【駒場祭2022】不思議な折り鶴の世界【連鶴ってなに?】
突然ですが、正方形の紙を渡されたとします。さて、どうしますか?
とりあえず切ってみる?丸めてみる?
それとも何か折ってみますか?
筆者はとりあえず折りたくなる派です。
でも折り方がわかるのは折り鶴くらい。
なので、鶴を折ると思います。
え、こんな仮定の話に何の意味があるかって?
まあちょっと待ってくださいよ。
当たり前のことを言うようですが、折り鶴って基本的に、折り紙1枚につき1羽しか折れませんよね。
複数羽つなげるには、千羽鶴のように糸などを使わないといけない。
………実はそうではないのです!
こちらをご覧ください。
これ、のりもテープも使っていません。
一枚の紙に、はさみで切りこみを入れる。その紙を折る。
それだけで、こういった作品ができるのです。
これらの作品「連鶴」について、もう少しお話させてください。
どうぞ、しばしお付き合いを。
連鶴って何?
「連鶴」を辞書っぽく説明するなら、
「切り込みを入れた一枚の紙を折ってつくる、数羽の折り鶴がつながった折り紙の作品」
となるでしょうか。
要は、
紙一枚に、切り込みを入れて折ってつくっているということ、
数羽の折り鶴がつながっているということ。
この二点を覚えて帰っていただけると筆者は泣いて喜びます。
連鶴には数多くの作品があり、
鶴がくちばしでつながっているもの、羽でつながっているもの、上下につながっているもの
など、つながり方は様々。
ちなみに、作品それぞれには、作品名と狂歌がついており、
先ほど写真でお見せした作品は、このような名前がついています。
↓
ちょっと歴史の話をさせていただくと、
この連鶴は、江戸時代に現在の三重県にいた住職、魯縞庵義道(ろこうあんぎどう)によって生み出されたとされています。
(大声では言えませんが、読めない名前ランキング暫定1位のお方ですね…)
この方が『秘伝千羽鶴折形』という著作を残しており、
そこに彼が生み出した連鶴の折り方が載っているということです。
複雑そう?いや実は…
これらの連鶴の作品、理論的には折り鶴さえ折ることができれば誰でもつくることができます。
「理論的には」と書いたのは、まあ根気とか、多少の丁寧さとか、そういったものは必要かもなあという筆者の主観的な感覚からです。
連鶴の作品をつくる基本動作としては、
定められた寸法どうりに切り込みを入れる→鶴を折る
だけなので、鶴さえ折れればちょっと頑張ることで連鶴はつくれるんです。
ようこそ、連鶴の世界へ
ここで、連鶴に興味を持ってくださった方と、頑張って読んだけどあまり興味湧かなかったなという方に、朗報です!
東大連鶴サークルは、きたる駒場祭で連鶴の展示をします!なにせ「東大連鶴サークル」ですからね!
これのどこが、興味ない人に朗報なのか、ですか?
この展示は対面・オンラインの両方で行われるのですが、
対面でもオンラインでも、作品展示や写真が中心の展示になるので、少し目に入れる、というだけでも十分楽しめます。
筆者としては息抜きや気分転換によいと思っているのですが如何でしょう?
あまりふざけていると怒られそうなので、興味を持ってくださった方向けの告知も。
駒場祭では、
連鶴とは何か?
連鶴はどうやって折る?
身近な紙で折ってみると?
というテーマで、作品等の展示を行います!
対面参加でも、オンライン参加でも楽しめるようにつくりますので、ぜひともご覧ください!!
連鶴を折ってみたくなったあなたへ
(2022.11.22 追記)
現在、私たち東大連鶴サークルは、一緒に連鶴をつくっていただける人を募集しています!
というのも、実は学園祭に出展したのは先日の駒場祭が初めてだったのです。
駒場祭では皆様から温かいご声援をいただきました。そして、私たちとしては、来年以降も五月祭や駒場祭で出展していきたいと考えています。
ですので、もし一緒に連鶴をつくってくださる、出展を手伝ってくださるという方がいらっしゃいましたら、以下のGmailまたはTwitterのDMでご連絡ください!
ちょっと話を聞いてみたいという方も、ぜひお問合せください。
※現在少人数で活動しているため、東大生のみを対象とさせていただきます。大変申し訳ございませんが、ご了承ください。
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