本を手放すと自分の一部もいなくなる
遅ればせながら
今年メルカリデビューしました。
不用品を自ら値付けして、
それを見知らぬ誰かが望んで買ってくれるのは
すごく便利だし嬉しい。
でもなぜか
本が売れたときだけは
嬉しさと同時に
喪失感のようなものを感じることが
多々あります。
淋しいような。
つまらないような。
もったいないような。
絶対に読み返さないだろうという本だけ
売るんですけどね。
それでも
その本から得た知識、
巡らせた思考、
費やした時間が
薄まってしまうような
自分の一部もいなくなるような感覚。
玩具や洋服に関しては
手放す淋しさよりも
買主さんに使ってもらえる嬉しさが勝るのだけど。
先日読んだ、いしかわゆきさんの著書『書く習慣』の中にこのようなお話がありました。
まさに
メルカリを始めてからというもの
「未使用品に近い」
「新品購入後一読しました」
みたいな状態で売らなければと
気を遣って読んでいたなぁと。
そんなことを気にして
本の世界に没入できないのって
もったいないことだと
気づかせてもらいました。
本が売れたときに感じるモヤモヤには
まだその本自体を味わい尽くしてない
消化不良感もあるのかもしれない。
私にとって
本を手元に置いておくことは
本だけじゃなくて
自分自身を大事にすることに
つながってるのかもしれません。
とはいえ
限られた居住スペースの中で
気持ちよく生活するためには断捨離が不可欠。
その兼ね合いが悩ましい。
電子書籍派になれば解決するのかな。
紙の質感や匂い、装丁の美しさも含めて
読書の楽しみなのだけど…。
はぁ〜
コナンの実家のように
壁一面本棚みたいな書斎のある
素敵な家に住めたらなぁ(結局そこ)。
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