神様はいると確信した日

子供の頃から、割と信心深い家に育った私は
親に怒られる時、よく「そんな事したら神様からバチが当たるよ!」と
怒られた事があった。

でも子供なのでバチて何?神様てどこにいるの?と思っていたので
その本当の意味もわからず、自分に本当にバチが当たるまで
バチの本当の怖さも神様の存在を感じる事がなかった。

多分あれは小学校4年生ぐらいだったと思う。
家族とある神社にお参りに行った。
当時、あまり神社にお参りをした事もなかったので
嬉しくなり、神社の砂利を蹴ったり、
そこにいた鳩に砂利を飛ばそうとした。
母親から「神様からバチが当たるよ!」とひどく怒られたが
またバチとか言ってるけど、バチなんて当たるわけないじゃん!と
鼻で笑っていた。

参拝の1週間後、掃除の時間に机を運んでいる時、
その机が私の右足の上に倒れた。
みるみる腫れて、みみず腫れになってしまった。
実はその右足は神社の砂利や鳩を蹴った足だった。
家に帰って、怪我をしたことを母親に伝えると
ほら、バチがあたった!と言われてしまった。

その2日後、学校の行事で登山に行く事になっており
そんな足で頂上まで登ることはできず、途中で下山。
苦い思い出になってしまった。

この経験は私に神様の存在と
神様を怒らせるとどんな事が起こるのかを
はっきりと認識させた経験になった。
そして、家族でも親戚でもない、神様という第3の目に
いつも見られていると感じながら生きていくことになる。

神様の存在が時に重く感じた事もあったけど
その存在があったからこそ、
ある程度、自分を律しながら生きてこれた。
目には見えない存在だからこそ、
その存在を恐れ、敬うことは
今も私の人生の大きな指針となっている。

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