見出し画像

地元の人も知らないような場所

皆さん、こんにちは!
にほんごパートナーの千原です。

昨日からずっと考えていることがあります。
「地元の人も知らないような場所」についてです。
こんな言葉を聞くと、どんな場所だろう?行ってみたいと感じますよね。
または、なんだか危なそう、危険なにおいがする!と思う方もいるかもしれません。

いや、私が考えているのはこの文の「ような」はどんな意味の「ような」なのか?ということなんです。
「ような」の意味を分類すると、①推量②例示③比況④婉曲の4つに分かれるようです

①推量
彼女、具合が悪いようですよ。朝からずっと、机に伏しています。
→「どうも」とくっつく
→「みたい」と言い換え可能

②例示
駅や空港のような人の多いところでは、自分の荷物に気を付けましょう。
→「たとえば」とくっつく

③比況
雪のように白い肌の持ち主。
→「まるで」とくっつく

④婉曲
山本さん、最近ちょっとミスが多いようです。気を付けてくださいね。
→「どうも」「どうやら」とくっつく

じゃ、「地元の人も知らないような場所」ってどれに分類されるんでしょうか。
最初は②の例示だと思いました。
でも、「例えば」をつけると不自然ではないですか?
「旅行に行くなら、例えば地元の人も知らないような場所に行ってみたいです。」うーん・・・。
ちなみにこの「ような」は省略しても通じますよね。
「地元の人も知らない場所」=地元の人は誰も知らない場所
でも「ような」を付けるのは「地元の人は誰も知らない」と断定するのを避けたいからでは?知っているかもしれないじゃないですか。
じゃあ、④の婉曲?
でも、「どうも」や「どうやら」とくっつけるとやっぱり変ですよね。
「旅行に行くなら、どうやら地元の人も知らないような場所に行ってみたいです。」うーん・・・。

じゃあ、見方を変えてその場所ってどんな場所か考えてみると、珍しい場所とか、へんぴな場所とかってことですよね。
「地元の人も知らないような珍しい場所」と言ったら、②例示の感じ出てくる?
「旅行に行くなら、例えば地元の人も知らないような珍しい場所に行ってみたいです。」
なんか、いいかも?

ということは「珍しい」が省略されていることが、この文の本質を探る邪魔になっていたのでしょうか?
ちなみに「地元の人も知らないような場所」で検索すると相当数、結果が出てくるので、本当によく使われる表現なのは確かです。
検索結果
55万件超えています。
「地元の人も知らない場所」は42,400件です。
※キーワードに””を付けて検索すると、””内と完全一致の検索結果が出ます。こんな風に。”キーワード”

とりあえず、例示と言うことで行きますが、なんか納得できないんですよね。
他の見方があったら教えてほしいです。

以上、私の文法分析でした。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?