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🎧多分届けないラブレターを君へ

初めて会った日のことを覚えていますか?
自己紹介をした私にあなたは言いました。
「お!その苗字は地元?茨城県って変わった苗字の人いるよねー!」

正直、私の苗字は特に変わったものではないので、なぜにそんなに食いつくのかと思っていたら、あなた自身が珍名さんでした。
聞いたことない、そして読めないその苗字に
「苦労が多そうですね」と言ったあの日、まさか後にそれが自分の苗字になるとは露ほども思っておりませんでした。

あなたは、仕事中もそうでない時も、上司にも後輩にも、男性にも女性にも、ほとんどいつも変わらない態度で接しており、それが好意に変わっていき、気づけば2人でよく飲みに行き、お付き合いをすることになってから、そのデレっぷりには大変驚きました。

しかし、あなたのデレは、そう長く続きませんでした。

「今まで付き合った彼女、俺、3ヶ月しか続いたことない、いつもフラれる」
そう言うあなたの性格に裏表があるようには思えず、博打や浮気をするでもないあなたが、なぜにそんなに長続きしないのかとても疑問でしたが、3ヶ月目にその理由がわかりました。

最初の3ヶ月間、あなたは、あらゆる場所、ディズニーやらシーパラや旅行を次々と計画し、夜は夜で、素敵なレストランを予約して「こういうのは男が出すもんだ!」とおもてなしを全力でして下さいました。
それはもう、こちらとてついていくのが大変なスケジュールと、心配になる財布。
ところが、3ヶ月過ぎると、それらをパッタリやめて、急にアパートで朝から晩までパジャマのままテレビを見て過ごし「夕飯どーするー?買うー?」と言い出しましたね。

ははーん…なるほどなるほど。

「あなた、優しくするのに飽きて来たでしょう?今までの彼女たちは「愛されなくなった」と感じて別れていったと思うんだけども」
「そもそも最初に飛ばし過ぎ!愛情表現極端すぎ!普通はないのか普通は!」
「これから先、ずっと愛人みたいにアパートから出ずに過ごすのであれば別れるけども、それでいいのかどうかを君のハートに問いたい!!」

そう言ったら、あなたは目から鱗を何枚も落としておりました。
「そっかー!だから俺、毎回フラれるんだー!」

しかし、あなたは子供を授かった時も、同じ過ちを繰り返しました。
妊娠判明から3ヶ月間「大丈夫?俺、手伝うよ!俺やるよ!」と立ち上がることさえ邪魔する勢いで張り切っていたのに、3ヶ月以降、急に優しくするのに飽きて「大丈夫そうだね?あとよろしくー!」などと言い出しましたけど、よく聞け、つわりはまだ終わってないんじゃボケーーー!!そしてまだ産んでもないのに飽きるなドアホーーー!!

あなたの素晴らしいところは、私が、こうやって散々キレている時、逆ギレするでもなく、きちんと話を聞いた上で、「本当だー!俺、3ヶ月で優しくするの飽きてたー!」と素直に自分自身にびっくりして反省するところです。(私もびっくりします)

言い訳をすることもなく、翌日には、たいてい大きなケーキを買って帰ってくるところは、大変好ましいと思ってます。

これからも、キレたり口をきかなかったり、私の方が、感情の赴くままに生きてしまうと思います。
それでも、翌日にはケーキを食べて笑っていれたらいいですね。
どちらが転がされているのかよくわからないまま、年をとっていきましょう。

とき子より



というわけで!!(前置きがいつも長過ぎる)

今回のすまスパは「ラブレター」朗読回です。(そして紹介も遅くなりました)

めいさん『ラブレター』
ピリカさん、こーたさん、とき子で朗読しております。


お互いの想いを胸に秘めたまま、そのラブレターをお互いが読むことのないまま、物語は進みます。
お互いを想う気持ちだけでは、夫婦として持続できたかった。
想いやるからこそ、夫婦として持続できなかったのかもしれません。
いずれにせよ、最後のラブレターが届いていることを願ってやみません。
「生きてこそ」そう呟いたこーたさん。
深みがありました。
伝えたい思いは、伝えたい時に、届けられるといいですね。
でも、届けられないからこそ本心が書ける、そういう部分もあるような気がしました。
切ない。



え@レフトオーバーツーベースさん『あなたに会いたくて』
こちらはこーたさん朗読です。

おじいさんの昔の恋に何があったのでしょうか。
迎えに行けなかったのはなぜか、どんな気持ちで、はるさんは待っていたのか、待つのを辞めたのか。
はるさんの手紙の中身を知れることはありません。
ダムに沈むA県。そこにあった実らぬ恋物語は、時を超えて今もまだ胸を締め付けます。
現在のテツとさおりは、すれ違うことあありませんように。
どうか想いが伝わりますように。
そんなあたたかい気持ちになる読了感です。


さてさて。
ラブレター、書いたことがある人もない人も、まず想いを書いてみるっていうのは、秋の夜長に向いているかもしれません。

ピリカさんからは、ドキドキ本物のラブレターを渡した中学時代の思い出、こーたさんは、実は作品に込めた過去の想い出のお話しが聴けます!

ちなみに、私は、上記のラブレターが今の精一杯なんだが、これは果たして「LOVE」なのであろうか…?これは、単に夫に対する苦情?
ま、届けることのないラブレターってことにしとこうと思います。ふはは!




そして、marmaladeさん、こーたさんのカフェペンギンでは、あこはるかさんがお客様♪

何やらすごい一枚が出てきております!
私、聴きながら、marmaladeさんと同じことを考えてました。
「背中から?口から?え、どうやって脱ぐの!?」
何が何を脱いでいるかは、聞けばわかります笑

それから、我が家の実家のししとうも、ロシアンルーレットでしたよ!
全然辛くなーい♪と油断していると大変なことになってました。



またまたすまスパご紹介の更新ペースがのんびりしてますが、ごゆるりとお楽しみいただけましたら嬉しいです!


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