【詩】落とし物



僕はいったいなにを積み上げてきたのだろうか。

なにかを積み上げて来たつもりだった。

窓の外の景色は薄暗かった。


そう考えながら電車を降りた僕は、車内にとんでもない落とし物をしてきた気がした。

永遠に取り返すことのできないなにかを。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?