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すじ湯温泉をサブスクしませんか?

鉄輪には、地域の住人が利用する共同温泉でありながら、観光客も利用できるフレンドリーな温泉がいくつかあります。

筋湯通りの近くだと、「熱の湯」「渋の湯」「地獄原温泉」などがありますが、中でも全国にファンが存在するのが「鉄輪すじ湯温泉」です。

すじ湯温泉のお風呂には、水道がありません。
100度近い源泉を、湯雨竹(ゆめたけ)とよばれる竹ほうきに似た装置にくぐらせ、ポタポタ落ちるお湯を集めて自然に温度を下げたお湯を使います。

お湯の温度を左右する湯雨竹。
アナログな装置なので、湯守は大変です。

おかげでお風呂の中のお湯は水で薄められていない、100%ピュアな源泉かけ流しの温泉。その効能から、長年、地元客のみならず鉄輪を訪れる湯治客からも愛されてきました。

ところが、すじ湯温泉は一時期、資金難と人手不足から数年間、閉鎖を余儀なくされた時期があったのです。
そんな状況を解決すべく2016年、サブスクリプションシステムを導入して復活。定額の入湯料を支払えば1年間入りたい放題という「組合員制度」を取り入れ、全国のファンから支えられる温泉として現在に至っています。

1年間の一般会員の入湯料はわずか2000円。(サポーター会員は1万円)
会員証として、毎年、干支にちなんだイラストの竹札が渡されます。

組合員の会員証となる竹札。(常連さんにお借りしました)イラストはトビラボの店主、イラストレターーで絵本作家のトビイ ルツが担当。今年は干支のトラのイラストの竹札をご用意しています。


今年の組合員の更新会は、4月10日10時より、すじ湯温泉前で行われます。恒例の1番札の争奪じゃんけん大会や、おせったいの楽しみもありますよ。新しく組合員になる方も、当日はもちろん年間を通じて受付けています。

すじ湯温泉は1回100円で誰でも入ることができますが、ひとりでも多くの方に安定的に支えていただけるのが理想です。お湯が減ってしまうため、シャンプーや石鹸の使用は禁止の温泉ですが、逆に言えば、気軽にタオルひとつ持って立ち寄れば、極上の泉質のお湯で体と心を休められる癒しの場所です。

4月10日、そんなすじ湯温泉を一緒に楽しみながら、支えてくださる方々のお越しをお待ちしております。◆









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