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はるかなる草原のモンゴル3 モンゴルの馬はなぜ人を乗せてくれるのか?

ウランバートルから列車で3時間半、モンゴル北部、ロシア国境近くのセレンゲ県、トンへル村にやってきました。
2日間、1時間ずつ、馬に乗りました。
1時間あたり1人20000tr(=約800円)…お安い…
オットも妻も、きちんとした乗馬の経験はないのですが、2人とも2日目には、乗るときと降りるときは、まだ介助というか見守りが必要でしたが、乗ってしまえば、あとはひき綱や共綱をしてもらわなくても、1人で馬に乗れるようになりました!!
👏パチパチ👏
右に曲がるときは右の綱、左に行きたいときは左の綱を横に大きく引っぱる、とか、進めの合図は、チョッ!チョッ!とか…

たぶん、日本の乗馬ができる場所ではこんなに簡単には乗れないと思うのですが、たぶん、馬のおかれている環境とか、馬と人との関係性が違うのだと思います。要するに馬のほうに、人を「乗せてやろう」という気があれば、よほどのことがないかぎり、乗せてくれるのではないかと…。
1日目は日曜日だったので、馬を連れておじさんと共に来てくれたのは、どうみても、小学校3、4年生までの子どもたち。
でも乗馬に関しては彼らは完ぺきな指導者です。

彼らは馬の扱いと、素人を馬に乗せることに関してはプロ。

きけば、遊牧民の子どもは2~3歳のときに、誕生日のプレゼントとして、自分の馬をもらうのだそうです。それからずーっと、その馬の世話をして、馬が遊び相手となって、乗り物にもなって、一緒に生活をして、遊牧民の子どもたちは馬の上で大きくなる、と言われています。

みんな自分の馬を連れて来ている

一頭目の馬を降りてからも、別の子が、「この馬にも乗ってみろ、いい馬なんだ。ほら、乗れ、乗れ」とかすすめてくれます。馬のほうも、自分が信頼している主人が乗れ、っていう相手なら(少々重くても)「はい、はい。どうぞ、どうぞ」、って感じなんでしょうか?

馬は、赤ん坊の子守りを頼めるゆりかごで、足が悪くなり歩けなくなった年寄りにとっては「車椅子がわり」なんだそうです。(!?!)
生活道具というのか、生活にかかせないパートナーなんですね。

あとで日本から持っていった「うまい棒」(ウマだけにウマイ棒、なんちて😅)を一本ずつ、プレゼントさせていただいたときは、万国共通の、小学生の満面の笑顔で喜んでくれました。

夫婦で馬デート

2日目は月曜日だったからか、子どもたちは来ず(学校?)、馬だけがやって来たかんじ。
で、なんとなく、最初にオットが一人でのれるというか、操れるようになり、そうしたらオーナーさんが、妻の口綱を夫に持たせて「2人で行け」、というのです。
えっ? そんな…そんなことでいいのか? この人も昨日初めて乗ったばかりなんですけど!……でも、現地の人にとっては、馬に乗ることは、そんなもののようなんですね。誰でも乗れて当たり前、のような。
…それからしばらくして、妻もなんとか、一人でも、すすめ、止まれ、右、左、と、1人でも乗れるようになりました。
(いちばん難しいのは、止まってしまった馬にすすめ、ということ。止まると首を下にして、草を食べはじめます)
風が強くなって、雨が降ってきましたが、2人とも身体が濡れて寒くなってきても、楽しくて楽しくて、寒さの限界ギリギリまで、2人で馬にのって、川のそばを散歩しました!

最高の経験でした!

馬に乗れるように教えてくれた子どもたち、
ありがとう!
バエルッサ!!!

お泊まりはゲルキャンプです。朝晩はストーブを炊かないと寒いです。朝には、雪がちらついていました!


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