見出し画像

[ナカミチの考察(VOL.13)]  System70 - ナカミチが統合的に作り上げたシステムオーディオ(後編)

1976年に600シリーズのコントロールアンプ、FMチューナー、パワーアンプ、カセットデッキをシステムラックに組み込んだSYSTEM-ONEというシステムがありました。10年後の1986年、その間に蓄積された技術をベースに、ナカミチが考えるハイエンド・オーディオとは何かを具現化したシステムオーディオであるSystem70の紹介です。今回は前回に引き続き、後編をお届けします。

前編はSystem70のコンセプトとパワーアンプPA-70について取り上げました。後編は、プリアンプCA-70から紹介します。


プリアンプ / CA-70


[ハイエンド・オーディオをもっと人間に近く、パフォーマンスとコンビニエンスを両立]

CA-70

コントロールアンプの役割は、入力された音楽信号に何も付け加えず、何も取り去らず、パワーアンプに送り込むこと。しかし、そのプロセスには、単なる技術上のアプローチでは100%解明できないクリティカルな要素が複雑に絡み合っています。
 
ナカミチはコントロールアンプCA-70の設計にあたって、生の音楽の響きや繊細で微妙な音のニュアンスまで克明に再現することを強く志向し、これを具現化するため、音のクオリティを落とすことなくアンプ回路をぎりぎりまでシンプル化することに挑戦したのです。

[多量のNFBを排し、裸特性の向上とピュアな信号伝送に徹した回路構成]

多量のNFBに頼らず、シンプルな回路構成でピュアな信号伝送に徹する。そのため、各セクションは入力段にローノイズFETを採用し、終段はシンプルで大きな電流供給能力をもつカレントミラーブートストラップ付エミッターフォリワーで構成、さらにDCサーボ以外は高精度なディスクリートパーツを使用し、全段DCアンプとするなど、高いリニアリティとシンプルさの両立を目指しました。

[チャンネル間、ステージ間の相互干渉を抑えた独創の電源構成]

アンプ回路につきまとうL/Rチャンネル間の干渉や各ステージ間の相互干渉。ナカミチは回路のシンプル化とともにこの問題を重視し、「マルチレギュレーテッド・パワーサプライ」および「アイソレーテッド・グランド方式」というナカミチの独創技術を投入しました。相互干渉の防止を徹底し、ステレオイメージの明確化、3次元的な音場の拡がり、鮮やかな奥行き感など、ステージの雰囲気をリアルに描き出す空間の再現能力を向上させました。

[クオリティ劣化を抑えた音場補正システム、AFT]

音楽性再生は結果的にスピーカーシステムやリスニングルームの特性に支配され、伝送系のパフォーマンスが100%発揮できない場合があります。コントールアンプはこうした現実的な問題にも積極的に対応できるものでありたいとナカミチは考えました。この視点から、CA-70はクオリティの劣化を抑えた新開発の音場補正システムAFT(Acoustical Fine Tuning)を搭載しました。AFTはLow(25Hz)、Mid(250Hz)、High(30KHz)の3ポイントで、それぞれ±5dBの範囲を0.5dBステップで調整可能とし、フラットレスポンスに厳密に近づけていくことを目指しました。
私はMidの250Hzを除いて、Lowは25Hz、Highは30KHzという周波数にこれまで使用してきたアンプと大きな違いを感じました。それまで、プリメインアンプはLowが200か400、Highが3Kか6K、プリアンプはLowが100、Highは10Kが多かったと思います。この周波数ですと、Lowは小型のブックシェルフではほとんど変わらず、Highはスーパーツィーターの帯域でないと効果は少ないのではと思います。音楽ソースを変化させる目的ではなく、スピーカーシステムやルームアコースティックの補正の為を目的としているという点にナカミチのコダワリを感じます。

[相互干渉を徹底排除するコンストラクション]

