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下らないニュース解説その29 「昭和の暮らし、意外にエコで丁寧」 絵本パネル展 京都

8月も後半なのにちっとも涼しくならない今回のニュースはこちら。
Yahooニュースで関西地方のニュース一覧を眺めてたら出てきたニュース。

「昭和の暮らし、意外にエコで丁寧」 絵本「おいなりさん」パネル展 京都・向日

まず思ったのは、「向日市ってどこ?」ということ。
京阪だとかすりもしないし、JRだと高槻からノンストップで京都まで行くから「大山崎→長岡京→京都」だと思っていましたヮ。

お次に思ったのが、この絵本は昭和30、40年代を描いたとのことだけど、その頃が「意外とエコで丁寧」だなんてウッソだろお前wwwということ。

昭和30、40年代なんて第二水俣病とか四日市ぜんそくとか次々と起きてたし、『ゴジラ対ヘドラ』なんてモロに昭和40年代の作品だし、家庭の下水は川に垂れ流しだし、排ガスは酷いし、どこでもタバコ吸い放題だしで、
「意外と」の基準、ガバガバすぎだろ!と思ってしまいました。

※『ゴジラ対ヘドラ』は富士市が舞台だが、2016年頃でも「ずっと喘息だった高校生の娘が、進学で東京に行ったら喘息が治った」という富士市在住の読者からの投書が静岡新聞に載ったくらいである。この投書が事実なのかは知らんけど。

昔はよくなかった

まあ私はこの絵本を読んだことないし、作者にその意図はないかもしれないし、作品自体に罪はないと思うのですが、私個人としては「昔はよかった」系の作品、特に『三丁目の某』が大嫌いなのであります。

理由は単純明快で、これまで散々書いてきたように、私にとっては「昔」、昭和から平成にかけての子供時代などというものは、ちっとも「よくなかった」から。

無力で馬鹿だったため、生きていくために愚かな親や教師共の言いなりにならなければいけなかったし、ネットなんて存在しなかったから、新聞やテレビや雑誌の下らない価値観があたかもマジョリティのように幅を利かせ、それらに洗脳されて振り回されていたしで、ロクなものではなかったからであります。

もちろん、ゲームや漫画等の娯楽はあったけど、映画やゲームや漫画などの娯楽手段が面白かろうが面白くなかろうが、それが一体何だっていうのでしょうか。

大体、面白い面白くないは今昔関係ないし、娯楽手段の良し悪しなんてものは人生の大勢を決めるものではございません。
アベンジャーズや最後のジェダイはまごうことなき駄作だけど、だからといって、私の人生には何の影響もないじゃありませんか。

そんな子供時代を過ごした私としては、「昔なんかよりも常に今の方が断然良い」という信念ができあがっているため、東大時代と今とを比較しても断然今の方が良いと思えるし、

さらに、修行の結果(!?)、最早何が起きようと、たとえ財産ゼロになろうが病になろうがくたばろうが、「今」こそが最高の時代、最高の瞬間である、すなわち「人生=今」という境地なのであります。

なので、三丁目の某なんかを見て「昔はよかった」などと抜かす人間を見ると、「あなたはかわいそうな人だ」「その『よかった』日本を今のようにしたのはお前らではないのか?」と、憐れんだり突っ込まずにはいられないのであります。

以上、これは単に私が三丁目の某が嫌いなだけなんじゃないかと思えてきたけど、
我々はこれより過去を切り捨てる。泣いてはいけない。泣くのは今の生活を嫌がっているからだ。笑ってはいけない。笑うのは昔の生活を懐かしんでいるからだ
という、「アジア的優しさ」にあふれる名言を引用しつつ、今回はここまで。

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