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[参考書レビュー]現代文読解の基礎講義

レベル 

基礎レベル~国公立二次レベル

問題数 

10問

​メモ&レビュー

駿台関西の中野芳樹先生の著書。師のあみ出した「客観的速読法」をもとに、文章から重要な部分を絞り出す方法、根拠の特定、問題の解法から解答作成のプロセスが一通り説明されている。現代文を場当たり的な解釈や主観的な感覚だよりで解いていた人にはまさに目からウロコだろう。この教材に取り組めば、基本的な「読み方」から「解き方」まで身につけられる。

詳しくは「現代文 読解力の開発講座」の方に書くが、基礎講義と開発講座の両方を使おうと考えているなら、絶対に基礎講義の方から先に取り組むことを推奨する。 

唯一の欠点なのだが、タイトルの割にレベルが意外と高めな問題が混じっている。センター試験の問題から東大二次試験の問題まで広く扱っているため仕方がない部分はあるのだが。。。この手のタイトル詐欺は某理系数学などにもみられる。決して基礎=簡単などとは思ってはならない。特に問題6は突出して難しく、解説を読んでも理解するのは困難としか思えない。。。

​推奨する使用法

田村の優しく語る現代文などの基礎的な初歩教材を一通り終え、本格的に問題演習をやってみたいという人がまず使ってみる。解説では、師の客観的速読法ではマーキングすべきところがマーキングされていなかったりすることがあるが、それは師は重要度を考えてわざわざマーキングしない箇所があるというだけなので、ぴったり再現できなくても良い。基本的に解説で提示されるものより若干マーキングし過ぎるくらいで良い。また、客観的速読法の部分でも、具体と抽象及びキーワードについては余り解説されておらず、見極めるの難しいので、師が本書内でも書いている通り、自分がきちんとわかるところだけマーキングすればよい。

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