マガジンのカバー画像

ポンコツだらけの音楽会~私の夢の叶え方

9
「一度でいいからステージに立ちたい」そんな夢を持ち続けて約20年。 でも叶えるまでの期間はたった4か月…。子持ちママが夢を叶えるまでにどんなことをしてきたのかを、幼少期から読み解…
運営しているクリエイター

記事一覧

#9.夢見る少女じゃいられない

―連載マガジン『ポンコツだらけの音楽会~私の夢の叶え方』第9話。 全話はこちら第1話、第2話、第3話、第4話、第5話、第6話、第7話、第8話ー バンドメンバー募集の掲示板で知り合った社会人バンドで、 ボーカルをさせてもらえることになった。 初めての練習スタジオ。 すべてが新鮮だった。 エコーのないスタジオマイク。 自分の声がダイレクトに耳に入ってくる。 ドラムやベース、そしてギターの音。 高校の軽音部とは全然違う光景が、 そこにはあった。 「じゃあ、始めようか」

#8.バンドがしたい!お年頃

―連載マガジン『ポンコツだらけの音楽会~私の夢の叶え方』第8話。 全話はこちら第1話、第2話、第3話、第4話、第5話、第6話、第7話― 中古のアコースティックギターは、 楽器店でのメンテナンスにより驚くほどきれいになって戻ってきた。 私はアヴリルのギターコード譜を購入し、さっそく家で弾いてみた。 当時はまだスマートフォンなんてないし、子供だったのでお金もない。 練習用CDを流して、音叉を使ってチューニングをしたりしていた。 しかし、弦に指が届かない… 難しいコードが一切

#7.Avrilとの出会い

―連載マガジン『ポンコツだらけの音楽会~私の夢の叶え方』第7話。 全話はこちら第1話、第2話、第3話、第4話、第5話、第6話― 中学3年生になると、 受験勉強が本格的に始まった。 私は得意だった英語を活かせる高校を探した。 といっても、成績がめちゃくちゃ良いわけではなかったので 選択肢は多くはなかった。 そして、私立高校を目指すことになる。 この頃は、受験勉強がメインの生活をしていたので 音楽や芸能関係とは疎遠になっていた。 試験前になると深夜まで勉強することも増え

#6.芸能人になりたい~再び~

―連載マガジン『ポンコツだらけの音楽会~私の夢の叶え方』第6話。 全話はこちら第1話、第2話、第3話、第4話、第5話― 中学2年生になる頃には、 いじめはだいぶ鎮静化されていた。 クラス替えが良いきっかけとなり、友達もできた。 いじめがきっかけで私は作詞の楽しさを知り、 ステージへの憧れを再び持つようになった。 「ステージに立って沢山の人を笑顔にしたい!」 その気持ちが溢れ出していた。 作詞をする時に、英単語辞典をよく読んでいたこともあり 英語に興味を持つようになっ

#5.孤独と作詞

―連載マガジン『ポンコツだらけの音楽会~私の夢の叶え方』第5話。 全話はこちら第1話、第2話、第3話、第4話― 中学に入り、私は陸上部に入部した。 すごく入りたかったわけではなく、仲の良い先輩に誘われ断り切れずの入部だった。(本当はバスケ部に入りたかった) この頃の私は、なんでもはっきり言ってしまう性格で 好き嫌いがはっきりしていた。 そのせいで、中学入学早々にいじめられることになる。 私が仲良くしていた女子グループの何人かが、 陸上部にいる先輩の悪口を言っていた。 陰

#4.ASAYANとギター

―連載マガジン『ポンコツだらけの音楽会~私の夢の叶え方』第4話。 全話はこちら第1話、第2話、第3話― 2000年4月1日。 ミレニアムベビーという言葉が生まれたこの年、私は中学1年生になった。 浜崎あゆみや宇多田ヒカルが『歌姫』と称され、ベストアルバム1位争いをした2000年代は、私にとっても思い出深い時代だった。 当時、『ASAYAN』というオーディション番組が注目されており 鈴木亜美やモーニング娘。はこの番組から誕生し、デビューしていた。 中学入学前、私は『モーニ

#3.芸能人になりたい。

―連載マガジン『ポンコツだらけの音楽会~私の夢の叶え方』第3話。 第2話はこちら― 少年少女合唱団の在籍期間は、わずか半年だった。 合唱団の一員としてステージに上がることもなく終わってしまった。 それでも私はステージに上がりたいという思いは持っていた。 ダンスや演技でもいい、とにかくステージに立ちたい。 私を見て、笑顔になってほしい。 そう思っていた。 そんなとき、家に置かれていた雑誌の表紙裏にある広告に目が留まった。 テアトルアカデミーという養成事務所のオーディション

#2.小さい頃の私。

―連載マガジン『ポンコツだらけの音楽会~私の夢の叶え方』第2話。 第1話はこちら― 今でも鮮明に覚えているのは、 保育園のお遊戯会で『サルかに合戦』のおサルさん役をやったこと。 母が一生懸命作ってくれたおサルの衣装を着て、元気よく踊った。 小さいころから歌や踊り、演技をすることが大好きだった。 親戚と旅行に行くと、宴会の席でカラオケの音に合わせて踊ったり 『おどるポンポコリン』の歌詞を覚えると、 小さいながらに堂々とカラオケで唄った。 人に注目され、見ている人たちの笑

#1.はじまり

―連載マガジン『ポンコツだらけの音楽会~私の夢の叶え方』第1話。 この話は覚えている限りの記憶を掘り起こして書きました。 なぜ、私がイベントを主催することになったか。 そのルーツは小さいころから抱き続けてきた夢にありました。 ここに記載する事実を、作り話だと思う方もいるかもしれません。 でも、実際に私が体験した話であり 夢を叶えるために起こした行動と軌跡です。 ぜひ、読んでいただけたら嬉しいです― ーーーーーーーーーーーーーーーーー 渋谷のスクランブルを渡り、センター街を