コントロールアンプでは、回路設計と同じ比重でコンストラクション上の配慮や、パーツの選定が音のクオリティを決定づけます。CA-70ではプログラムソースの切り替えに入力端子と最短距離に設置されたクロスバーツイン方式のリレーを採用しました。信号の流れをシンプルかつストレートなものとしています。加えて、L/Rツイン・モノ構造とし、チャンネル・セパレーション110dBという極めて優れた特性を確保しました。

[近未来オーディオの予感を現実のものとするトータルシステムコントロール]

CA-70はあくまでも高いパフォーマンスを維持しながら、近未来オーディオの予感を先取りする人間中心の設計を実現しました。その核となるのが、CA-70付属のワイヤレスリモコンによる画期的なトータルシステムコントロール機能です。これによってCA-70はSystem70を統括するコントロールセンターとして機能。CA-70本体の操作はもちろん、接続されたコンポーネント(CDプレーヤー、2台のカセットデッキ、チューナー)の基本操作がリスニングポジションから可能なのです。

[音質を落とさずにコンビニエンスを実現する入念なロジック/アンプ系の分離]

「コンビニエンスを求めると、パフォーマンスはどうしても犠牲になりがち」。この通説をくつがえすために、CA-70はロジック系とアンプ系の徹底した分離対策を施しています。まず、マイクロプロセッサーのクロックノイズが音楽信号を汚さないよう、リレー部とロジック回路の間に10系統のフォトカプラーを挿入。ロジック系とリレーを電気的に完全に遮断しました。また、CA-70には他のコンポーネントのピンコードとリモートコントロールケーブルが接続されますが、このときCA-70と各機能間のグランドラインが電気的につながり、重大な相互干渉をひきおこしてしまいます。これを断ち切るため、システムリモートコントロール端子とマイクロプロセッサーの間にも30系統ものフォトカプラーを投入して万全を期しています。さらに、ロジック部や電源部をアルミシールドルーム内に完全密封するなど、アルミパネルを多用したシールドを徹底。こうした対策によりCA-70はコンビニエンスの実現がパフォーマンスに一切影響を及ぼさないようになされました。

[特性と聴感で吟味を重ねた高品位パーツを積極的に投入]

・メインボリューム/バランスボリューム
ボリュームのグレードも音質への影響が無視できません。CA-70では、抵抗体に高精度のディテントタイプを採用。ボリュームユニット内でのチャンネル間相互干渉を排除するなど、音質へのきめ細かな配慮を行っています。さらにワイヤレスリモートコントロールによるボリューム調整を可能にするため、モータードライブ方式を採用。ナカミチ独自の方式を開発し、一般的なモータードライブ方式の欠点を解消しています。
 
まず、モーターとボリューム抵抗の間に十分な距離をとり、ツマミのシャフトと抵抗側のシャフトを分離。シャフト同士を特殊なフレキシブルジョイントで接続し、モーターノイズや振動の影響からシャットアウトするとともに、スピーカーの音圧など有害な外部振動をも吸収します。さらに、マニュアル操作時の感触も十分に検討。バックラッシュをなくし、良好なフリクションと質感をもたせるなど、使い込むほどに味の出るフィーリングにもコダワっています。
 
また、バランスボリュームは各チャンネル10本の金属皮膜抵抗によるディスクリート構成とし、この抵抗ネットワークを21クリック、0.5dBステップのロータリースイッチで切り替える方式になっています。
 
・アンプセクション/電源部
使用パーツはできるだけ偏ったクセをもたない聴感的に素直なものを吟味し、物理特性の上でもクオリティの高いパーツを厳選使用しています。増幅素子ではMCヘッドアンプに超Hi-gmFETを、イコライザアンプ/ラインアンプには特性の揃ったFETを採用。受動素子では金属皮膜抵抗をはじめ、黄銅金メッキキャップ・カーボンモールド抵抗や精密な良質フィルム複合巻きコンデンサなどを多量が投入されています。電源トランスは、アンプ系、ロジック系専用に設け、それぞれにリーケージフラックスの少ないトロイダルトランスが採用されています。

[内外のカートリッジに幅広く対応]

