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23回目のサマーナイトオタクによる23回目のサマーナイトの良すぎるボーカルまとめ(2021ver.)【超厳選】

・真山りか「今年で23回目のサマーナイト もう今夜の素肌は冷めない まだまだ帰れない」

初見の衝撃は未だに忘れられません。真っ黒の画面から真山さんのブレスの音、同時に表示された真山さんのピアスを触る男の手。概要欄には、「メンバー発案による、メンバー各々が夢想するイメージ・デートムービー!」。スライドショーのように、視聴者の気持ちをよそにハイテンポで流れるエビ中メンバーのデート(をイメージした)写真。その全てが新しく、少し無慈悲で、そしてもちろん可愛くて。ピアノの音が涙腺を叩いた時に、「だからピアノは打弦楽器と呼ばれるのか」なんて思ったりもしました。笑
当時はまさに「23回目のサマーナイト」を迎えた真山さんでしたが、2021ver.なのでひとつ歳をとって24歳。個人的な感想ですが、歌声が少し丸みを帯びて優しくなった印象です。「まだまだ帰れない」は「絶対にお持ち帰りされてやる!」という歌詞本来の意思だけでなく、まるでそんな状況を楽しんでいるような、「相手が酔い潰れちゃだめだからどの辺で誘うのがいいかな」みたいなことを考える余裕が出ているような。もちろん想像でしかありませんが。
ほんとにもう、真山さんったら!


・桜木心菜「もう、このあとどうするの?」

歌詞カードには「このあとどうするの?」となっているはずですが、ネイティヴの発音としては「このあとどうすんの?」ですね。椎名林檎スタイル。
やっばい。こんなの耐えられるわけない。このnoteを書くために何度か聞き返しましたが、その全てで頭を抱えました。「どうするの?」って。どうするもこうするも…。
声が幼いんですよね。元々は彩ちゃんパートで、その時はもうちょっと大人なムードは多少あったのですが、それが全くなくて。歌詞本来の意味としては「どうするの?」と聞きながらも求めている答えは一択で、単に誘っているだけなのでしょうけど、心菜ちゃんは本当にどうするのか分からないから聞いている感じで(でも本当はそうじゃないのがミソ)、でも好奇心はしまいきれていなくて、聞き手としては「いいの?本当にいいのね?」と言いたくなる感じ。笑
理性・ゲット・アウェイ。そんなこと言われたら抱きつくほかありません。あー、好き。


・安本彩花「いつからだったのかな この頃ちょっと」

「この頃ちょっと」の語尾がささやかに上がっていて、どう考えても微笑んでいるところが好きポイント。まじで映像で想像できる。彩花ちゃんのキラーテクニックですよね、よくライブでもやっています。
そして「のかな」のボーカルですよ。声質最高。やばいでしょ。「な」の息の残り方とか、本当にこのパートのためにこの曲が作られたかのような。逆にこの曲のために彩花ちゃんのこのボーカルが存在するかのような。まさにベストマッチとはこのことですよ。本当に歌が上手いですね。笑


・柏木ひなた「もう今夜の素肌は冷めない まだまだ帰れない」

ああ。笑
このパートも絶対にひなちゃんが笑顔っていうのが分かりますよね。変な方向に想像が膨らむのは嫌ですが、このボーカルの「お楽しみはここからだよ」感。オタク心理として、メンバーの恋愛ってどうしても目を背けたくなると思うんです。実際に熱愛報道が出たら多分何日かは寝込みます。でも、その声で、しかも満面の笑みで、「楽しい」を表現されたらまた同じように応援し続けると思います。
この曲で「大人」を表現する真山さんや美怜ちゃんとは違って、ひなちゃんの歌は「今を楽しむ」「今が楽しければそれでいい」感がある気がします。考えてみれば23歳ってそこまで大人じゃないんですよね。中学生目線では立派な大人ですが、世間的にはまだ「若気の至り」が通用する年頃。大人になってから後悔しないように、今は笑顔を崩さない。後先考えず楽しい方向に進む。そんなことを感じるパートです。


・小林歌穂「っていう言い訳したら 君はどんな顔するんだろう」

これまでは「回想シーン」あるいは「妄想」だった歌詞が、急に現実に戻り、ヒロインの視線の先には男性の横顔。彼は東京の綺麗な夜景でも見ているのかな。ヒロインがどんな気持ちか考えることもなく、彼もきっと今を楽しんでいる最中。そんな顔を見て、再び小悪魔が顔を覗かせます。
でも、その小悪魔はヒロインの強い決意が生み出した偶像で、ヒロインだって勇気を出して言おうとしているんです。ただただ楽しんで、ただただ遊びたくて誘っているわけじゃないんです。本当は自分から積極的に言いたくない。本当は告白されたい。でも、それで23年間チャンスを逃してきたから、今度こそ。そんな気持ちが生み出した、ヒロインらしからぬ小悪魔(私の想像にすぎませんが)。そんな感情の揺らぎを小林歌穂以外の誰が表現できようか。
「って」の時点で柔らかい。これまでは真山さんと美怜ちゃんメインの強めのボーカルだったのが急に宙に浮く感覚。一瞬だけ、出自不明な悲しさが見えるような、見えないような。これが小林歌穂ですよ。どうですか、全世界!


・小林歌穂「まわり道でじれったい」

好き!!!!
終始同じことを述べていますが、「じれったい」とは言いつつ楽しいんです。絶対にヒロインは笑顔なんです。先の歌穂ちゃんは少し複雑な感情だったのがここでは柔らかさは残しながらも完全にポジティブの方向にベクトルが向いている気がします。
「まわり道」も「じれったい」もほとんどの母音が「あ」か「い」です。どちらも発音と口の動き的にプラスの感情が住んでいる気がしませんか?特に歌穂ちゃん、「あ」と「い」のイメージ強くないですか?笑
当然そこまで見越して作詞していないでしょうが、だからこそ奇跡的にこのボーカルとフレーズが出会った感じがしてとても好きなパートです。


・安本彩花「どこそこが綺麗とか 美味しいだとか」

歌上手ぇ〜!笑
落ちサビ強すぎる。強めのピアノとの相性良すぎる。途中のブレスまで含めて芸術。解説なんかするもんじゃない。


・真山りか「これ以上 私に言わせないで〜!」

正直2020ver.(本家)との違いが全く分からないのですが(笑)、同じなのかな。そんな訳ないか。
歌穂ちゃんパートの時に「本当は告白されたい」と書きましたが、文字的な意味は似ていても潜む感情はそのときと全然違いますよね。真山さんのこれは「こんなに誘ってるんだからそろそろ釣られてよ!」という。
これも前述しましたが、終始真山さんは「大人っぽさ」が感じられるボーカルでした。一転、ここだけはそれが無くなった気がします。ギャップ萌えですね。笑
レコーディング風景を見たい。このパートを歌う(演じる?)真山さんの表情が、ヒロインの全てを物語っているはずです。


・ラスサビ全部

安本-柏木-真山-星名のお姉さんリレー。ぐだぐだと中途半端な語彙力で表現する方が野暮です。歌詞も良すぎるし。またいつか聞ける日が待ち遠しい。
という感じで最後の方は適当になってしまいましたが、本当に名曲なので、「卒コン以来久しく聞いていないな」という方はもう一度、音源で聞いてみてください。時間に余裕がある方はボーカルを端から端まで鼓膜に焼き付けて、歌っているメンバーの表情を想像して、歌詞カードを見ながら涙を流してください。ついでにMVも見て再生数に貢献してください。こんなキモオタの記事を最後まで読んでくださってありがとうございました。

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