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機動戦士ガンダム 全話レビュー

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1979年4月7日~1980年1月26日にかけて、全43話がテレビ放映された「機動戦士ガンダム」全話のレビューです。レビュアーは飛田カオルです。各話コメントの最後に、推測される戦…
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アニメレビュー:機動戦士ガンダムUC RE:0096(2016) 宇宙世紀ガンダムを我が手で書き換えたいという自己顕示欲の塊を見せられた

ストーリー バナージ・リンクスは工業スペースコロニー<インダストリアル7>のアナハイム高専に通う学生。ある日、何者かに追われて逃げる謎の少女、オードリー・バーンがコロニーの空から落ちたところを助ける。彼女が「行きたい所がある」というので一緒に連れていくが、目的のビスト財団の屋敷の中で、彼は一角獣(ユニコーン)を描いた中世のタペストリーを見て、既視感を感じる。オードリーは、ビスト財団と「袖付き」と名乗るネオ・ジオン残党軍との間で行われようとしていた取引をやめさせるため行動して

映画レビュー:機動戦士ガンダム ククルス・ドアンの島(2022)作画崩壊の伝説回が、作話崩壊の映画になって帰ってきた…なぜ、ドアンの内面に向き合わなかったのか?

はじめに 最初に申し上げておくが、このレビューにはネタバレを含む。そして、その内容は手厳しいものになると思う。なので、本作の感動を分かち合いたい人や、絶賛レビューを求めている人は、お読みにならないことをおすすめする。 ストーリー  ジオンの地球侵攻軍の本拠地を叩くため、オデッサを目指していたホワイトベースは、補給のため立ち寄ったラス・パルマスで、無人島・アレグランサ島にいる残置諜者を掃討せよ、という指令を受ける。(死んだわけでもないのに)二階級特進で少佐になっているブライ

【考察】ガンダムは「勧善懲悪ではなかった」は本当か、あるいは、アムロは何のために戦ったか

 「機動戦士ガンダム」は当時、何がそんなに衝撃的で新しかったのか、を語る時、よく目にするのが、次のような言葉です。  これは確かにそう言えるのですが、そもそも、今のZ世代(笑)に勧善懲悪ではないと言ったところで、ピンとこないと思います。今ではそういうストーリーはごく普通にある、ということもあります。  では勧善懲悪とは何か。悪を懲らしめ善を勧めるという意味で、ガンダム放映当時には、テレビ番組のあるジャンルを担っていました。それが「時代劇」と「刑事ドラマ」です。  例えば「

もし打ち切りになっていなかったら、「機動戦士ガンダム」37話から52話はどんな展開になったか?

全52話の予定が打ち切りになり、43話で完結した「機動戦士ガンダム」 「機動戦士ガンダム」は、1979年4月7日から1980年1月26日にかけて、全43話がテレビ放映されました。  しかし、当初全52話だったところ、視聴率の不振や玩具の売り上げの伸び悩みが原因で打ち切りとなり、43話に短縮されることになったのは、よく知られているところです。  他にも、打ち切りになったアニメ番組はありますが、「機動戦士ガンダム」の場合は、突然中途で話が終わるのではなく、きちんと描くべきテーマ

【考察】機動戦士ガンダム「テレビ版」と「劇場版」の違いは、何を生んだか

 テレビ版「機動戦士ガンダム」に対して、劇場版三部作はダイジェストという位置付けであるが、劇場版「機動戦士ガンダムIII めぐりあい宇宙」をみてみると、単なるダイジェストではなくセリフ等にテコ入れがされている部分が目立つ。主としてシャアとララァの関係、そしてシャアの目的意識である。どこが違うのか、変えたことで何が変わったのか、ということを少し考察してみたいと思う。 注目した変更点(1)ララァに素顔を見せているシャア テレビ版第34話「宿命の出会い」  ホワイトベースとコ

機動戦士ガンダム 全話レビュー第43話 「脱出」 (最終回)

あらすじ ガンダムが血路を開きモビルスーツ隊が宇宙要塞ア・バオア・クーにとりついた。しかし激戦の中、ホワイトベースはエンジンをやられて着底、白兵戦に突入する。アムロはジオングに直撃を加えるが、シャアは頭部コクピットを分離させて離脱、ガンダムの頭部を破壊する。メインカメラがやられたまま、要塞内部に入り込んでいくアムロには、そのとき本当に倒すべき敵が見えていた。 脚本/星山博之 演出/関田修 絵コンテ/斧谷稔 作画監督/山崎和男  コメント とうとう、ここまで来てしまった。

機動戦士ガンダム 全話レビュー第42話 「宇宙要塞ア・バオア・クー」

あらすじ  ギレンは最終決戦に向け演説する。一方の連邦軍は、総司令であるレビル将軍と多数の艦艇を失って大混乱に陥るが、ルザルを旗艦とし、残存戦力をまとめてア・バオア・クーに進攻してゆく。シャアは、「ガンダムを倒すためにはニュータイプの可能性のあるものを一人でも多く戦場へ投入する」というキシリアの方針にしたがい、ニュータイプ用の試作機ジオングに搭乗。打倒ガンダムに向けて、最後の決戦に臨む。 脚本/星山博之 演出/藤原良二 絵コンテ/斧谷稔 作画監督/中村一夫 コメント