リアパネルのカートリッジセレクターにより、MM/MCの選択、MMポジション時の負荷容量、MCポジション時のゲインが選択可能になっています。さらにMCポジション時の負荷抵抗は工場出荷時には100Ω固定となっていますが、付属の高精度カーボン抵抗を挿入することで、50Ω/30Ω/20Ω/10Ω/3Ωへの調整も可能となっています。

このCA-70のフォノイコライザーが優れていることに気が付いたオーディオファイルがCA-70をフォノイコライザーとして使っている方を何名も知っています。

チューナー / ST-70


ST-70

[<Schotz NRシステム>は受信性能と音質を高い次元で両立]

発売当時はデジタル録音やCDなどが用いられる高音質へ向かっている時代であり、チューナーにとって受信性能と音質の両立はその時代の要請があったと思います。一方、多局化の恩恵とは裏腹に、遠方の局がノイズに悩まされてステレオ受信できないケースが多くあったのです。多局化の影響としてRF相互変調妨害などが問題とされますが、リスナーとしてはそれ以上に受信エリアの限界の方が切実な悩みとして存在しました。そこでナカミチは弱電界のステレオ受信への要求に答える新コンセプトのチューナーが今後必要になると判断し、高い受信性能と高音質を両立したST-70を開発したのです。
 

[ステレオイメージを損なわずにノイズだけを低減する<ショッツNRシステム>]

いかに受信性の優れたチューナーでもステレオ受信には限界があり、ある受信レベル以下ではモノラルに比べてノイズが急激に増加します。ステレオリスニングに耐えられない局も出てきます。このノイズを低減する方法としてハイブレンドがあります。微弱な電波に対しハイブレンドを行うと、高域に集中しているノイズや歪がキャンセルされ、聴き苦しさは解消しますが、高域がモノラルに近くなってしまうため、ステレオ感は大きく後退してしまいます。また、その発展形として電波の強弱に応じてブレンド量をコントロールする可変ブレンドも用いられていますが、ステレオイメージを犠牲にしているという問題点はそのままです。 FM放送を聴きながら、気づかれた方も多いと思いますが、音楽の部分ではノイズ感が少ないのに、アナウンスになるとノイズが急に気になりだす。これがFM放送の”マスキング効果”で、放送内容中の高域成分の音量がノイズより大きい場合にはノイズはマスクされて聴こえず、高域成分が少ないとノイズが聴こえる現象です。ショッツNRシステムはこのマスキング効果を最大限に利用します。放送中にノイズをマスクするのに十分な高域エネルギーがあれば、ブレンド動作を行わずにチャンネル・セパレーションを広げ、正確なステレオイメージを維持します。放送中に十分な高域エネルギーがない場合にだけハイブレンドを行います。ステレオイメージをつくる高域成分が不足している時だけブレンドを行うわけですから、ステレオイメージが損なわれることがありません。

[FM高音質時代に応え、ハイエンド・チューナーにふさわしい最新技術を投入]

・ツインバリキャップによる6連相当のフロントエンド部
希望局の正確な受信を行い、アンテナからの微弱な信号を直接増幅するフロントエンド部には、多局化時代にあたって一層のクオリティアップが要求されます。そのため、ST-70はツインバリキャップダイオードを採用した6連相当フロントエンドでRF相互変調特性の向上と、高い妨害排除能力を実現。また、RF増幅回路およびミキサー回路にはデュアルゲートMOS-FETを使用し、優れたリニアリティ、S/N比、歪特性を確保。ダイナミックレンジを向上させています。
 
・可聴帯域の残留ノイズ対策に万全を期したPLL回路
クオーツシンセサイザーのPLL回路は、基準発振周波数を可聴帯域外の25KHzに設定した、パルススワロー方式を採用。基準周波数の残留ノイズの問題を解消しています。また、シンセサイザーのデジタルコントロール信号の伝送は1本の信号線に1つの信号しか乗せないフルスタティックコントロール方式を採用し、S/N比の劣化を抑えています。
 
