミは短いオスなのか長いメスなのかどっちなんだい?」という微妙な判定になる個体がいる事も確かです。
特にメス。難しい。
 故に、メスとして購入したが成長して交配させようとしてみたら実はオスでオスとオスを交配させてしまおうとしていた…みたいな事態が起きます。
 余談ですが、自分が性別不明で販売に出す時はこういう理由です。基本的にはメスの方が販売価格が高いので、不明の場合はオス価格に合わせております。毎年、精進せねばならないと強く思います。

◆理不尽
 性別判定の手順や方法は飼育書や飼育サイト等で散々解説されているので割愛しますが、だいたい「熟練者と一緒にやってください」みたいに書かれています。
今でこそ同趣味の方との交流が有りますが、飼育を始めた頃は1人でこっそり飼育してるのに周りに熟練者など居らんわ!!…といつもツッコミをいれておりました。
 最近では爬虫類飼育もすっかりメジャーになりましたし、SNS等のお陰で交流ルートが有るのかもしれませんね。時代の進化は素晴らしい。
 練習あるのみ!と勢いでプローブを購入して手持ちの個体を練習台にしたお陰で、ビビらずに挿せるようになりましたとも…習うより慣れろ。全て自己責任。…趣味関係なら割とこの心意気で乗り越えられるはず(※個人の感想です)

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