共産党の黒歴史~二院制(参議院)に反対、三権分立に反対、憲法九条に反対

共産党のドン、野坂参三

1892年3月30日~1993年11月14日、101歳没
🟢1946年~1950年 衆議院議員(3期)
🟢1956年~1977年 参議院議員(4期)
🔴1955年~1958年 日本共産党第一書記(現在の委員長に相当)
🔴1958年~1982年 日本共産党議長
🔴1982年~1992年 日本共産党名誉議長

二院制に反対、参議院に反対

第90回帝国議会 衆議院 本会議 第8号 昭和21年6月28日
https://teikokugikai-i.ndl.go.jp/#/detail?minId=009013242X00819460628&spkNum=68&single
○野坂参三君(日本共産党) 第四の問題、これは国会の問題について、ここでは二院制が書いてあります。衆議院と参議院。しかしここの討論および政府側のご回答の中を見ても、参議院の性格、これははっきりしていない。またこれについても地域的な代表を出すとか、職域的な者を出す、そういう意見がある。いずれにしても今日までのこの討論では誰もはっきりしていない。そこで一体何のためにこういう参議院というものを作る必要があるか、なぜ一院だけではいけないのか、私達は一院で出来ると思う。ある人々は衆議院だけでやれば多数党によって公平でない決議が得られるかも知れない、それがためにこれを制御するために参議院とか、あるいはほかにこうした第二院が必要だ、そういう主張もありますが、しかし我々は日本の人民の民主主義的な発展を信じたい。民主主義的な発展に基いてこの衆議院自体も必ず立派な議会になることと確信しております。この場合においてなぜ一体この衆議院に全権を与えてはいけないのか。この上にもう一つ、今の貴族院の形の変わったようなあの参議院を設ける必要がどうしてあるのか。私達は一院制で十分だと考えておる、この問題についてご回答を願いたい。

二院制、三権分立

二院制

三権分立に反対

第90回帝国議会 衆議院 本会議 第8号 昭和21年6月28日
https://teikokugikai-i.ndl.go.jp/#/detail?minId=009013242X00819460628&spkNum=68&single
○野坂参三君(日本共産党) さらにここでは三権分立、これが規定されておる。一体三権分立ということは絶対主義に対する──これは「ヨーロッパ」の例です、絶対主義に対する資本家階級的批判として、主権を貴族と資本家とが争っておる時代に生まれたものである。絶対主義に対して人民自身が国家権力の主体として、その立法権が絶対主義の先にあるべきことを主張したものである。これに反して三権が並立することは、国家権力の執行権、即ち行政、司法、これが立法に優位すること、立法の上に行くことに実質的になって来る。そうして議会は単なる議決機関になる。実際の権限、権力は議会にはない。これが民主主義的な形を持った、実は専制的な政治の仕組だと私達は考える。だから私達の主張はこのような三権が分立するのではなくて、三権が一体化すること、統一されること、即ち議会に全権がある、議会によって執行機関が作られること、これを私達は最も民主的な形のものだと考えている。即ち三権の分立ではなくて、三権の統一、これが第四の問題。これについて金森国務大臣のご回答を仰ぎたい。

二院制、三権分立

三権分立

憲法九条に反対

第91回帝国議会 衆議院 本会議 第11号 昭和21年12月17日
https://teikokugikai-i.ndl.go.jp/#/detail?minId=009113242X01119461217&spkNum=145&single
○野坂参三君(日本共産党) 憲法第九条――御存じのように、ここには戦争放棄ということが規定されている。われわれは侵略戦争には絶対反対である。しかしながらこの第九条の討論の中においてはっきりしたことは、すなわち自衛権をわが国が棄てたということである。自衛権がないわが国の民族、これの独立さえ棄てよということが、この条項の中にはいっている。われわれ共産党はこれに対して徹底的に反対した。一体なぜこのような条項が必要であろうか。すなわち日本の支配階級に対する世界の信頼がないということ、ただ一つに基づいている。とにかく諸君も知っておる通りに、日本の同盟国であった所のイタリー、この軸心国も、日本と同じような運命をたどった軸心国であり、同時に敗戦国である。しかしこのイタリー、これは自衛権をもっているではないか。なぜ日本だけがこれを失わなければならないか。

憲法九条

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