見出し画像

助産院のメリットと産院の選び方

初めての子どもを助産院で出産しました。
人気のクリニックから助産院へ転院し、結果的にとてもいい選択だったのでまとめてみます。

助産院のメリット
○相談しやすい
時間を気にせず相談できて、むしろ運動や食事のアドバイスを浴びるようにもらいました。妊婦検診は毎週あるわけでないので、毎回ちゃんと不安を解消できるのがよかったです。

○費用が安い
クリニックでは補助券を使っても1回の検診で約7千円支払っていたところ、助産院では2千円で済みました。助産院には3Dエコーもなく赤ちゃんの顔をはっきり見ることはできなかったけれど、2Dエコーで元気な様子は確認できて十分でした。分娩費用もたぶん15~20万くらい安く済みました。

○夫がお産に参加できる
助産院の見学に行った時から、「もし切りたければへその緒を切れますよ。お産に参加したという実感がもてるし貴重な経験になりますよ。」とは言われていました。出産間際に「切る?!切らない?!(みんな必死)」と迫られて「切ります…!!!」となり、事前に言われていたとおりすごくいい経験になった模様。私も夫に参加してもらえて(出産間際は手を払いのけるほど必死だったけれど)嬉しかったです。
コロナ禍でなければ出産時に妻の背中を支えたり手を握ったり、希望に応じて色々な参加ができるらしい。やりたいかは別として、そのくらい自由で柔軟な雰囲気だというのが好みでした。

○お産がフリースタイル
医療機関では分娩台の上に固定される(恐怖…)らしいけど、助産院では産後そのまま入院するふつうの一室の布団の上でした。ビーズクッションやバランスボールにつかまってのお産。途中「こっちのほうが楽かも!」と立ったり横向きに寝たり色々と楽な体勢を自分で模索しました。

○産後のサポートが手厚い
入院中、経験豊富な助産師さんたちが授乳の仕方、おむつの替え方、寝かしつけ方、沐浴の仕方等々をそれぞれの経験を織り交ぜながら教えてくれました。
出産1時間後(?!)に乳首を赤ちゃんの口に含ませる授乳の練習があり、それからずっと母子同室で赤ちゃんと一緒にいたため、退院後の生活にスムーズに移れた気がします。
退院後も、「何か困ったことがあれば気軽に電話してね」とのこと。実際、退院3日後におっぱいの張りが強くなり、搾乳すればいいのか母乳マッサージ等を受けたほうがいいか電話したところ、搾乳の程度と痛みの和らげ方を親切に教えてもらえました。(ネットで調べてもどれが適切か判断できず、母乳の出方や産後の経過日数によって違うんだろうなと参考にならず…)産後に頼れる場所があるのはありがたかったです。

○母子ともにとても健康
産後すごく元気でした。赤ちゃんも元気でした。院長先生曰く、お母さんの自然な産む力と赤ちゃんの自然な産まれる力でお産ができると、お母さんの負担も少なく赤ちゃんのストレスも少ないからこんなに元気なんだよと。
他のお産を知らないから何とも言えないし結果的にだけど、よかったです。


産院の選び方について
メリットをまとめてみたものの、メリットなんて産後だから言えることで、合うか合わないかは体力気力と考え方によると思いました。だから絶対助産院がいい!とは言えません。

私の場合は、はじめは不安で人気のクリニックにしたけれど、経過が順調でもっと安く産めないかなと思い、探したら近くにいい助産院がありました。
なるべく自然に産むのが赤ちゃんにとっていいんじゃないかなという直感と、子どもを2人以上ほしいと思っていて、自然分娩なら2人目以降が楽になると聞いていたから、助産院も選択肢になりました。
病院では、切らなくてよかったり薬を使わなくてもよかったりする微妙なときにも処置される場合があり、助産院ではそもそも医療行為ができないので、なるべく呼吸法とかで頑張ることになるんだとか…?

でも、実際陣痛がきて、体力気力が尽きそうになった時、なぜ計画分娩や無痛分娩にしなかったんだろう…と思いました。
陣痛は10分間隔から徐々に間隔が短くなってくると聞いていたのに、私の場合は、5分間隔の歩けないほどの痛みが丸一日続き、いつまでたっても間隔や強さに変化がない。終盤の数時間は、どうなったら搬送してもらえるんだろう…と思いました。いつまで続くのか終わりが見えないことが本当に恐怖でした。
助産師さんから午前中に産まれそう、夕方産まれそうと言われてそこに向かって頑張って、それが延びる度に絶望でしかありませんでした。
終盤に、脚もっと開いてー!と言われたけど骨盤崩壊するかと思う痛みでそれが一番辛かったです。
この拷問はいつまで続くのでしょうか……もうダメだやめたい……ギブアップの選択肢がないのが辛い……せめてゴールがわかれば頑張れるだろうに終わりが見えない…と気力も失いかけました

産後すぐ、あれ?2人目ほしかったけどこれ恐怖すぎて無理かも…このことを忘れないようにしなきゃ…と思いました。

だから、そもそも経過が順調でないと助産院では出産できないけれど、それだけでなく、体力気力に自信があるか、食事や運動を頑張って産後のために絶対自然分娩にするぞ!という気持ちがないなら、助産院は大変なのかもしれないです。

私は体力気力の不足を反省しつつ、次も助産院で産みたいと思います。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?