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多言語 指さしボード

皆さんこんにちは!
日本語パートナーの千原です。
今日は外国人と交流するための「日本語」お役立ち情報を紹介します!

昨年「やさしい日本語」セミナーを開催したときに、避難所運営ボランティアの方がいらっしゃいました。避難所に入るときには「避難者カード」というものに記入が必要になるそうなのですが、それがまあ難解な日本語でした。これをどうやさしい日本語にすればいいか?と相談をされたのですが、どこから直していいかわからない状態で、私もベストな答えが見つけられませんでした。ほかの外国人がたくさん住んでいる自治体では既にもう作り上げられているはずだから、それを調べて参考にしてみるのはどうか?という提案をしました。「なるほど」とおっしゃって、一応解決としたんですが、私もなんだかもやもやしていました。

もやもやの内容:
・避難所はどこの自治体でも作らなければならないのに、各自治体が一から運営マニュアルを作るのか?
・マニュアル作りは行政の仕事なのにどうしてボランティア(無給)でやらなければならないのか?
・今、災害が起きたらどうなるのか?
こんな疑問がわきましたが、どうすることもできず、もやもやを抱えたまま過ごしていました。

そんな時、ある自治体の区長さんのTwitterで「多言語指さしボード」なるものを知りました。

と同時に自治体を横でつなぐ「CLAIR」という団体の存在も知りました。
自治体の国際化を支援する団体だそうです。全然知らなかったなあ。

では、指さしボードの内容を見てみましょう。

言語の確認

なんと、その避難者の言語の確認だけで1ページですね。
また、私が見た避難者カードには「配慮すべきことがありますか」(正確には覚えていないのですが)という内容があり、これをどう「やさしい日本語」にするか非常に悩みましたが、指さしボードでは全部1つずつ聞いていくことになっています。

配慮すべき事情

もちろんその方の日本語レベルによって、一つずつ聞かなくてもいいかもしれません。でも、まだ日本に来たばかりとか、簡単な日本語でずっと暮らしているとか、そういった人には大変心強いカードですね。

また避難所の避難者はお客様ではなく、避難者自身も避難所自治に携わっていかなくてはならないこともしっかり伝えられるといいのかな、なんて思いました。


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