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第16話「陰謀のトライアングル」1 小林昭人

 本作は2005年に小林昭人さんがホームページにて連載していた小説で、作者の許諾を得て、飛田カオルが本サイトに再掲するものです。

前回のあらすじ

 宇宙世紀0097年、一年戦争から十七年後の人類社会は分裂抗争の時代にあった。連邦、ジオン、ソロモンなど第三勢力のいつ果てるとも知れない終わりなき戦い。そして、木星で活躍した我らがヒーロー、ソロモン共和国の青年士官マシュマー・セロは、共和国の明日と人類の平和を守るため、今日も戦っているのだ。
 エウーゴ戦艦「アーガマ」が共和国に入港することを知ったマシュマーは艦隊を派遣して損傷した「アーガマ」を助ける。それを見たエウーゴの大首領ペンドラゴンシャア・アズナブルは幹部を召集し、サイド5内コロニーを人質に共和国に戦艦の譲渡を強引に迫る。連邦との条約もあり、前例の無い交渉で苦悩するマシュマーはついに決断する。一方、ジオンに戻ったハマーンは新帝としてジオン公国の新しい支配者になる。しかし、それは必ずしも二人の永遠の別れを意味してはいなかった。それぞれの立場で苦悶し、孤独に苦しむ二人、しかし、彼らの知らないところでは連邦急進派ラディカルズが再び新たな陰謀を企てつつあった。
 マシュマーとハマーンは、まだそのことを知らない。

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13,246字
「ATZ」vol.3は、第14話~20話までの7話14本を収録。

宇宙世紀0097年。「亡国の恋」が結実し、つかの間の幸せを味わったマシュマーとハマーンだったが、父マハラジャ、そしてジオン公国公王ミネバの…

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