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初めはなんとなしだった。 

そこにあるから手を伸ばした。

準備が要らなくて、文字を追うだけで楽しめる。
そして続きを待たなくていい。

めんどさがりの私にぴったりだった。

ゲームやインターネット、スポーツでもなく
小説を選んだのは、そんなもんだった。

そんなやつがこんな長い付き合いになるとは。
いや、そんなやつだから、なのかもな。