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本を手放すと自分の一部もいなくなる

遅ればせながら
今年メルカリデビューしました。

不用品を自ら値付けして、
それを見知らぬ誰かが望んで買ってくれるのは
すごく便利だし嬉しい。

でもなぜか
本が売れたときだけは
嬉しさと同時に
喪失感のようなものを感じることが
多々あります。

淋しいような。
つまらないような。
もったいないような。

絶対に読み返さないだろうという本だけ
売るんですけどね。

それでも
その本から得た知識、
巡らせた思考、
費やした時間が
薄まってしまうような
自分の一部もいなくなるような感覚。

玩具や洋服に関しては
手放す淋しさよりも
買主さんに使ってもらえる嬉しさが勝るのだけど。

先日読んだ、いしかわゆきさんの著書『書く習慣』の中にこのようなお話がありました。

 読書をするうえで大事なのは、高値で売るために本を丁重に扱うことではなく、確実に読了して自分に必要なエッセンスを取り入れること。
 汚さないよう気を遣うのではなく、むしろガシガシと読み倒して、本からありったけの知識を搾り取ることに意識を向けましょう。

いしかわゆき著『書く習慣』第3章より

まさに
メルカリを始めてからというもの
「未使用品に近い」
「新品購入後一読しました」
みたいな状態で売らなければと
気を遣って読んでいたなぁと。

そんなことを気にして
本の世界に没入できないのって
もったいないことだと
気づかせてもらいました。

本が売れたときに感じるモヤモヤには
まだその本自体を味わい尽くしてない
消化不良感もあるのかもしれない。

私にとって
本を手元に置いておくことは
本だけじゃなくて
自分自身を大事にすることに
つながってるのかもしれません。

とはいえ
限られた居住スペースの中で
気持ちよく生活するためには断捨離が不可欠。

その兼ね合いが悩ましい。

電子書籍派になれば解決するのかな。
紙の質感や匂い、装丁の美しさも含めて
読書の楽しみなのだけど…。

はぁ〜
コナンの実家のように
壁一面本棚みたいな書斎のある
素敵な家に住めたらなぁ(結局そこ)。



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toco
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