機動戦士ガンダム 全話レビュー第41話 「光る宇宙」

あらすじ  デギン公王は極秘裏に和平交渉に乗り出していた。しかしこの動きは逐一ギレンに報告されていた。ギレンは連邦軍の侵攻を前に、ソーラシステムの掃射準備を進めてゆく。キシリア麾下の艦隊と接触した連邦軍は、艦隊戦に突入。ララァもエルメスで出撃した。ガンダムのアムロはこれをすばやく感知して意識を集中、サイコミュ兵器であるビットを次々に破壊してく。しかしそのときアムロの意識がララァをとらえる。 脚本/松崎健一 演出/貞光紳也 絵コンテ/斧谷稔 作画監督/ コメント  第

機動戦士ガンダム 全話レビュー第40話 「エルメスのララァ」

あらすじ  連邦軍は、ア・バオア・クーとグラナダを結ぶジオンの最終防衛線を突破する「星一号作戦」の準備を着々と進めていた。そのころジオンでは、コロニー<マハル>の住民150万人が強制退去させられていた。このコロニーを、最終兵器「ソーラシステム」として使用するというのだ。この動きに対する報告を受けたキシリアは、ギレンの言動の裏にひそむ野心に疑惑をいだく。 脚本/荒木芳久 演出/関田修 絵コンテ/斧谷稔 作画監督/ コメント  34話「宿命の出会い」から6話を経過して、

機動戦士ガンダム 全話レビュー第39話「ニュータイプ、シャリア・ブル」

あらすじ  連邦軍の拠点となったソロモンでは、どこからともなく攻撃を受けるという奇妙な事態に遭遇していた。一方、ジオンではギレン総帥が「木星帰りの男」シャリア・ブルと謁見。彼をニュータイプ戦士としてシャアのもとへ送り込もうとしていた。フラナガン機関を設立してニュータイプの戦力導入を進めるキシリアを牽制するためである。シャアと合流したシャリア・ブルは、早々に専用モビルアーマー、ブラウ・ブロを始動させる。 脚本/山本優 演出/久野弘 絵コンテ/    作画監督/ コメント

機動戦士ガンダム 全話レビュー第38話「再会、シャアとセイラ」

あらすじ  マ・クベのギャンを討ち取ったアムロは、シャアの新型MSゲルググの急襲を受け格闘戦になるが、試作段階のゲルググは本調子でなく、シャアは偽の爆発を起こして戦線を離脱、脱出を図った。一方ホワイトベースはらジオンのチベと対峙していたが、ワッケイン司令の艦が砲撃戦に入ったのをうけ援護に動く。その後アムロ救出のためテキサスコロニーに進入すると、オムル、ジョブ・ジョンとセイラがバギーに乗って探索に出るが‥‥ 脚本/松崎健一 演出/藤原良二 絵コンテ/    作画監督/ コ

機動戦士ガンダム 全話レビュー第37話「テキサスの攻防」

あらすじ  ホワイトベースはソロモンの残存戦力を掃討するため、テキサスゾーンに入った。そこには月面のグラナダ基地から出ていたマ・クベの艦隊とザンジバルのシャアがいた。ホワイトベースと遭遇したマ・クベは自らギャンで出撃。巧妙な罠をしかけて、アムロのガンダムをテキサスコロニーに招き入れる。シャアにつきそわれ、荒野でその戦いを見守っていた少女ララァは、今まで経験したことのない共振を感じていた。 脚本/山本優 演出/貞光紳也 絵コンテ/    作画監督/中村一夫 コメント

機動戦士ガンダム 全話レビュー第36話「恐怖!機動ビグ・ザム」

あらすじ  ソーラーシステムによりソロモンに突破口を開いたティアンム艦隊は、主力MSのジムとボールを投入、ソロモン攻略の主戦場は要塞内部へと移っていった。Gファイターで出撃していたスレッガーは被弾して帰還。これを出迎えたミライに母親の形見の指輪を預けて再出撃する。苦境に陥ったドズル中将は自らビグ・ザムに乗り組んで応戦するが、ついに部下を脱出させたのち、連邦軍艦隊へ特攻することを決意する。 脚本/松崎健一 演出/関田修 絵コンテ/    作画監督/ コメント 「地球連

機動戦士ガンダム 全話レビュー第35話「ソロモン攻略戦」

あらすじ  ワッケイン司令の率いる艦隊と合流したホワイトベースは補給を受けると同時に、連邦軍・ソロモン攻略戦の先鋒を命じられた。ジオンの重要拠点であるソロモンを叩き、ジオン本国へ総攻撃をかけるための足がかりとする作戦である。連邦軍艦隊集結の動きを受け、ソロモンのドズルは戦力の補強を要請するが、回されたのはわずかに試作段階のモビルアーマー、ビグ・ザム1機だけだった。 脚本/松崎健一 演出/久野弘 絵コンテ/    作画監督/  コメント  ジオン軍の宇宙要塞、ソロモン