防災準備をして分かった優先順位
今年の春頃、思い立って自宅の防災関連を整えてみました。
防災に関して調べると、用意すべきものが山のようにあるように感じて億劫だったのですが、実際にやってみて感じるのは「本当に準備すべきものはそう多くない」ということです。
大人がマンションで在宅避難する、という点だけに絞って準備をした記録を優先順位順に書き残します。
絶対いるのは「水と簡易トイレ」
いろんな情報にふれて、共通していたのが「水と簡易トイレだけは確保しておく」ということでした。なのでまずそれらをアマゾンで注文。
気になるのは、自分の状況ではどれくらいの量ストックすればいいのかという点。
それにはこのサイトが役立ちました。
▼自分の状況で必要な備蓄品とおおよその量が分かります。www.bichiku.metro.tokyo.lg.jp
水は500~600mlのものを箱買いしました。賞味期限もあるので、外出するときに持っていって飲んでいます。自動販売機などで買うより安く済むので、節約の面でもよかったです。
ちなみに、防災用の保存水でない限り、賞味期限は一年ほど。なので、一気に何箱も注文せず、半年くらいずらしてストックするといいそうです。
「災害版一週間の献立」を作る
調べて分かったのは、在宅避難の目安は一週間程度ということ。
つまり、一週間は家の中にこもって食事をとる必要があるということ。これについて役立ったのが「災害版一週間の献立」を事前に考えておくというもの。たしかオレンジページとかの防災特集に載っていた知恵です。
常に自炊している場合、冷蔵庫が停電で動かないと、食材がダメになってしまいます。ただ、すぐにダメになるわけではなく、数日はもつはず。
なので災害がおきてから1日~2日目は冷蔵庫・冷凍庫の中のものをなんでも入れて鍋を作ります。
3日目~5日目は、湯煎調理をメインに作る予定です(なんとお米やパスタも湯煎で作れるそうです)。
6日目~7日目は、ついにレトルトに頼ります。
こう考えると、うちの場合はカセットコンロやアイラップ(湯煎調理ができる)が必要なことが分かります。あと、鍋を洗うための水も。
ただ、自炊はあまりしない人なら、カップ麺やレトルト系を多く用意するほうが負担がないかもしれません。献立を先に考えておくと、むやみに不必要な防災食などを買わなくてすむのがメリットだと感じています。
やっぱり、いつもの暮らしの延長線上にあるというのが、精神的に楽かもしれません。できるだけ、いつも食べているものを食べる。
防災食がたくさん売られていますが、それをローリングストックするよりはカップ麺のほうが食べ慣れているので、多めに買っておきました。(ただカップ麺をストックしておくようにしたら、かなり頻繁に食べるようになってしまったのが誤算でした。手軽に食べれるから…)
電気無しで得られる情報源の確保
水、トイレ、食事の準備だけでも十分だと思うので、ここからはおまけです。
災害時、「これから一体どうすればよいのか」を的確に判断できる自信が私にはありません。絶対パニックになると思います。
なので、災害が起きたら何をすればいいのかを箇条書きにしたメモを用意しました(このメモに上記の一週間分の献立も書いてあります)。
▼書いてあるのはこんなことです
「スマホとライトは身につけておく」「近所に火災はないか、部屋にヒビが入っていないか?大丈夫なら在宅避難、危ないなら避難所」「スマホで上下水道の情報を確認。はっきりわかるまでトイレ、水回り流さない」「家族の連絡先リスト」…などなど。
落ち着いていれば当たり前にできることですが、いざというときに頭が真っ白でも行動できるようにメモしてあります。
また、市のハザードマップ、災害時給水マップ、企業が出している災害時のリーフレット、ガス・電気のリーフレットをダウンロードして、メモと一緒にリビングの分かりやすいところに置きました。特に給水マップはあると安心だと思います。(ついでに折り畳みの給水タンクもホームセンターで買いました。ホームセンターも防災コーナーを作っているところが多いので、すぐ見つかってありがたかったです。)
▼防災レシピ|東京ガス
https://www.tokyo-gas.co.jp/network/hibimoshi/index.html
▼災害時のオーラルケア|ライオン株式会社
https://www.lion.co.jp/ja/emergency-care/download.php
また、よく遊びに行く場所の帰宅避難用マップも印刷しました。自宅まで歩いて何分とか、行動のフローチャートなんかも書いてあって便利。お財布に入れています。
▼みなとみらい21帰宅困難者支援ガイド
https://www.ymm21.jp/news/press/post_100.php
こんな感じで、ほとんど紙に印刷して揃えました。いざというとき紙はすぐ見れるので安心。電池で充電できる充電器やラジオ、ストック用の電池も一応用意しています。
危険を減らす
・食器類は腰より下の高さに収納、すべりどめを敷く
・包丁をしまう(地震の揺れで飛んでくることがあるそうです)
・ライトを買う(パナソニックのでかランタンが良かった!)
ということもしましたが、大地震がくれば家はぐちゃぐちゃで危険だらけだと思うので、ほどほどでいいかなと思っています。
あきらめたこと
いろいろ準備しましたが、諦めたこともいろいろあります。
①家具の固定
賃貸に住んでいるので、制約が多くて難しかったです。家具を固定しようにも、壁に穴があくのはNG。防災ジェルもフローリングに痕がつくという口コミを見て躊躇。そもそも家電が重たくて、その下に何かを挟む作業が困難でした。
②お風呂のこと
ドライシャンプーは普段使わないので、買っても使わないな…と。せいぜい汗拭きシートでふくだけかも。真夏に水道が一週間止まったら結構怖いです。まあ仕方ない。
③気温との戦い
電気がすべて止まったら、特に夏が心配。冬はとにかく着込めばいいけど、この猛暑で災害にあったらどうすればいいのか…。
ペットボトルを常に凍らせておくという案もあるようですが、冷凍庫が狭いので現実的ではなく諦めました。
以上が、我が家の防災の現在地です。
防災しなきゃな…と思いつつ、重い腰が上がらない方の参考になったらいいなと思っています。
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