MLB Recent Debuts (5)
6/1~6/4
Evan Lee, WSH, LHP
18年15巡 Arkansas
球団17位プロスペクト。
大学では二刀流で、むしろ打者としての方が評価が高かった。下位指名ながらプロ入り後は投手として少しづつ実績を上げ、昨年オフにはドラフト同期の2位指名で同じ左腕のTim Cateを差し置いてルール5回避のための40人枠入りを果たした。
90マイルを少し超えるくらいのFBだが伸びのあるFBと2800回転近いCBをうまく組み合わせてイニング以上の三振が奪える。
プロ初登板初先発のマウンドではFBの制球が定まらず3回で降板となったが、内容はそこまで悪いものではなかった。その後はリリーフで1試合の出番にとどまっているが、ERA+ぶっちぎり最下位の投手陣なのでしばらく上で使われると思われる。AdonとAa.Sanchezがローテから外れたので片方をストラスバーグ、片方をLeeやそのほかの投手で争う形になるだろうか。トッププロスペクトのCavalli、henry、がほぼ昇格できる状態にあることを考えると、20年以降ずっと不調が続くコービンとの争いにもなりうるかもしれない。
とは言っても、まだCHなど第3球種以降はMLBレベルではなく、コマンドも明らかに平均以下で球速もMLB平均と比べると遅いため、先発として残るにはここからもう一皮むける必要があるだろう。肩は使い減りしていない分、伸びしろに期待したい。
個人的にはArkansasファンなので、同校出身のリリーフ左腕Matt Croninと合わせてチームの柱になることを夢見ている。Jackson Rutledgeなんて人は知らない…
Jason Alexander,MIL, RHP
93年生まれ Long Beach State
大学3年次にTJ手術し、回復後NAIAで1年プレーした後ドラフト外でLAAと契約。その後は先発とリリーフを行き来しながら不安定な成績が続いて20年にリリース。21年はMIAのマイナーでプレーし、今年はMILと契約した。ナッシュビルで47イニングを2.64に抑えて29歳という遅咲きの昇格となり、デビュー戦ではQSを達成した。
シンカーボーラーでゴロ率は6割近い。 兄二人もメジャーリーガー。
Peter Strzelecki, MIL, RHP
94年生まれ Palm Beach State→South Florida
MLB初登板で勝利を挙げる。
2018 AAC Second Teamなどの実績。弟のJosephもMIAから指名を受けてプロ入りしている。
Zack Thompson, STL, LHP
19年1巡19位 kentucky @zack_thompson25
球団9位プロスペクト。平均95マイル近い速球と多彩な球種を持つ先発左腕。丈夫な下半身とそれを生かしたレッグキックが特徴。
FBとCBが主体であり、CBはスピン量2800以上で球速は75マイル弱とやや遅い。
大学時代はドラフトの順位ほど特別際立った成績でもなかったが、素材としての評価が高かった。
MLBデビュー戦では4イニングを投げてセーブを記録した。ちなみに、本人はカブスファンらしい。
いつもどっちがどっちだかわからなくなるが、MIAからPITに移籍したのは"Zach" Thompson。
Luke Barker, MIL, RHP
92年生まれ Chico College
DivisionⅡのカレッジから独立リーグを経てドラフト外でプロ入りし、30歳にしてデビューを果たした苦労人。先発でシーズン通して投げたのは大学3年次のみであとはずっとリリーフがメイン。昨年は平均並みだった奪三振力が向上し、元から強みだった制球もさらに良くなってAAAではクローザーを任せられた。FBとSLのツーピッチで、特にFBは球速こそ90マイルちょっとしかないが伸びはなかなかのもの。Paolo Espinoあたりが似たタイプと言えるだろう。(WSHファン以外分かるだろうか?)
Caleb Kilian, CHC, RHP
19年SF8巡 Texas Tech 球団4位プロスペクト
昨年の7月末にKBのトレードでSFから獲得した右腕。元々期待度はそこまで高くなかったが、20年のコロナ禍後は並以下だった奪三振力がイニングと同数くらいとれるほどに成長し、BBも100イニングで13個に抑えた。AFLでは結構注目されていた気がする。
シンカー、カッター、CBがほとんど。FBのスピードは95マイル前後。球種ひとつひとつは特別秀でているわけではないが、精度とパワーのバランスが整った好投手。
Ezequiel Durán,TEX, 3B
99年 DR 球団4位プロスペクト
ギャロのトレードで得た選手の1人。今季のMLB公式プロスペクトランキングはで全体73位にランクインしている。いかにも中南米出身の選手らしくパワー型でハイシーリングなバッター。今季はHRこそ減ったが二塁打が200打席ですでに24本もあり、さらに三振も減少している。レッグキックを小さくしたことが奏功したらしい。守備はSSには物足りないといったくらいのレベルだが、将来的にシミエンとシーガーとの兼ね合いをどうするのやら。
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