画家、作家、イラストレーター?肩書きについて考えるのお話
こんにちわ!イラストレーターのトウドです!
そう。イラストレーターのトウドですよ!
今ははっきりとそう申し上げておりますが
以前は「画家」と名乗っている時もありました。
皆さんは名刺になんと記載していらっしゃいますか?
困っちゃいますよねフリーランスって
自由といえば自由なんですが。
今回、日本橋Artさんという絵画販売サイトにて
「作家」としてご紹介頂く事になりまして
それを期に肩書きについて考える記事を書いてみようと思いついた次第であります。
よろしくお付き合い頂けたら嬉しいです😌
・画家、作家、イラストレーターそれぞれの違いって?
外国ではあまり厳密に分けたりしないよという話を聞いたことがあります。
確かに作家色の強いイラストレーターさんもいらっしゃいますし、逆に展示作家さんが小説の装画を手掛ける事もあるでしょう。
はっきりとした棲み分けをするのは難しいかもしれませんね。
個人的には性質や収入の得方が結構違うかなと思っています。
作家さんはご自身の表現の1つとして制作をしてらっしゃいます。
自己の内面や感性の表現で制作をなさっているイメージです(あくまでイメージですけれど)
なのでご自身の作品に対して愛着を持っていらっしゃのではと思います。
これわたくしには到底できかねる事なので本当に尊敬しております。
対してイラストレーターは基本的にご依頼ありきなのであまりご依頼のイラストに「自己の表現」などは用いないと思います。
あくまでもご依頼を全うするイラストを制作します。
自分のイラストに対しては割りとビジネスライクですね。
またイラストにサインなども入れません。
もしサインなんか入れてしまったら編集段階で消すという余計な作業が発生してしまいますから
いちいちイラストにサインを入れるイラストレーターはあまり使ってもらえないかもしれませんね。
イラストのお仕事に自己顕示は必要ありません。
イラストの本分は記事内容の説明、捕捉ですから誰が描いたかが大事なのは同業関係の方だけです(笑)
もちろんイラストレーターさんの中にもどなたがご覧になっても「あっあの人の絵だ!」とわかる素晴らしいオリジナリティをお持ちの方も多くいらっしゃいます。
わたくしの場合は「精密画」に振り分けられるイラストであまり固有の特徴はありません。
逆に特徴を出さない方がよいとされる分野です。
わたくしにとってはその「オリジナリティを求められない」という環境がこの上なく心地よいのです。
わたくしは自分ではイラストレーターというよりは職人さんに近い下請け業だと思っています。
また作家さんは展示などの目的の為に作品を制作。
販売される場合、ギャラリーを介しての場合は
出展料、手数料、額装代、送料、など差し引いた額が作家さんの取り分ということになりますね。
イラストレーターは基本的にイラスト制作に対する図稿料、再使用料、印税などです。
その他に資料代などの経費を請求できる場合もあります。
わたくしも印税の場合振り込まれるのが数ヶ月後になりますので先んじていくらか資料代として頂戴したことがあります。
わたくしの場合は展示販売などしませんので完全にイラストレーターに該当すると思いますが、
イラストレーターから絵本作家さんに転じて原画展など開催されていらっしゃる作家さんもいらっしゃいますよね。
その方のお仕事の降り幅が広い場合は「作家」と名乗るのは都合がよいと思います。
「作家」とは作る人の事を指しますから
アクセサリー、人形、木工作、陶芸など様々な手作り作家さんを含ます。
そーゆう意味ではもちろんイラストレーターも作家と言っても間違いではない気がしますよね。
・「画家」と名乗っていた頃
わたくし「画家」と名乗っていた頃があったと申し上げました。
何故画家と名乗っていたかといえば、以前にも「イラストレーターになったきっかけのお話」でもお話しましたが、正直自分が何をしていくか決まっていなかったからです。
でも名刺だけは作らなくては何もできませんから
とりあえず肩書きとして「画家」と記載しておりました。
とりあえずならばなんでもよいのに何故「画家」と記載したかというと、わたくしの先生がよく
「『俺は画家だ』と言ったらその日から画家だ」
と仰っていたからです(笑)
これから絵本を作るのか、先生のように写真や文章もマルチにできるようになるのか手探りで、まだ名刺を作って営業するには早すぎる段階だったと思うのですが
これまた先生の教えが「習うより慣れろ。絵の上達は仕事をするのが一番の近道」というお考えだったのでした。
もたもたなんてしていられずお尻を叩かれながら名刺を作ってあちこち営業を回りました(汗)
