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イスラエル旅日記1 テルアビブ、チベリア湖

写真はエルサレムの城壁にて2018。

眼の前に「キリスト教」が頻繁に現れるようになり、そう言えば2018年に猫ちゃんと一緒にイスラエルを旅したときに、何も知らないのにイエスさんの足跡を辿らされたな、ということを思い出し、誰かの何かの参考になるかもしれない、と思い出しながら書いてみることにしました。

そもそもなぜイスラエルに行ったのかというと、当時住んでいた地域の観光協会窓口で英語を話せる人がいないから手伝ってほしいと言われ二つ返事でアルバイトをしていたら、イスラエルから二人組のお兄ちゃんがやってきたのです。GWに宿の予約なしに。兵役を終えてまとまったお金があるので、それで色んな国を回っているとのことで、そういう時って国ごとの祝日はまあ、調べないでとりあえずホイッと行きますよね。「どこか空いてるでしょ?」と軽く言ってくれましたが、世界遺産があるこの地域のGWはけっこうな混み具合でして、宿という宿に電話をかけまくって、やっとの思いで見つけた空きのある宿へ2人を無事にご案内し、その後友達になって今度は私がイスラエルに行くことにしたのでした。
この2人が来た時に「お迎えがきた」って思いました。
後にわかることですが、この2人ともガチなアニメ好きで、ワ◯ピースの世界配信されている英語字幕付き最新版を毎週欠かさず見ていました。

イスラエルの空港にたどり着いて、ひとまずテルアビブの宿を探すと、一泊一万円以下の宿が、ないんです。「そんなことってある?今日平日だよね?」と確認しましたが間違いなく平日。
私はいつも空港にたどり着いてから現地空港で宿を予約して向かいます。宿を決めるときの決め手は写真。写真にはエネルギーが入るので、変な感じがするところは避け、落ち着けてスッキリするかんじがするところを選んでいます。
当時は猫ちゃんもいたので、「ペット可」のところで絞り込むと、たいがい良心的なお宿さんが見つかるので助かっていました。海外だと、動物に対して神経質な人はあまりいないので、特に「ペット可」と書いてなくても電話して聞いたら「いいですよ」と言ってくれるところもたまにありました。

はじめに泊まったのは結局一泊一万円のテル・アビブにあるホステル。テル・アビブという街の名前は「花がたくさん咲いている丘」という意味のアラビア語なのだと、後にベツレヘムで教えてもらいました。
街はビルが立ち並び、ビーチは観光客で賑わい、華やかな都市そのもの。
ここで早速、小さな日本人的カルチャーショックを体験します。お腹が空いたなーと日当たりの悪い暗〜いスーパーでパンを買ってクレジットカードでお会計をしたら、なんとカードを投げ返してきます。レジ台でワンバウンドして眼の前に戻ってきたカードを見て「えっ?」という顔をしたら「別に壊れないでしょ(英語)」とのこと。そう、わざわざ両手に持って渡すというのは、彼らにとっては「無駄」なエネルギーの消耗なのです、多分。

泊まった宿のオーナーの知り合いで、チベリア湖という場所に住んでいる方がやってきて私も同席できることになりました。話が弾み、「ぜひチベリア湖に来たらいいよ!」と言ってくださり、後日訪問するのですが、なんとこのチベリア湖はイエス・キリストさんが空から魚を降らせた場所なのだと、現地の魚料理が美味しいレストランのホールのお兄さんが教えてくれました。私は自分が興味があること以外知らないでいることがとても多く、イエスさんの足跡にもつゆほどの興味がなかったので何も知らなかったのです。食べ物がなくてみんなが困っていた時に、イエスさんが祈ったら空から魚が降ってきたのだということでした。いただいた淡水魚は、もしかしたらその時の魚の子孫でしょうか…。クセのない川魚という感じで、とても美味しかったのを覚えています。写真があったのですが、スマホをベツレヘムで落してしまい、どこかストレージに入れていなかったかと探しています。

イスラエルのレストランはどこも調度品やカーテンがオリエンタルとヨーロッパが混じったような、エキゾチックでお洒落なデザインで、色んな文化圏のものがたくさん行き来したのを感じました。

そういえば、日本を出発する直前になぜか電車の中でお話した方がクリスチャンの優しそうなおじちゃんで、私の旅の無事を祈ってくれました。
あれはその後の旅を暗示していたのかなあと、だいぶ経ってから気づきました。

続く

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