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第6話「エウロパの休日」1 小林昭人

 本作は2005年に小林昭人さんがホームページにて連載していた小説で、作者の許諾を得て、飛田カオルが本サイトに再掲するものです。

前回のあらすじ

 宇宙世紀0092年、凄惨な一年戦争から十二年後の人類社会は分裂抗争の時代にあった。勃興した諸勢力が内惑星や外惑星で覇を競い、地球から遠く離れた木星もその例外ではない。我らがヒーロー、自由コロニー同盟の若き青年士官マシュマー・セロは、同盟の明日と木星圏の平和を守るため、日夜戦っているのだ。
 レダで共同作戦行動を取り、連邦第九艦隊を打ち破った同盟のマシュマー・セロとジオン公国のハマーン・カーン。その勝利は両者に対する各々の本国の疑惑をも招いた。木星圏を巡る勢力状況は両者に再び対決を強いる。ジオン軍は勇将ハイデルシュタインが死に、同盟軍はマーロウ大佐が戦いに虚しさを感じ、任務を離れる。宇宙海賊が起こした事件で、マシュマーをアイゼンベルク市に誘ったハマーンは深まっていく互いの思慕とは裏腹に進行する対決に苦悩する。そして、各々の本国はついに彼らを解任したのだった。
 マシュマーとハマーンは任務を離れ、今、共にエウロパにいる。

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11,397字

Another tale of Z 第一部 木星編  宇宙世紀0092年。一年戦争に勝利した地球連邦だったが、大戦に疲弊した大国に、ジ…

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