・広ダイナミックレンジ、高S/N比を実現したIF増幅部
IF帯域はWIDEとNARROWの2段切り替えが可能。WIDEポジションには、群遅延特性に優れたリニアフェイズ型セラミックフィルターを4段で使用するなど、音質を徹底重心。また、隣接局からの妨害が多い場合には、NARROWポジションにセットすると、狭帯域3段+リニアフェイズ型2段でシャープな選択度が得られます。リミッターアンプ部はFET入力+3段ダーリントン差動ICで構成し、高いダイナミックレンジ、高S/N比を実現しています。
 
・RF交互変調特性を高めたAMセクション
ST-70はAM部のクオリティも重視しています。大入力時にも良好な受信が行えるよう、RF増幅部のミキサー回路をダブルバランス型とし、加えて入力電波が一定レベルを超えるとRF増幅分の感度を下げて利得を一定に保つAGC回路を採用。RF相互変調特性を高めています。

廉価版としてのSystem50


コンポーネントSystem50は、System70に対して機能を必要最小限のものだけに抑え、ひたすら優れたパフォーマンスをのみを追求したモデルです。コントロールアンプはリモートコントール機能が省かれ、パワーアンプは出力が半分になっています。機能を必要最小限に控えることで回路もシンプルになり、色付けが無くストレートな音でSystem50の方が好みという方も居られるようです。また、手元の資料ではSystem50用のチューナーとしてST-50の販売計画が載っているのですが、残念ながらリリースされなかった様です。

スペック CA-70


入力感度/インピーダンス   :40μV/100Ω(Phono MC,Gain36dB)
               80μV/100Ω(Phono MC,Gain30dB)
160μV/100Ω(Phono MC,Gain24dB)
2.5mV/50KΩ(Phono MM)
150mV/12.5KΩ(Tuner/CD/Aux/Tape)
入力感度(新IHF)        :10μV(Phono MC,Gain36dB)
                20μV(Phono MC,Gain30dB)
40μV(Phono MC,Gain24dB)
0.625mV (Phono MM)
37.5mV (Tuner/CD/Aux/Tape)
最大入力レベル        :5mV(Phono MC, Gain36dB)
(1KHz、ノンクリッピングレベル、新IHF) :10mV(Phono MC, Gain30dB)
                                                                     20mV (Phono MC, Gain24dB)
                                                                    320mV (Phono MM)
出力レベル/インピーダンス   :2V/1KΩ (Pre Out)
                      150mV/200Ω (Rec Out)
最大出力レベル       :7V(20-20,000Hz,1% THD ,Pre Out,新IHF)
全高調波歪率
Phono MC→Rec Out,1V(Gain 36dB) :0.004%以下(20-20,000Hz)
(Gain 24dB)                                 :0.002%以下(20-20,000Hz)
Phono MM→Rec Out,1V     :0.002%以下(20-20,000Hz)
Tuner/CD/Aux/Tape→Pre Out,2V     :0.002%以下(20-20,000Hz)
周波数特性 Tuner/CD/Aux/Tape     :1-100,000Hz +0,-3dB
1-20,000Hz +0,-0.2dB
RIAA偏差 Phono MM :20-20,000Hz ±0.2dB
     Phono MC :20-20,000Hz ±0.2dB
S/N比(IHF A-WTD)           
 Phono MC
(0.5mV入力,0.5V Pre Out)   
(Gain 36dB) :87dB以上
  (Gain 30dB)               86dB以上
(Gain 24dB) 84dB以上
 Phono MM
(5mV入力,0.5V Pre Out)        :88dB以上
 Tuner/CD/Aux/Tape
(0.5V入力,0.5V Pre Out)      :94dB以上
ステレオセパレーション(100/1KHz/10KHz)
 Phono MC
(0.5mV入力,0.5V Pre Out,入力ショート)
(Gain 36dB)             :95/100/90dB
  (Gain 24dB) 90/100/90dB
 Phono MM
(5mV入力,1V Pre Out,入力ショート)  :100/105/95dB
 Tuner/CD/Aux/Tape
(0.5V入力,1V Pre Out,入力ショート)  :120/110/100dB
AFT(Acoustical Fine Tuning)特性
 Low        :25Hz±5dB(0.5dBステップ)
 Mid        :250Hz±5dB(0.5dBステップ)
 High        :30KHz±5dB(0.5dBステップ)
オーディオミュート           :-20dB
リモート電源On/Offコントロール出力   :24V DC
電源                  :100V 50/60Hz
消費電力                :最大42W
大きさ                 :W435xH82xD310mm
重量                  :約7.2kg
販売年                 :1986年
当時の定価               :380,000円(税別)

