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感謝レターのお話

お買上頂いた商品に同封させていただいております「感謝レター」の発行が28枚目になりました。
一番最初に書いたのは、2017年の8月号でした。

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その年の夏に参加した「楽天カンファレンス」で見た同梱物の展示に多くの刺激を受け、うちでもやりたいと思ったのが発行のきっかけです。

当初の目的は「戸田被服株式会社」という会社の事を少し説明しながら、商品の紹介をしていくことでした。
しかしながら、2回、3回と発行を重ねていくうちに徐々に億劫になっていったんです。ネタ切れではないんですが息切れといいますか、純粋に「書きたい」が薄れていったんです。業務が忙しく手が回らなくなったと言うのもありますが、当初の目的を忘れていっていました。内輪ネタを出しすぎたりするのもどうなんだろうかと悩んだ時期でもあります。

お客様感謝レター

そんな中カンファレンス参加時の資料に目を通していると「これはお客様への手紙」という当たり前の事に気が付きました。
「また買ってね」じゃなくて「ありがとう」だけでいいんだと。
こんな私、こんな会社が作ってる商品ですよ、少しでも感謝が伝われば嬉しいなと、そんな風に思うようになりました。

そしてそれが転機となりました。
いつも原稿が出来上がると一番最初に目を通している方の助言もあり、文章も広島弁丸出しで書いてみることとなりました。

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会社の状況や仕事内容、何か弊社独自の事は無いかと日々アンテナを張るようになりました。
ありふれた弊社の日常が、お客様の目に触れる事で景色に色が付くと申しましょうか「ちょっとほっこりした」そのような物をお届け出来たなら感謝の気持ちをお伝え出来たことになるのではないか。
そんな風に考えながら月に一度20日をめどに刷新しています。
内容な完全なる私の独断と偏見です。
「よし」として下さっている社長や先輩に感謝しながら、ぶらす事無く続けていきたいと思います。

私事ですが、ふと思い出したんですよね。
この「感謝レター」の原点たるものを。

少しお話してもよろしいでしょうか。
お付き合いください。
そんなに面白い話ではないですけれども。

高校生の頃生徒会に入ってたんです。
生徒会では毎月学校新聞みたいなものを作成していました。それを放課後のホームルームで配布していたのですが、ほとんどの生徒は見もせず教室を出ていくんです。机の上に置きっぱなしの生徒もいました。
生徒会に入る前はその光景が当たり前で、特に何とも思わなかったんです。
連絡事項の書かれたプリントぐらいにしか思っていませんでした。
けれど生徒会に入り、その学校新聞を作っている側をみたんです。
「こんなに時間かけているのに作ってるんだ」と思ったんです。
掲載する情報を精査し、飽きないように別の話題も入れる。面白いものをと思い作るけれども「どうせ読んで貰えないし」と言う気持ちで嫌々作っている。そんな風な光景がそこにはありました。
その時に「なんのための学校新聞なんだろう」と疑問がわいたんです。
学校新聞は行事連絡や試験告知等大切な情報を伝えるだけではなく、各部活動などの報告を記載し、部員を募ったりもしていました。
「楽しいから部活やろうよ」っていう目的はあるのにうまく伝わってなかったんです。気持ちを上手く載せられていなかったんだろうと今は思います。

その後学校新聞は私が引き継ぎました。
なんか「読んで貰うぞー」っていう勢いがついて担当に直談判して変わってもらったんです。

絵を描いて流行りの学校独自のネタを入れて、とにかく目に留まる様に工夫しました。最初に配布されたホームルームは少し緊張したのを覚えています。いつもは直ぐ帰るみんなが紙に目を通しているのは嬉しかったです。

誰も私が作ったことを知らないけれど、ちょっと誇らしかったです。


「感謝レターを楽しみにしている」とお客様からお言葉を頂戴することがあります。ものすごく嬉しいです。
お声をお届けいただき、ありがとうございます。糧となっております。

業務が増えるにつえ、バタバタと後回しになりがちな「感謝レター」なんですが、これを作る日は割と特別感があったりして、出来上がったものを楽しみにしている営業社員居りまして、私も張り切って作ります。

継続は力なり
感謝レターを続けた3年目の秋のお話でした。

2020年10月20日
文:戸田被服株式会社 新井美晴

広島県福山市北部の小さな会社で地道にズボンを売っている会社です。記事はWeb販売管理部の新井・中田・粟根が書いております。 少しでも弊社の事をお近くに感じて頂けたら幸いです。