余談ですが当時デジタルのできないわたくしがどうやってオリジナルの名刺を作っていたかと言いますと
地元の文房具やさんにイラスト原画持ち込みで作ってもらっていました。
年賀状印刷などの取り扱いのある文房具店などではある程度デジタル処理をしてくれる事が多いです。
オリジナルの名刺作りたいけどデジタルできない…っていう場合 ( 今はネットで簡単にオーダーできますが ) 文房具店でもできると思いますよ。
話を戻します。
わたくしがはっきりとイラストレーターと申し上げるようになったのは以外と最近ここ10年位です。
以前は名刺の名前の上の所に
「植物画 イラスト」と記載していました。
何故なら「イラストレーター」という言葉に少し違和感を感じていたからです。
わたくしにとってはイラストレーターっていう人はもっと柔軟性があってデジタルもできておしゃれ。みたいな固定観念がありました。
わたくし植物画しか描けませんし、しかもアナログだしデジタルちっともできないし…イラストレーターと名乗るのはおそれ多い。と感じておりました。
・肩書きの歴史
「画家」からスタートしたわたくしの肩書き
いつしか「画家はちょっと違うなぁ…」と感じるようになります。
一般の方 ( 絵を描かない方 ) のイメージは画家と聞くとやはり個展など開催する展示作家さんのイメージが強いらしく「画家です」と申しあげると大抵「へぇ!個展とかされるんですか?!」と聞かれてしまうからです。
余談になりますがわたくし、ここまで語っておいて実はあまり肩書きや言葉に拘りがなく
以前、友人がわたくしの事を知っている方と出会った際わたくしの話になり「ヤヨイちゃんってあの画家志望の子でしょう!」と言われカチンときて「画家志望ではなくて、画家です!」と言い返してくれたんだそうですが、当のわたくしと言えば画家と画家志望の違いについて熟慮することもせず「画家も画家志望同じような意味じゃない?」と言ったら「全然違う!」と否定され「もっとプライドを持ちなさい」と怒られてしまいました(笑)
そりゃそうですよね。せっかくわたくしの為に言い返してくれたのに。わたくしのバカタレが…
再び話を戻します。
その後は「絵描きです」と名乗る事が多くなりました。
お名刺をお渡しする際は「絵を描いております」などと申しあげてお渡ししてました。
その頃の名刺には「植物画、イラスト」と記載していたと思います。
そして10年程前から割りきって「イラストレーター」と名乗るようになったわけです。
イラスト業しかしていないわけですからね。
もうそう名乗っていいかなと開き直った訳ですね。
・とはいえ「作家」としてご紹介頂く事になり…
今回の日本橋Artさんのお誘いは結構前に頂戴していて、初めにお声を掛けて頂いた際には
展示に耐えうるものがないのと、自身が作家ではないのを理由にお断りしようと考えておりました。
それに今後展示、販売など展開していくつもりもないですしね。
ですがそこら辺は先方もご理解下さり
イラストレーターでも大丈夫。作品を見て依頼したとのこと( ありがたや )
期限は設けない。準備でき次第でよい。とのことでした。( なんて許容力 )
わたくし、自身のWebサイト以外には特にどこにも掲載されていないので絵画を購入したい方だけでなく色んな方のお目に触れるきっかけになるかもしれないなと思い掲載して頂く事にしたのでした。
万万が一にも、絵が売れて人様のお手に渡る可能性を考えイラストは全て描き下ろしました。
Twitterでのサイトへの掲載のお知らせでは
掲載用にプロフィール写真が必要とのことでついつい要らぬサービス精神で面白い写真を撮ろうと悪戦苦闘したものの上手く撮れずボツになった失敗作を貼ったスレッドの方に♥️やコメントを沢山頂戴してしまいました(笑)
ユーモアを求められている訳ではないことはわかっているのについついおもしろ降り幅を見つけるとトライしないではおられぬ性よ…
己の失態もTwitter民のお優しい皆様に喜んで頂いたら頑張った甲斐があったなぁと(笑)
投稿してみて良かったです。
そんな訳で作家ではない純然たるイラストレーターのわたくしが「作家」としてご紹介頂く事になったのでした。
最後になりますがヘッダーの画像はわたくしのポートフォリオの一部です。
堂々と「Illustrator」と名乗っております。
そう。わたくしイラストレーターのトウドです。
今後ともよろしくお願い致します。
Illustrator トウド ヤヨイ (^_^)ノThanks!☆
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