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画像生成AIを使ってみたら・・・

 まずは、ヘッダー画像を見てほしい。これは何だろうか。おそらく10人中10人が、こう答えるだろう。「ガンダムだろ?」と。
 だが、違うのだ。

 私が1日出かけている間に、連れ合いが、画像生成AIを試しに使って、どんな画像ができたかを見せてくれた。そのうちの一つが、ヘッダー画像であるが、トリミングしない全体は、次のようなものであった。

「ジオン軍」と入力したら、生成された画像

 正直、爆笑してしまった。ジオン軍が、ガンダムに出てくる軍隊というのは認識していそうだが、いろいろと違う。
 では、ザク、と入れてみれば? ということで、出力されたのは、このようなものであった。

 そもそも、連れ合いが画像生成AIを試してみようと思ったのは、このnoteに掲載している小説に、挿絵がつけられたらいいなあということがあったからだ。そして、一番に試したのが、「ハマーン・カーンと戦艦グワジン」という入力ワードであった。それで、出てきたのはというと・・・

AI画伯による「ハマーン・カーンと戦艦グワジン」

 これには、呼吸困難になるほど笑ってしまったが、要するに、ハマーン・カーンというキャラクター名も、グワジンというメカの名前も知られていないため、その語感から、カーン=モンゴルの皇帝的な? という連想で、こういう画像が生成されたのだろう。それにしても、戦艦の中国風な装飾など、実に精密で見事である。なぜ、戦艦の上に天守閣が乗っかっているのかよくわからないが、織田信長がもう少し長生きして海外遠征していたら、こんな船を造らせたかもしれない。知らんけど。

 そこで、いろんなワードでどんな画像が生成されるかを試してみた。
 例えば、以下は「どうする家康」と「江戸城」。

 いろいろとツッコミどころは満載だが、一応は入力ワードのイメージをそれなりに捉えている感はある。それにしても、いかにも「外国人が考えたサムライ・ニッポン」という感はぬぐえないが。

 次にやってみたのがドラマ、映画のタイトルで「翔んで埼玉」「科捜研の女」である。

 これは埼玉県民が夢見る埼玉なのだろうか、飛んでいるキャラクターが微妙にどこかで見たことがある感じなのがなんともいえない。下の「科捜研の女」にいたっては、なぜそうなったのかまったく不明である。

 次にやってみたのが、作家シリーズ。
 まず、「松本零士」と入れてみると・・・


 いや、これは松本零士じゃなくて西崎某氏では? と突っ込みたくなるが、SF作家の名前としては認識されているようだ。

次に、安彦良和といれてみると・・・

だいぶイメージは違うが、ロボットアニメの人という認識があるようだ。
別の画像生成AIを使うと、同じ名前でこうなった。

 イラストを描く人、という認識はあるようだが、こんなにイケメンで出力されるのはどうしてだろう。手の位置と顔の位置のバランスも変だし、いろいろと不気味である。

 そして作家シリーズ、最後はこの方。
富野由悠季、と入力してみると・・・



 美少女だった! 富野由悠季氏の要素が一つもなく、おそらくは字の並びから、かわいい女の子の名前と認識したのではあるまいか。

 ただ適当な文字列を入力するだけで、これだけの画像が生成されるというのはすごいとは思うし、遊びではなくもう少し一般的なワードで細かく指示すれば、自分の希望に沿った画像が生成できるのではないかという気もしなくはないが、そもそも、誰かが描いたイラストや誰かが撮影した写真のデータを学習して、それをもとにオリジナルと称する画像を出力している、という点で、誰かの創作にただ乗りしている二次創作、と言えないだろうか。

 あるいは、インターネットを介した「集合知」を具体化した事象といえるかもしれないが、その「知」のレベルはというと、生成される画像のレベルにとても追いついていない。それで、やたら具体的で細密だけれども、違う、そうじゃない、というものが出来上がってしまう、それが現段階、ということなのかな、と思ったりした。

 個人的には、AIの生成した画像には、どことなく旧共産圏の啓発ポスターのイラスト、みたいな、あるいは新興宗教のイメージイラスト、みたいな印象がどことなくあって、とても不自然に感じるのだが、それもまた、集合知のなせる技なのだろうか。









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