Creepy Nuts のオールナイトニッポン

3年ほど聴いていた番組が、先日最終回を迎えた。

レギュラーになって5年、単発含めたら7年。
彼らの番組は、私が再びラジオを聴くきっかけをくれた番組でもある。

両親が共働きで、小さい頃から祖母と一緒にいることが多かった私は、テレビよりラジオが流れている環境で育った。小学生にして自分用のポータブルラジオを持っていた。おそらく、自ら欲しいと言って買ってもらったものだと記憶しているが、その頃に私のラジオ好きは目覚めたのだと思う。

地方に住んでいるため放送局が少なく、聴ける番組も限られていたが、オールナイトニッポンは聴いた記憶がある。22時台、今でいうMUSIC10の枠。布団に入るとラジオをつけ、いつの間にか眠りにつく。タイマー機能はないため基本流しっぱなし、なので電池の減りが異常に早い。ラジオで眠り、ラジオで目が覚める。中学3年生までは毎日こんな生活を送っていた。

高校生になりライフスタイルも著しく変わり一時聴かなくなったが、成人を迎え社会人になり、彼らの番組をきっかけに再びラジオを聴くようになった。聴いてみようと思った理由は、本当になんとなく。聴いてみたら、距離を感じない隣で話を聴いているかのような、それでいて2人のトークが天才的に面白くてずっと聴いていたいと思い、いつしか最終回まで聴くくらい好きになってしまった。

朝、布団から出て番組を流しながら身支度をする。通勤時、運転しながら続きを聴く。月曜日はなんとなく頑張って仕事をし、火曜日に番組を聴いて少しずつ1週間のギアを入れていく。いつしかこの流れが日課になっていた。

聴き始めた当初は数曲しか知らなかった彼らの曲も、ライブに行ってみたいと思うまでに聴くようになったし、実際にライブにも行った。そして、ヒップホップなんて自分には遠い存在と思っていたが、今では身近な存在になっている。

いい意味でくだらない2人のトークにリスナーとの掛け合い、時に後ろから聞こえるスタッフさんたちの笑い声。何かが起こればバタバタする雰囲気が音で伝わる、全て生だからこそ。その場で起きているからこその、このラジオの雰囲気が私は大好きなのだ。久しぶりのこの感情、幼いながら「ラジオって楽しいかも」と感じる理由ってこういうことだったのかも、と思い出せる瞬間がこの番組にはいくつもあった。

松永さんのエドシーラン探し、Rさんの口笛大会、GReeeeNかGreenDayか、ウイカ俺止まんねえよ?の回、ここでは言えないような下ネタばかりの回、数えきれないくらい大好きなエピソードがある。何通も送ったメールは1通も読まれなかったし、憧れのラジオ職人には程遠かったけど、私にとってこの番組の存在は大きすぎた。心にぽっかりと穴が空くってこういうことか。ラジオくれよ。もっともっとラジオくれよ。なあ早くラジオくれよ。頼むよくれよ。

突然番組を終了すると決めたのも、彼らの中で相当な覚悟だったと思う。まだまだ寂しいけど、それでも彼らが決めた覚悟を1リスナーとして受け入れ、そして二足の草鞋を履いて番組を続けてくれたことに感謝し、これからの活動を見守り続けたい。

有楽町の星になったRさんと松永さん。本当にありがとう。

おっと、エモニーのオカズになるような記事になってしまった。

この記事が参加している募集

スキしてみて

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?