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第4話「レダ星域会戦」1 小林昭人

 本作は2005年に小林昭人さんがホームページにて連載していた小説で、作者の許諾を得て、飛田カオルが本サイトに再掲するものです。 

前回のあらすじ

 宇宙世紀0092年、凄惨な一年戦争から十二年後の人類社会は分裂抗争の時代にあった。勃興した諸勢力が内惑星や外惑星で覇を競い、地球から遠く離れた木星もその例外ではない。我らがヒーロー、自由コロニー同盟の若き青年士官マシュマー・セロは、同盟の明日と木星圏の平和を守るため、日夜戦っているのだ。
 同盟のマシュマー・セロと、ジオン王女ハマーン・カーンが互いに惹かれ合い、衛星イオでデリケートな交歓をした後も、木星の資源地帯を巡る同盟とジオンのいつ果てるともしれない戦いに終わりはない。マシュマーは同盟軍木星派遣艦隊の司令官に就任し、ついに両国の戦争はマシュマー対ハマーンの直接対決となった。それは彼らが決して望まない選択肢だった。
 そんな折、彼らの母国を遥かに凌ぐ、超大国・地球連邦が木星を平定するべく強力な第九艦隊ナインスを木星に派遣することを決定した。それは治安維持に名を借りた侵略インベイジョンだった。それを知ったハマーンは共同の敵に対するため、敵であるマシュマーの手を再び取ることを決意する。それは帝国に対する裏切りでもあった。そして二人は互いの感情を整理できぬまま、衛星ガニメデの小都市、バイロンシティで再会するのだった。
 木星から千百万キロの凍てつくレダの暗礁宙域で、連邦第九艦隊とジオン艦隊、同盟艦隊による、凄まじい戦いが行われようとしていた。

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11,578字

Another tale of Z 第一部 木星編  宇宙世紀0092年。一年戦争に勝利した地球連邦だったが、大戦に疲弊した大国に、ジ…

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