見出し画像

爆笑オンエアバトルの功績

2003年の「エンタの神様」がきっかけでお笑いブームが起こり、本当にたくさんのお笑い芸人が世の中に出ました。

時代が不景気に突入していたから、俳優やタレントよりお金の単価が安い芸人のほうが使いやすいという、テレビ側の事情や時代背景もあったと思うけど

本当にたくさんの芸人が世に出ることに成功したし、お笑いに興味のなかった人を巻き込むことに成功しました。

お笑いブームの終わりがいつなのかははっきりしていないけど、僕の中では2013年の9月だったと思っている。

もうその時点では、お笑いブームのきっかけになった「エンタの神様」のレギュラー放送は終わっていたし

お笑いブーム中期~後期を牽引した「爆笑レッドカーペット」も終了していた。

かつてのブームも去り、その人気の残り火でなんとか続いていた(続いたように見せかけていた)お笑いブームが終わったのは

僕は2013年の9月だったと思っている。

まあその根拠は、また違う機会にでも話したいと思っています。

さてさて

だいぶ回り道をしたけど、僕が今回書きたいのは

爆笑オンエアバトルが一夜限りの復活をするということ

爆笑オンエアバトルは、1999年3月27日より2010年3月26までNHK総合テレビで放送されていたお笑い番組。略称は「オンバト」など。
2000年代初頭にお笑い芸人が台頭するきっかけを作った番組のひとつ。-Wikipediaより

僕みたいなブームに左右されないお笑いフリークが、実は思っていることがある。

それは

お笑いブームのきっかけは「エンタの神様」じゃなくて「オンエアバトル」だから!!!

「エンタの神様」がお笑いブームのきっかけみたく言われてるの許せないんだわ!!!!

ってことです。

エンタの神様」は、お笑いに興味のない人を取り込むことには成功したけど、お笑いフリークからするとベタでマス向きなんですよね。

で、旧来からのお笑い好きは言うわけです。

「エンタの神様」で笑ってるヤツとか、お笑いの偏差値が低すぎる!!!

って(笑)

当時のお笑いフリークのネタ番組のヒエラルキーはこんな感じです。

M-1グランプリ>>>>>>>>爆笑オンエアバトル>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>エンタの神様

簡単に言うと、「M-1」は笑いがわかっている玄人向けのネタ番組。

エンタの神様」は、にわかお笑い好き向けの番組。

分かりやすいのが、「M-1」好きのお笑いフリークや玄人は、「エンタの神様」で笑っている人をバカにしていて

エンタの神様」を好きなお笑い初心者、にわかお笑い好きは「M-1」のネタを観てもわからない、面白くないって言うんですね。

それを前者のお笑いフリークが更にバカにするという構図です。

そこで出てくるのが「爆笑オンエアバトル」です。

この番組は「エンタの神様」と「M-1グランプリ」の中間にある丁度バランスの良いネタ番組です。

M-1」のように玄人向けのほうにも行かず
エンタの神様」のようにベタのほうにも行かない丁度良さがありました。

爆笑オンエアバトルの功績は大きいですよ。

1990年代後半に「ボキャブラブーム」が終わり、お笑いが冬の時代を迎えていた時代に始まった、芸人にとってはクモの糸のような救いの番組でした。

今では珍しいことではありませんが、当時芸人のネタを全国ネットで観れるテレビ番組はありませんでした。

オンエアバトル」は後に「エンタの神様」でお笑いブームが起きるまでの4年間

芸人を支え、芸人の活躍する場所を提供し続けた貴重な番組です。

この番組がなければ、たくさんの芸人が解散していたと思いますし、お笑いブームが再び起こることもなかったかもしれません。

お笑いブームをきっかけに世に出た芸人のほぼ100%が、「オンエアバトル」を通っています。

それだけ偉大な番組だけに

エンタの神様がお笑いブームのきっかけで祭り上げられているのが許せない!!!

そういう気持ちがあるんです。

僕もこの番組をきっかけにたくさんの芸人を知りましたし、土曜の深夜が毎週楽しみでした。

今日の一夜限りの復活祭が本当に楽しみです。

最後に

飛田はお笑いフリークの立場を取っているくせに、エンタの神様きっかけでお笑いブームが起きたって何度も言ってる

その矛盾は何なの?

と思った方がいると思うので、僕がお答えします。

どうでもいいです(笑)

いや、どうでも良くないけど僕的には

爆笑オンエアバトルがお笑いブームの土台を作り

エンタの神様がお笑いブームを起こしたと思っています。

それを今回、時間をかけて記事に出来ただけで本当に満足です!

2019/03/23

飛田将行 とびだまさゆき

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?