視点をかえる、を提供するカフェ

ハナを明かしてやろう。
以前、墨田区でスコーン屋を開設したときにおもった「ビジョン」はそれだった。誰にでも手に入れられる食材を使って、誰もたどり着けなかったスコーンを作る。ふと思って、手を動かして3か月、レシピ開発に没頭した。
その3か月は、、、今振り返ると地獄だった。四六時中、レシピについて考えていて、夜中でも思いついたら焼成をした。小麦粉と牛乳と卵の塊を試食していたので、短期間で体重が3キロ増えた(その後は店をオープンさせるために大変だったので2キロ減ったが)。精神的にも追い詰められたので、当時の伴侶とはその後離れ離れの道を歩むことになったし。
今回の開業でも、ネタをスコーンからコーヒーに替えて、奮闘中だ。
しかしあの頃よりは、俯瞰してものごとをみることができるようになった。これしかない、という根拠のない思い込みには陥らなくなった。かわりに、情熱が進むことがゆるやかになった(これがいいことなのか悪いことなのかは、今の時点ではわからない)。
ハナを明かしてやろう。コーヒーで世界を驚かせるものを作れないか。そのステップは確実に進めている。前の自分だったら、それでおしまいだが、そういう行動に至ったものは何だったか、を、今回はちゃんとまとめて表現したくなった。
その結果出てきたのが、ハナを明かしてやろう、だった。
これはずっと隠しておいてもよかったことだ。追い抜かされた人たちは100%私を憎むことになるだろうから。だけど、もうちょっと視点を変えて、この「ハナを明かしてやろう」をフォーカスすると、自分の人生の在り方そのものになってるよな、ということにも気づいたので、自分が存在する意義というようなものってなんだろうな、というまとめでもあり。


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