スペック ST-70 


<FM部>         
受信周波数     :76.0-90.0MHz(100KHzステップ)
実用感度(IHF)    :10dBf/1.7μV(MONO)
17dBf/3.9μV(STEREO)
50dB S/N比     :16dBf/3.5μV(MONO)
                                       28dBf/14μV (STEREO、Schotz NR On)
                                       37dBf/39μV (STEREO、Schotz NR Off)
 
S/N比       :80dB以上(MONO、65dBf入力)
74dB以上(STEREO、65dBf入力)
Schotz NR S/N比改善度       :6dB
Schotz NR動作入力レベル      :19~53dBf(5~250μV)
ハイブレンドスレッショルド     :19dBf/5μV
ミューティングスレッショルド    :20dBf/5.5μV
周波数特性       :20-15,000Hz ±1dB
全高調波歪率     :0.06%以下(MONO,1KHz,Wide)
           :0.25%以下(MONO,1KHz,Narrow)
           :0.08%以下(STEREO,1KHz,Wide)
           :0.3%以下(STEREO,1KHz,Narrow)
キャプチャーレシオ  :1.9dB
実効選択度      :70dB以上(±400KHz、Wide)
           :75dB以上(±300KHz、Narrow)
ステレオセパレーション :45dB(100Hz,Wide),45dB(100Hz,Narrow)
            :50dB(1KHz,Wide),45dB(1KHz,Narrow)
                                        :35dB(10KHz,Wide),35dB(10KHz,Narrow)
スプリアス妨害比   :100dB以上
イメージ妨害比    :100dB以上
IF妨害比        :100dB以上
AM抑圧比       :60dB以上
<AM部>
受信周波数     :522~1,629KHz(9KHzステップ)
感度          :50dBμ/m
S/N比        :48dB以上(90dBμ/m入力)
全高調波歪      :0.4%以下(90dBμ/m入力)
選択度       :18dB以上(±9KHz)
<総合>
出力レベル/インピーダンス :FM:0.5~2.0V(可変)/1.5KΩ(1KHz、MONO、100%変調)
                                               :AM:0.2~0.7V(可変)/1.5KΩ(400Hz、30%変調)
FMアンテナ入力   :75Ω(アンバランス)、300Ω(バランス)
電源        :100V 50/60Hz
消費電力      :最大14W
大きさ       :W435xH63xD289mm
重量        :約4.7kg
販売年       :1986年
当時の定価     :130,000円(税別)
 
出典: ナカミチ株式会社 System70/50 カタログ (1989年)

最後に


私は学生時代に父親が使っていたナカミチのカセットデッキを見て知り、ナカミチのカセットデッキを購入しナカミチにハマる切掛けとなったことを初回の「はじめまして」に紹介しました。ナカミチが少しずつ増えるにしたがって、真のナカミチ・サウンドとはどんな音なのか。ナカミチ以外の機器を介さない、ピュアなナカミチ・サウンドを求める際、最後にたどり着いたのが、このSystem70でした。今でこそ、リモコンで色々な操作できるオーディオ機器は当たり前に存在しますが、80年代当時にコントロールアンプのリモコン一つで、チューナー、CDプレーヤー、カセットデッキを操作できるモデルは無かったように思います。System70は30年以上前の機器ですが、過不足なくどころか、今でもコンビニエンス性に優れたシステムとして使うことができます。私は、改めてナカミチの先見性に驚いているのです。

さて、この回までは過去に投稿した記事をリライトしたものでしたが、次回以降は新たに起こした記事になります。お楽しみに。

2023.12.2


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?