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夫が発達障害だった! 見過ごされてきた子ども時代

こんにちは、夫が発達障害と気づかず10年間 酷いモラハラに苦しんだカサンドラサバイバー 雅胡です😊

前記事 大人の発達障害って? の続きです。

パートナーの特性に翻弄されストレスを受け続けた結果、心身が傷ついて様々な症状が引き起こされるカサンドラ症候群。

発達障害は生まれつきの脳機能のアンバランスさが大きいことで、その特性は
『ADHD(注意欠陥多動』
『自閉症スペクトラム(日本では一般的にアスペルガー/ASDと呼ばれる)』
『LD(学習障害)』
の大きく3つに別れます。

そして、これらはスッパリ綺麗に独立しているわけではなく、人それぞれに混ざり合っています。
筆者のパートナーはADHDの特性がかなりの割合を占めています。


|見過ごされてきた子ども時代
ADHDの大きな特性は「注意欠陥(不注意)」「多動性」「衝動性」で、子ども時代は とっても“落ち着きがない”子に見えます。

皆さんの子ども時代をふり返ると、授業中にじっと座っていられず、お喋り好きで、忘れ物ばかりしているクラスメイトが思い浮かびませんか?

そして、そんな子は決まって何か抜きんでて優れているものを持っていたりします。

筆者が思い出すのは絶対的に目立っていたY君。
授業中の集中は全くできず、当時は担任の先生から「前を見てまっすぐ座っていなさい!」と背中に物差しを入れられていました。
とてもお喋りで、授業中も休み時間も楽しそうに延々と話をしていましたっけ。
授業中は先生に良く注意されていましたが愛嬌のある子で先生方にも可愛がられていたと記憶しています。
授業に集中できないY君はお勉強は驚くほど理解していませんでしたが、絵を描かせたら抜群に上手でした。
中学生になると大好きな明日のジョーの絵を鉛筆描きでそれはそれはそっくりに描いて、欲しがる子に配っていたほどです。

雅胡の夫も子どもの頃から落ち着きがないと言われ続け、両親や同居のおじいちゃんに年中叱られていたそうです。
あまりの落ち着きのなさにお寺に預けられたこともあるそうですが治らなかったと誇らしそうに話してくれたことがあります。orz
私たちの交際期間は1年間ですが、ただの1度も彼について落ち着きがないと感じたことはなく発達障害など微塵も疑ったことは無かったので、同居を始めてからの変わりように唖然としました。

子ども時代はお寺でもお手上げになるほど落ち着かない子であったのに、筆者は何も気づきませんでした。
それどころか『言動も気持ちもとても安定している人』と尊敬さえ抱いて結婚に至ったのですが、これは一体どういうことなのでしょう?

|年齢と経験で振る舞いを覚える
ここ10年程で子どもたちに対する発達障害の見立ての知識は広まり、表立って見える多動や衝動性は小学校の高学年以降少しずつ落ち着いていくことがわかっています。
表立って見える面が減少するだけですので、脳内は止まらない思考で超多忙ですし集中できず授業内容が理解できなくなっていくのに気づいてもらえないことも多々あります。
授業内容が理解できていないことを気づいてもらえないという点ではASDの子も同様です。
ASDのお子さんは表面上の暗記が得意で、大人の言葉や本で読んだ言葉をすらすらと話すことも多く、このことが周囲から見ると何でも理解している非常に賢い子という誤解を生んでしまいます。
表面上の暗記が得意なので算数や数学で言えば計算問題は得意、でも想像して考える必要がある文章問題は大の苦手だったりします。
例えば「500mlのビーカーにお水をいっぱい入れました」という質問の出だしで「いぱいに入れたらこぼれてしまう」というところで思考がストップして戸惑っていたりするのです。

ADHDの特性は小学校低学年ころに顕著に見られ、高学年以降 緩やかに落ち着いてゆくのが一般的で、落ち着きのなさやお喋り、忘れ物が多いなどがあっても その特性は緩やかになっていきます。

ASDの特徴が強い子は、いくつか挙げると皮膚感覚の過敏、過度の偏食、コミュニケーションが一方的(ADHDの子よりも圧倒的に一方的です)、興味のあることに関しては驚くほどに詳しい知識を持っている(または非常に細部まで丁寧に絵を描き上げる)など、“ちょっと変わった、ある部分では非常にできる子”というくくりで見過ごされてきました。

年齢があがるにつれ、集団生活において彼らの生き難さは増すのですが、周囲とうまく折り合うように振舞う術を身につけていきます。
その外観は、私たちが他者とのコミュニケーションを学んだり、その場で適切なふるまいをすることと同じにうつります。ただ彼らの内面は他者を理解するということが苦手(または出来ない)なため、自己の内面的成長ではなく どのように振るまうべきか外側の部分だけを模倣して適応の努力を絶え間なく続けているのです。

円滑に人間関係が結べるのか、そのスキルを覚えて表面的にこなしているので外から見ると彼らが内心は人間関係や振舞い方がわからなくて悩んでいることて・傷ついていること・サポートが必要なことが見過ごされてしまうとうわけです。

|貴女も夫も傷ついている
そういった努力を必死に続けて年齢を重ねる彼らは、他者理解が難しいまま 自分を出して良いと認識した相手、特に家族に対して本来の不注意、多動性、衝動性、無関心、マイルールの押し付け、ストレスの表出諸々をさらけ出します。
そうです、【特に家族に対して】というところ!
ここがカサンドラさんが訴える「お付き合いをしていた頃は気づかなかった」「結婚したら変わってしまった」の答えなのです。

筆者の夫も結婚を機に一緒に暮らし出したその日から彼にとっての“ありのまま”をさらけ出し、筆者にしてみれば青天の霹靂、突然 豹変した(かのように感じられる)彼に戸惑い、傷つき、翻弄されたわけです。

定型の妻は到底理解の及ばない夫の思考回路や言動に傷つき、周囲に理解してもらえず、とてつもない孤独に苦しみ鬱症状や適応障害に苦しみます。
カサンドラ症候群の誕生です😢

このブログではカサンドラ症候群から卒業して健全な精神状態になることと、発達障害と呼ばれる特性を持つ夫と貴女たちなりの心地良い夫婦関係を構築していくための手立てを書いていきます。
他者理解が難しい夫と心地良い夫婦関係を構築することは簡単なことではありませんが、出来るところまで頑張ってみようと歩を進める貴女に記事の内容がお役に立てばうれしいです。

#大人の発達障害って?
#カサンドラだった私が自殺を考えた日々

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